[Nippon2007]まとめ

さて、私にとっては91年の幕張でのSF大会以来、2度目のSF大会でした。普段、まったくファン活動などすることもなく、単なるお客さんとしての参加に過ぎないので、日本でワールドコンが開かれる意義や、今回のSF大会がワールドコンと併催されることの違和感などは特に理解せずに、単純にいつもより大きなSF大会として参加しました。

アジアで初のワールドコンが開催されるには、関係者の並々ならぬ努力があったんでしょうし、企画の皆さんの苦労も想像に余りあります。また、すべてがうまくいったのかといえばそうでも無かったんでしょう。特に期間の最初はレジストレーションの長い列や、ネットワークの不調、会場の不備(プロジェクターが届いてなかったりとか)なども見受けられました。が、やはり参加者も完全なお客さんという立場ではなく、それらを暖かく見守ったり、急な変更や運営上の制約にも不平を言わずに従って、運営チームの献身的なサポートを応援する雰囲気があり、まったくマイナスの印象はありません。素敵なイベントだなあと思います。

それにしても5日間は長いですね。そして、つくづく英語が聞き取れないのは悔しいと思いました。どうしても英語の企画と日本語の企画でくっきりと参加者が分かれてしまうようでしたが、いや、正直言って辛いんですもの(笑)。まだ、チャンのインタビューのように聴衆に向けて喋ってくれれば何割かは聞き取れるんですが、複数人のパネリストが前で会話しだすともうだめ。まったく聞き取れません。つらーい

さて、来年はDAICON7ですか。大阪なら行きやすいし、来年もまた行ってみようかな

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[Nippon2007]416301 アニメ・シンポジウム 徳間書店主催「メカ・デザインと監督のおもしろさ」

「パトレイバー」「ラーゼフォン」の出渕裕、「マクロス」の河森正治はメカ・デザインからシリーズ総監督、脚本へと仕事を広げている。その作品世界を創る発想の真髄を討論する。

最初、ラーゼフォンの19話、Bパートを「おさらい」として上映。ラーゼフォンは全然みたことが無いんですが、ティピカルとはいえ、なかなか泣かせる話・・・なのに一番いいところで徳間の人がケーブル踏んで上映止めました(笑)。やるなー

壇上には

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出渕さんと

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河森さん。デビュー作品が同じ(ダイモスだっけな)なので、出渕さんが30周年ということは河森さんも30周年なのだそうです。おめでとうございます。

さて、お話はメカデザイナーという職種と、その職種を生み出したヤマトのメカの魅力、そして、現在の監督作品についての楽しいお話だったんですが、どうしても気になることがあって途中退席。それは

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ハレハレ踊りでした(笑)

 

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[Nippon2007]415411 SFセミナー:テッド・チャンインタビュー in Japan

9篇しか作品がなかった寡作な作家、テッド・チャン。しかしその高レベルで魅力にあふれた作品は世界中で高評価。7月刊行の5年ぶりの新作The Merchant and the Alchemist's Gateの話も交え物理学者の菊池誠がインタビュウする貴重な企画。

当初は30人ぐらいのキャパの部屋で行われることになっていたのですが、そんな部屋で収まるはずもなく100人規模の部屋に変更。それでも立ち見が出る人気ぶりでした。

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確かにチャンの小説は面白いんですが、なんせ本が1冊しか出ていないのでそれさえ読んでおけばチャンファンを自称してはばかるところ無しなのが、人気の秘密かもしれません(笑)

インタビュアは、菊池教授。「えっと、正直言って荷が重いです。英語がいっぱいいっぱいだと思うけど、許して。あと、この企画は日本語企画ということになっていて通訳の人もいるけども、1時間しかないから通訳はサマリで。できるだけ、テッドの話を聞きましょう。英語がアレな人は、頑張って耐えて。いや、違うな(笑)。君らはファンなんだから耐えてってことはないか。とにかく勉強だと思って頑張って」

前頭葉に痛みを覚えながら必死に聞きました。ともかく、テッドはあんまり喋るのが得意じゃないね(笑)

というわけで、生い立ちなどから。子供の頃からSFは読んでたし、書いてたそうです。でも、大学でクラリオンのワークショップに入るまでは周りに同好の士がいなかったんだって。で、クラリオンで人生が変わったと。

・・・うお、みじかっ。いや、ホントにテッドはすらすらと喋らない人でして。

菊池先生が「何で、そんなに寡作なの?」と聞いたら、「強く興味を持ったことしか書けないから、どうしても1年に一つぐらいしかネタがね・・・」だそうです。うーん、作家としてやっていけるんでしょうか、この人(笑)

