ボーナスも出ましたんで、散財をしました。タイガーの土鍋IH炊飯器。ふたを開けたら、炊飯器の内釜とはとうてい思えないようなでっかくて分厚い土鍋が収まってます。10万円オーバーの逸品です。うへ、たかっ。
高級炊飯器も去年あたりがもっとも盛り上がっていた感じですかね。ここ数年、炊飯器が謎の進化を遂げて10万円を超えるようなものが出て、また、それがかなり受け入れられているようです。
で、以前から興味はあったんですが、夫婦二人暮らしで外食がちな我が家なので、大きな炊飯器が必要なわけでもありません。また夜遅くに帰ってきてから炊飯器でご飯を炊いていては時間がかかってしょうがないので、基本的には圧力鍋で炊いています。

愛用しているのはフィスラーの中くらいのもの。炊飯器の出番は、例えば圧力鍋でカレーを作っているときぐらい。圧力鍋で炊けば、だいたい15分か20分ぐらいあれば炊きあがります。実際、米を研いで水加減をしてから火をつけて5分で加圧完了、加圧状態で3分経ったらそのまま自然に冷めて圧が抜けるまで待つという感じ。コンロは10分もかからずに空くので、他の調理の邪魔になることもありません。子供の頃から我が家はこれでした。察するに腹ぺこな息子と娘に急速にご飯を食べさせるにはこれしかなかったんでしょう。私がバスケやってたころは、一度に5合炊いてましたからね(笑)。
というわけで、特に困ってもいなかったんで、Milue(嫁の人)が結婚前から一人で使っていた小さい炊飯器をずっと持ってました。
ところが、今年はちょっと無駄遣いが過ぎまして、10月頃に妙に金欠になってしまいました。お金がない。で、お昼はお弁当をつくることにしました。Milueの分を(笑)。いや、作ったら買ってくれるっていうから。で、Milueの分を作っていたら興が乗ってきてしまい、自分の分も作ることに。弁当箱なんてもっていませんが、弁当も最近は暖かいものがそのまま持って行けるようになっていたりするんですって。Milueがご褒美に買ってくれるというので、私もお弁当(中年)男子になりました。
この0.26Lタイプのステンレスフードジャーを愛用しています。普通はこれに熱々のスープなどを入れて持って行くんでしょうが、私は無理矢理にご飯を詰めてます。これと別に女の子だったらそれで十分だろうというぐらいの弁当箱にめいっぱいおかずを詰めて持って行ってます。あ、こっちの弁当箱もAmazonにある。何でもあるな。えっと、写真が小さいですけど、載っけておきます。別に特に特徴もないただのお弁当箱です(笑)。いや、しかし、ご飯が温かいだけで弁当のありがたみは全然違いますな。いい時代になったものだ。
で、Milueの弁当を作っている分には夕食の残りがちょびっとあれば事足りるんですが、自分の分となると本気で作らないと弁当箱が埋まりません(笑)。ご飯も2合では夕食と弁当の分は足りないので、3合ずつ炊くことに。うーん、こう毎日ご飯をたくさん炊くのであれば、炊飯器を買ってもいいかもしれない。身近で最近のヨサゲな炊飯器を買った人は、みんなご飯うまいご飯うまいって言うんですよね。興味あるじゃないですか。いや、金欠であることがきっかけのくせにいろいろ買い込んで、ついにはそれかよっていう皆様のツッコミは重々承知ですよ。自分が一番わかってますよ。さらに、美味しいご飯はダイエットの敵でもありますよ。うん、それはつまり私の味方だな(をゐ)。
いろいろとレビューサイトを見たりして情報を集めた結果、もともと評判の良かった三洋の炊飯器とシンメトリカル・ドッキングして最強勇者ロボ軍団となった(※なってません)パナソニックの炊飯器がとてもイケててバカウレでジョリーグッドであることがわかりました。ん?文体でどこのサイトを見ていたかわかるって?(でも、スタパさんは炊飯器のレビューはしていないと思う)。この赤のラインはなかなかいいよね。やはり、これからの家電はデザインも非常に重要ですよ。まあ、基本、これなのかな。
