フラレガイガール/さユり

Spotify、いいですね。とはいえApple Musicほど日本でのサービスの継続について信用できないので積極的にプレイリストを作ったりして使い込もうと思ってはいないんです。

気に入ってるのは「Weekend Buzz Tokyo」という毎週更新されるプレイリスト。どうしても新しい曲に対して出会いが少なくなってしまうので、このプレイリストで新しい曲を知るのはとってもありがたいです。CMが入るところも含めて、昔FMラジオを聞いていたような気分で聞いてます。CMも嫌じゃないので、CMあり無料のビジネスモデルでうまく運営していってくれることを期待してます。ちなみにPPAPを初めて聞いたのもこのプレイリストでした(笑)

さて、この「Weekend Buzz Tokyo」を聞きながら休日出勤して作業をしていると、その手を止めさせる曲がありました。それがさユりの「フラレガイガール」。

私を振ってんじゃないよバカ
振っていい訳がないでしょう?

すごいサビの歌詞。胸がぎゅーと痛くなるような可愛らしくも痛快な振られっぷりです。こういう女の子大好き。いや、付き合ったら絶対うまく行かないけどもね(笑)

ピアノだけで始まる歌い出しの美しさ、叩きつけるようなBメロ、そして切なくもキャッチーなサビ。いや、これは名曲ですよ。さユりかー。なんか「乱歩奇譚」のEDとかやってましたよね。これはブレイクしちゃうんじゃないのー?

と思ってぐぐってみたら、RADWIMPSの野田洋次郎作詞作曲なのでした。あー、納得。なんでも野田さんが曲を作ってみたものの「これは自分で歌うのはちょっと違うな」ということで提供するアーティストを探してたというようなことらしく。なるほどね。そりゃ私が好きなのも当然かしら。

なにはともあれ、名曲です。私が14歳の女の子だったら一生もののフェイバリットになったかも。ぜひ。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

カメラータ・ザルツブルクを聴きに行った

私の父親の実家は岡山空港の近くで農家をやっていました。少なくとも戦後は。爺さんは軍人だったので、その前に何をしていたのかはよく知りません。

私も子供の頃に岡山に住んでいた頃は、週末は作業を手伝う父を(役に立っていたかは別として)手伝ったりしていたものです。

そこには今はリタイヤした父の兄(つまり私の伯父)が住んでいて葡萄やら桃やらを作っています。まあ、郷土愛丸出しで言って、岡山のマスカットオブアレキサンドリアと清水白桃は日本一旨い葡萄と桃です。なので、私はスーパーで葡萄と桃を買ったことはありません。比べちゃうので。ミカンとか梨とか、田舎で作ってない果物は大好きです(笑)。

で、毎年送ってもらって美味しくいただいてるですが、伯母にお礼の電話をして「今年は母と私と両方、1万人の第九に出られるんですよ」と話をしていたら、「私もコーラスで東京に行くのよ。すみだトリフォニーってわかる?」

わかるかわからないかと言われると、場所はわかります。だって家から歩いていける距離だもの。入ったことはないですが・・・。ふむふむ、11/20に出るんですね。こちとら無教養なもので、電話で聞いても何のことやらよくわからなかったのですが、すみだトリフォニーのサイトを見ればイベント名はすぐわかるでしょう。

カメラータ・ザルツブルク・・・。んー、こりゃかなりちゃんとしたオーケストラですよね。マジですか。

というわけで、チケットもいただいてしまい、恐縮しながらカメラータ・ザルツブルクの日本ツアーを見てきました。

演目は

  • モーツァルト交響曲40番(K.550)
  • モーツァルト「レクイエム」(K.626)

ちなみにケッヘル番号は626までしかありません。つまり最後の作品ってことですな。中学の音楽の授業で習いました。そんなこと普通、中学の音楽の授業で習うものなのかよく知りませんけど、変わった先生だったんですよね。

でも、モーツァルトについてはそのぐらいの知識しかないっす。曲はまったく思い浮かばない(笑)。

そんな残念な私と、私がちゃんと説明しなかったがためにママさんコーラス発表会と完全に勘違いしているmilueの二人で聴きに行って参りました。

行くまでは、「もしかして花とか持って行くべきなの?」とか思っていたのですが、行ってみたらすげー立派なホールに凄くたくさんの観衆。出演者の親戚ぐらいで楽屋を覗きに行くような雰囲気ではまったくないのでした。おおお、なんか立派だ。

圧倒されつつ席に着き、コンサートは始まりました。私がオーケストラの善し悪しなんてまったくわからないのですが、これまで私が聞いた中でもっとも生演奏感のないオーケストラでした。全てのパートが「ん?一人?」というぐらいにビシッとそろっていてピュアに聞こえる。下手でこうはならないと思うんですが、これが良い演奏なのかはわからないぞ。ライブ感とか必要ないのかな。そして、ビート感の薄い40番はただひたすら眠い・・・よく眠れました。

レクイエムは、楽しかった。むしろこちらの方がグルーブ感も迫力があって、死んだ子も起きんばかりです。眠くなりません(笑)。「キリエ」と「ベネディクトス」がよかったなあ。んー、私はフーガが好きなのかな?