「次回作は・・・あるの?」といういう問いには「タイムトラベルもので2000語ぐらいのものを書いてる。もうじき出来上がるよ」とのことでした。翻訳はいつになるか判りませんが、楽しみに待ちましょう

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[Nippon2007]412302 アニメと実写の差異 新作映画『真・女立喰列伝』を語りながら

11月に公開予定の映画『真・女立喰列伝』。これは5人の監督によるオムニバス映画である。そのうちの二人であり、師弟関係にもある押井守、神山健治の両監督に、アニメーションの演出と実写映画の演出の違い、そしてそれぞれの魅力を語っていただく

押井監督は、またへんな映画を撮ってしまったようです。

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左は、付き合わされている攻殻SACの神山健治監督(笑)

さて、11月公開の「真・女立喰師列伝」のプロモーション企画です・・・が、そもそも前作の「立喰師列伝」がヒットしたわけでもなく、なんで続編なんでしょう。

どうも、オマケで兵頭まこさんで取った「ケツネコロッケのお銀」を自分で気に入ってしまったらしく、「今度は女優さんで取りたいなー」と考えたんだそうです。女優を見せる映画で撮りたいと。でも、それならパタパタアニメじゃないだろう。そこまでは、いいとして、お金をどうにかしなければなりません。そこで、ジェネオンのプロデューサーさんにその人がファンであることを知っていて「ひし美ゆり子で映画撮りたいんだけど」と言ってお金を出させたんだそうです。

さて、撮れることになったはいいものの、押井さんは「スカイ・クロラ」もやってるわけでさすがに実写映画を1本撮っている暇はない。そこで、オムニバスにして、そのうちの1本をやり、残りはつき合いのある若手監督に撮ってもらおうということにしたんだそうです。ま、いろいろあって6本のうち、最初と最後の2本を押井さんがやることになったと。

で、指名した若手監督には、「プロットと撮りたい女優をかならずセットで持ってこい」と宿題を出したんだそうです。そして、話題はそれぞれの監督の話へ。

「バーボンのミキ」を撮った辻本貴則監督は、ガンコンという鉄砲が出てくる映画なら何でもいいというガンアクションの映画コンペの常連で、カッコいいガンアクションを撮らせたら日本一らしいです。

湯浅弘章監督は、長らく押井監督の撮影監督をやっていた人で、PIA系の出身。押井さんは湯浅さんの撮影の腕はすごく高く買っているんだそうです。ちなみにこの人、畑を撮るのが大好きなので今回の映画も畑満載だそうです。なんだそりゃ

神谷誠監督は、樋口真嗣監督の助監督をやってた人でなかなか気難しい人なんだそうですが、極度のアイドルマニアで、今回は小倉優子が撮りたくて参加。「クレープのマミ」って、やっぱ「クリーミィマミ」からとってるんだろうなあ・・・。しかし、ゆうこりん、よく出てくれましたね

そして、壇上に一緒に上がっている神山監督は、まあ、説明不要。4人目の枠を誰にするかは結構揉めたんだそうです。アニメ界から一人持ってきたかったそうなんですが、ぶっちゃけた話、森本晃司監督と争ったそうです。でも、押井さんが神山監督に決めたと。さて、そんな神山監督が、経緯について語ります。

神山監督は今は「精霊の守り人」を作っているわけですが「11月にやる」と聞いて、「その頃には暇になっているかな」と思って引き受けたんだそうです。「そしたら、11月公開だった。まあ、よく聞かないで引き受けた僕も悪いけど、ちゃんと言わない押井さんも悪いよな」。そんなわけで、土日の夜をつかって撮影したんだそうです。大変ですなあ。

マジメな神山監督らしく、「自分がやる意味を自分ではっきり持てないと、なかなか監督ってのは出来ないんだけど、前作に『神山店長』という形で出演してて、あの神山店長の話なら撮れるかなと思った」と言ってました。

さて、押井さんが撮った2本ですが、1本目がひし美ゆり子さん。「金魚姫」ってタイトルが宮崎駿監督が今作ってる「アレ」を思い出させるわけですが、「一応、話はしたよ」とのことです(笑)。とにかく、ひし美さんを脱がしたい、特に彫りものをしてる女性が撮りたかったらしく、まあ、そういう話だと。