そのままAmazonでぽちっとしたい気持ちを抑えて、錦糸町のヨドバシカメラへ出かけました。せっかくだから店員さんと小粋なトークを楽しみたいと思います。買うつもりがないときには、声かけられるのはうざいですが、本気モードの時はセールスの人と楽しく語らう主義なのです。
炊飯器売り場のお兄さんが言うには、
- 特にメーカーなどにこだわりがないのであれば、やっぱりパナがおすすめ。「おどり炊き」と書いてあるやつを買えば、必ず値段以上の価値がある。しかも、値段はかなり落ちてきた。これを上回るのは各メーカーの最上位機種しかないが、それらはパナの同等レベルより数万上の価格。逆に、最上位機種を買わないのであれば、パナ買っとけ。
- パナより上となると、10万円にかなり近づくが、象印の極め羽釜おすすめ。南部鉄器マジヤバい。
で、お兄さんは「ご飯は、しゃっきりが好み?それとももっちり?」とご質問。うーん、どちらかというとしゃっきりですかね。しゃっきりに卵かけたり、納豆かけたり、最高やね。
「あー、象印はすごくもっちりなんですよねー。しゃっきり好きの人もひっくり返すほどの美味しいもっちりではあるんですけど、もっちりですねー」
というわけで、お兄さん的にはこの2択らしい。ふむ。
そもそもパナのやつを買おうと思ってやってきたんですが、思っていたより安かった(10万円弱ぐらいの買い物をイメージしてた)こともあって、もうちょっと頑張ってもいいかなという気がしてきました。うむー、象印もいいなあ。
と、ちょっと離れたコーナーに変わった雰囲気のやつが。まっくろの筐体にボタンはひとつもない。操作は全面タッチパネルで、近づいた時だけ点灯して、普段はただの真っ黒。渋い。格好いい。パナの赤も格好いいと思っていたけど、こいつを観た後だと、防水加工のぷにぷにのボタンがあるだけでがっかりだ。でも、なんかすごい値段が書いてある。13万・・・だと?
「あれはタイガーの土鍋のやつですね。あれもいいですよー。でも、高いです。象印と2、3万ぐらい差があります。で、味は好みによりますね。しゃっきり派はタイガーさんが好きかもしれません。でも、僕としては、象印さんがお買い得だと思うなあ。食べ比べたら象印さんの方が好きって方も多いです」
なるほどなるほど。でも、断然こっちの方が格好いい。
「ですねー。あと、やっぱりこの機種はこれですね(と、ふたをあける)。この土鍋。分厚いでしょう。これが美味しいんでしょうね。正直ね、パナソニックさんの「おどり炊き」と象印さんの「極め羽釜」はね、いろいろお話できるんですよ。スチームがいいんですよーとか、この羽釜の部分がいいんですよーとか、炊き方のバリエーションがいろいろあるんですよーとか、圧力が高いんですよーとか。保温機能がいいですよーとか、いろいろ。でも、タイガーさんのこれはね、ふた開けて土鍋すごいでしょう・・・だけなんですよね。特にこれといってお話するような機能もないんですよね。でも、間違いなく美味しいから困っちゃいますよね(苦笑)。あ、あと、こいつは保温はダメです。もちろんできますけど、他メーカーほど美味しく保つことはできません。炊いたら食べてください(笑)」
こいついいキャラだな(笑)。・・・うーん、ちょっと予算オーバー気味なんだけど、高いからと見送ってパナや象印を買って帰ったら後で悔やみそうだなあ。パナのだって別に安いわけじゃないだけになあ。うーん。うん、第一印象を活かそう。この土鍋のやつ、ください。
「おおー、いきますか。黒がいいですか?そうですよね。いいなあ。美味しいですよー。僕もよだれがでます」
なんじゃそりゃ(笑)
というような経緯を辿って、我が家にやってきましたよ、土鍋IHくん。さっそく炊いてみました。いや、間違いなくうまい。お米の香りが違うし、味が違うし、歯ごたえが違う。まあ、正直、パナや象印も美味しいんだと思うけど、もう悔しくなるから知りたくない(笑)。やっぱり今までの炊飯器よりは圧力鍋で炊いたご飯のもっちりした食感に近いんだけど、圧力鍋よりふんわりしてる。うまいなあ。いくらでも食べられるなあ。体には良くないなあ。
最後に、無駄に気合いの入ったプロモ動画をどうぞ。「どうも、米です」って、あんた何ゆーてんの(笑)
Recent Comments