で、もう一本は「6本もあって、1本ぐらいSFがなくてどうするか」(会場、ここで拍手)ということで、甲冑を着た女の子がモビルスーツに乗って戦闘しながら大気圏突入をやる話だそうです。それのどこが立喰師なのかはさーっぱり判りませんが、予告編は異様に格好良かったなあ。ちなみに、どう見ても地球上には見えない(らしい)ロケ地は大島、コックピットのセットは別の作品のが捨てられていたのを廃品回収。ただし、甲冑(というか、パイロットスーツ?)はばっちり作ったんだそうです。「CG部分は、これはもう日本で3本の指に入ろうかという佐藤ってのが作ってるから、間違いなくすごい。この続きを見たいというプロデューサーが出たら、長編で見られるかもね」だそうですよ。

さて、このパネルのメインのテーマである「アニメと実写の差異」の話になったんですが、押井監督も神山監督も考え方はほとんど変わらないという話でした。ただし、実際の作業となると大きく違うようで、押井監督はアニメは編集作業を自分でやるけど、実写は編集もしないんだそうです。どれだけ手順をはしょれるか、「人の絵で、その日に撮れたもので自分の映画にする」ことが、監督の能力だと。ホントのことを言えばアニメでも、どんどん絵を書かせて、ボツにしまくりで繋いでいければいいかもしれないけど、そんなことをしたらアニメーターが暴動を起こすのでできないと。なので、アニメの場合にはレイアウトチェックを完全にやって、進行度合を完全に押さえてちゃくちゃくと進んでいかなければ作品が完成しない。「アニメと同じ意識で作るってのが、コンテ全部切ってやるってことじゃないからね」とのことでした。

さて、押井さんの今後ですが、アニメと実写と交互でやるのがいいのかなと思っていたそうですが、一度、アニメの制作体制を無くしちゃうと大変なので、アニメはアニメでコンスタントに作り、その合間に実写も撮るそうです。それが出来るような方法論は判ったんだそうで。「(ジブリの)鈴木(プロデューサー)とも約束しちゃったしねー。どんどん作りますよ」だそうです。また、面白いものを作ってくれると良いですなー

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[Nippon2007]410418 ハードSFの楽しみ

堅い・難しいと敬遠されがちなハードSFですが、そんなことはありません。ミステリやホラー・ライトノベルの中にもハードSFは忍び込んでいます。このようなハードSFの楽しみについて各世代の作家たちが語ります。

4人のパネリストが、ハードSFをテーマに語ります。また寝坊しましたが(笑)。というわけで、後ろの方で立ち見だったので、実はお顔と名前がちゃんと一致してなかったり。間違えてたらすいません

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小林泰水さんの話の途中ぐらいで到着。えっと、SFは売れないからという理由で書けない場合は、舞台を宇宙から地球にしてホラーにして書いちゃえばいいんだという話(笑)

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野尻さんは「大風呂敷と蜘蛛の糸」の解説。

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「中間圏もの」ってジャンルが出来ないかなあって言ってました(笑)

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そして、リアルロケットガールですよ。そして、東京チームのリーダーが来てました。「プロマネと呼んであげてください」と(笑)。リアル女子高生来襲に会場どよめく

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林譲治さんは、人工降着円盤の話。

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こいつをどこに置くかということで、天王星の衛星軌道へ突っ込むのに安定な軌道があるかどうかを3ヶ月ぐらい計算して求めたらしい。「やっぱSF書くには計算しないと」って言ってました(笑)

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堀晃さんは「新しい天体の発見」ということで、ブラックホールやらクエーサーやらダークマターやらが現実の研究の成果からどのようにSFとして書かれてきたかという話。ラリー・ニーヴンの話がでて、「ニーヴン来てますねー。君ら、もうニーヴンに会ったか?まだ?こんなとこでこんなもん聞いてないで、会ってこいよ」だって(笑)

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後は、自身の「バビロニア・ウェーブ」の話も。

あああー、読めてない本が沢山あるなあ・・・。きゅ~


 

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[Nippon2007]316303 すごい科学で守ります! 東映スーパー戦隊SF考察

日本SF大会恒例の名物企画『すごかが』が今年もやってまいりました。長谷川裕一が、東映スーパー戦隊への愛あふれる妄想を語り続けて早10年。今までの研究成果が知りたかったら、NHK出版から出ているすごかがの本を読んでくれ。今年は電王と獣拳戦隊だ!

名物企画です。でも、特撮は首尾範囲外なんだよなあ

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左から、重馬敬さん、長谷川裕一さん、環望さん、笹本祐一さん

さて、最初はまず仮面ライダー。去年のカブトについてですが、まずテーマは「カブトは結局、どんな話だったのか」。要するに、あれは時間改変ものをやろうとしてるんだけれど、おそらく途中でプロデューサーあたりが「子供には、これはわからんだろう」と言いだして変わっちゃったんだろうと。で、「多分、こうだったんじゃないの?」という話。「いろいろ文句を言ってるけど、カブトはそこかしこに面白くなりそうなネタがあって、すごく惜しい作品だったんだよなー」とのことです

続いて、電王。好評です。「ま、カブトで文芸スタッフが頑張って考えたタイムパラドクスネタがここに実を結んでるならいいか」と(笑)。まだ、判らないことだらけみたいですけど。「まあ、キャラが濃いからねー。見てて、面白いよねー」とは長谷川さんの弁。「でもさ、『次の仮面ライダーは電車』って聞いたとき、どうだったよ?これは、もうだめだと思った人は?」との問いに、ほぼ会場中の全員が挙手(笑)

後は、戦隊シリーズ。ボウケンジャーとゲキレンジャー。でも見てないからわからん。

さすがに戦隊ものまではつき合えないけど、来年のために電王は見ておこうかなあ・・・

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[Nippon2007]314418 おたくスタディーズ

「網状言論F改」のメンバー+αによるおたく論のディスカッション。テーマはセクシュアリティ。おたくをセクシュアリティ論で語る是非から問い直しつつ、ジャンルSFの特質論へつなげていきたい。「萌え~」って何かを知りたい人は集合!

東浩紀さんのパネル。東さんは今回は完全に司会者

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左から、東さん、「戦闘美少女の精神分析」の精神科医の斎藤環さん、社会学の金田淳子さん、うつってませんけど、金田さんの右にマーク・ドリスコルがいます。

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「テヅカ・イズ・デッド」の伊藤剛さん、「エロマンガ・スタディーズ」の永山薫さん、言わずと知れた竹熊さん。脳梗塞から復帰したとは思えないお元気さで安心しました。

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パネリストが多すぎて、机も発言の機会もあまりなかった小谷真理さん。

さて、テーマは「萌えとセクシャリティ」。まずは、一人10分でコメント。

斎藤さんは、「萌えを前提する感性としているので、オタク学で萌えは定義できない」というなかなか難しい話。関連して「おたくゾンビ」という、オタクではないのにオタクのフリをしてるけど、ばれてしまう人は何が足りないのかなんて話も。

金田さんは、「社会学の見地からは、セクシャリティの根本はわからず言説をまとめることしかできない」としながらも、「腐女子も、現実の恋愛においては大抵はヘテロセクシャルなんだけど、ただそれは、まだ社会規範の要請によるものが多いのかもしれないという感覚がある」「やおいの性描写では、人物の外面的な描写よりも内面的な描写が大事。特に受け側が良く喋るか、あるいは内面が描写されることが多い」なんて話

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これは、例として示された「ジパング」の「アーッ」な同人誌

伊藤さんは、「テヅカ・イズ・デッド」を引用して、いわゆる「まんがのおばけ」が持つキャラの半透明性がエロチシズムを支えてるんじゃないかという話

永山さんは、今の萌えブームとエロマンガが出てきた時代のロリコンブームとを比較して、ホントに自分のセクシャリティがロリコンであるというのでなく、自己申告制で祭りの要素が強かったという話。

竹熊さんは、もう少しフリーなスタイルの話でロリコンブームの頃の話。あと、秋から始まるあたらしい「サルまん」の話も。「今回の仮想敵は赤松健」だそうです。相原コージさんが「ネギま」を読んで、「登場人物が全員美少女って、オレの常識ではあり得ないんだが」とショックを受けていたという話をしてました。まあねぇ、普通、それじゃドラマにはなりませんよ。「事実、なってないんじゃないじゃんか」という噂もありますが(笑)

そして、マークが、話を振られて、日本の現状と核家族化の問題を提議。それを受けて斎藤さんが「日本の若者文化って(安保・学園闘争以後は)、ずっと『反社会性』じゃなくて『非社会性』になってるのもそういう影響があるよね」という様な話。ほう、それは面白い観点ですな

東さんが、「そういえば、金田さんは萌えって言葉を使ってないね?腐女子の世界って○○萌えとかってあまりないのかな」と振ると、「なくはないけど、どちらかというと関係性を類型化するのが多いかも。年下攻めとか、ヘタレ攻めとか」と。「今、オタク学の最前線は完全に腐女子だけど、それは類型化された男性の○○萌えなんかが完全に行き着くところまで行っちゃったからかな」という話がでると、「でも、『ツンデレ』は関係性だよな」と。んー、なるほど・・・

ここで、東さんが「萌えという言葉が、今の中でも『プロトコルとしての萌え』とか、いろいろな意味で使われてるけど、ここでは『画像が呼び起こす感情』に絞って話をしたいんだけど、男性向けの絵柄と女性向けの絵柄ってかなり違うと思うけど、萌える絵の性差ってあるんだろうか?」と問題提議

これに対して、伊藤さんが「男は、少女漫画の面長で切れ長の顔はないよな」という話が出て、あの絵がどこから来たのかという話題に。「グラムロックのファンジンから輸入された」とか「少女漫画で丸っこい女性キャラと対比して描く上で、あれがやりやすいんじゃないか」とかそんな話が。永山さんが「やおいの世界で、丸っこいキャラと尖ってるキャラの割合ってどれぐらい?」と尋ねると、金田さんが「半々ぐらい?一つの作品で攻めが尖ってて受けが丸っこいなんてのもある」と。まあ、このあたりは「歴史的経緯と文化的背景で、あんまり性差じゃないんじゃないかなあ」というような感じでまとまったような感じで、時間切れ

しかし、オタクのメインストリームは腐女子になってしまったのでしょうか。まあ、今、センセーショナルなのはそこかなあ。男のオタクは珍しくも何ともなくなっちゃいましたからね

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[Nippon2007]312416 サイバーパンクの部屋

サイバーパンク現在進行形…日常になりながらも決して過去にならず常にニッポンと共に進化しつづけるサイバーパンクを、熱く語りおろす! ワールドコン記念特別公演「サイバーパンク・レディ」によるピンクレディの「UFO」も登場だぁ!!

今年はギブスンの新作が出たということで、まずはその話題。"Spook Country"です・・・が、「パターン・レコクニション」も読んでないです。いやー・・・面目ない。なんとか"Spook Country"が翻訳されるまでに読みたいですね。ということで、前半はアイリーン・ガンさんとサイバーパンクの母ことエレン・ダトロウを招いてギブスンとの出会いや新作について語ってました。前作に引き続き、"Spook Country"も舞台は現代らしいですが「これはSFじゃないけど、サイバーパンクだよね。つまり、サイバーパンクってSFに限らないってことだよな」というような話に。

で、後半はとりにてぃさんの「サイバーパンク・レディ」と、ネタ大会。みんなで「ナチュラルシティ」をにやにやしながら見て楽しんだりとか

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[Nippon2007]展示ブース

展示ブースの方は一般公開で、だれでも見られます。3日目の午前中は、朝、のんびりと出て行って展示ブースにいました。

朝ご飯は、桜木町の駅で買った、コーン型のピザ(KONO PIZZA)

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えーっと、パイ生地で作ったコーンの中に具入りチーズが詰めてあるようなシロモノです。結構いけます。でも、ハイカロリー!まあ、面白い企画が山盛りでお昼ご飯を食べる暇もないから、いいかな

展示ブースのメインはアートブース。でも撮影できませんので、あしからず。じっくり見ると1時間以上かかるぐらいのボリュームがあります。天野さんのFF XIのイラストの原画が見られたので個人的には幸せ。天野さんのリトグラフは販売もしてました。1枚25万円ぐらい。うーん、ファンだと思わずスーパーで大量のカップラーメンを買い込んだ上でハンコを押してしまいそうな値段ですね。

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メーヴェあらためオープンスカイ。向こうでオレンジのツナギを来て販売ブースに座っているのは、なぜか八谷さん本人でした。DVDを買って、「頑張って下さい」って言ったら、ちょっと驚いてました。なぜぇ?

円谷プロも協賛してるのか、ブースがありました。バルタン星人が立ってます。

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まあ、バルタン星人と記念撮影したがる女の子も珍しいよなあ(笑)


 

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[Nippon2007]218198 スタートレック・ニューヴォエージ: ワールド・イナフ・アンド・タイム

スタートレックの自主映画の上映・・・なんですが、なんですか、これ!

自主映画?とんでもない!TOSの1エピソードなんですが、セットもまんま、音楽もまんま。さすがに役者は違うけど、転送事故で30歳年を取ったスールー役でジョージ・タケイ本人がばっちり出てるし、オープニングシーンはエクセルシオとスールー艦長のシーンからだし、特撮シーンは違和感のないCGでばっちり作られてて、ちゃんとシャトルが飛んだり、ロミュラン・バード・オブ・プレイと戦闘したり。

いやー、普通にこのまま放送出来る。そして、ストーリーも本当にスタートレックっぽい。かなりの感動作。会場全体が「エエ話やなー」ってムードに包まれてました。

このクオリティで見られるならもうこの役者でTOS作っちゃえよ!本当に面白かったです。びっくり!

追記:ネットを彷徨ったら、この作品についてもう少し詳しいことが判りました。こちらをご覧下さいな。あー、日本語字幕は「つけてくれてありがとう」レベルだったんですが、もっといいものがあったのかー。それは惜しい

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