終了後、観に来ていた同い年の従姉妹とお茶をしました。「歩いてこられるよ」というとびっくりしてましたね(笑)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

人生は変わらないが、時代は変わったと感じる「ジャズ名盤入門」

ジャズがわかりません。

文化系トークラジオLifeをきっかけに菊地成孔さんを知り、「粋な夜電波」を毎週とまでは言わないまでも、ちょいちょいと聞いています。

「粋な夜電波」はまあ、どう言いつくろってもジャズ番組ではありませんが、菊地さんはれっきとしたジャズメンであり、ジャズに多大な愛情を持っていらっしゃる方なので、ラジオを聞いていると、マイルス・デイビスを始め(菊地さんはマイルスの研究本を書かれてるんです)、エヴァンス、ゲッツ、パーカー、ミンガス、ドルフィーなどの名前をたくさん聞き、耳なじみになります。

・・・が、名前を聞いても曲はさっぱり浮かびません。でへへ。

わからなくても別に困ったりとかはしていないんですが、わかった方がラジオが面白いことは間違いないでしょう。

75年生まれの私としては、音楽を聴き始めた頃に断末魔的にハードロック・ヘビーメタルブームがあって来、ロックの時代は終わり、洋楽アルバムのレンタル禁止とともにJポップという言葉が立ち上がってきた・・・というような音楽体験なので、ジャズはまったく触れる機会がありません。

そんなある日、いつものように本屋を巡回していると、こんな本が平積みされていました。まるで片付けしなきゃいけないようなタイトルですが、ジャズの名盤集です。この手の本は過去、うなるほど企画されて、叫ぶほど世に出ていると思いますし、どれも大して変わり映えのしないものだとは思うのですが、こういうのは出会いのもの。逆にとがったリストを手に入れても私は困ってしまいます。Amazonのレビューを見ても「平凡」という評価なので、これはまさに私が必要としているもの。ざっと目次を眺めてみても、アルバム名、アーティスト名、さらにはジャケットには見覚えのあるものが多数あります。でも、聞いたことがあると胸張っていえるものは1枚もないぞ。うはは。

さて、リストに出てくるアルバムはほとんどが50年代から60年代に録音されたもの。かつ、超有名なものばかり。ということは、iTunesで検索すれば、ほぼすべてApple Musicで聞けるものばかり。というわけで、1位のマイルスの「カインド・オブ・ブルー」から順に聞いてってます。

しかし、55枚のアルバムを買ったら、まあ少なくとも1万円ではくだらないわけで、ジャズファンのおうちには、ある程度の期間に少なからぬ投資をした結果、このリストのアルバム(と、他多数の名盤にならなかったアルバム)があるんだと思いますが、それを思うと時代は変わったなあ。こういう楽しみをするならサブスクリプションタイプの音楽サービスはとてもよいですね。

さすがに2016年に50年前の音楽を聴いても人生は変わらないわけですが(そりゃ、いまさらクリスティーやクイーンの小説読んでびっくりしないのと同じですわ。でも読む価値がなくなったわけではないですからね)、時代は変わったなあと思いながらゆっくりと楽しんでいます。コード書きながら聞くのにはジャズはいいなあ。

| | Comments (3) | TrackBack (0)

VIVA LA ROCKの3日目に行ってきた

すっかりアニメソングしか聴かない私ですが、nacがまたイベントに誘ってくれたのでついて行きました。いやあ、ありがたいです。フェス楽しいよね。全然知らないアーティストに触れられるし。

というわけで、今年から始まった新しいフェス、VIVA LA ROCKの3日目に参加してきました。場所はさいたまスーパーアリーナ。去年まで住んでいた武蔵浦和からならすっごい近いんですが・・・。久しぶりにさいたま市へ向かいました。いや、去年は毎日通ってた経路だけど、遠いね(笑)。

さて、3日目のメンツはこんな感じです。

Vivalarock0505

・・・実はあんまり知らないセレクションかも(笑)。それならそれで知る機会だからいいですけどね。

Nothing's Carved In Stoneは、「絶園のテンペスト」のOPだった"Spirit Inspiration"がものすごく格好良くて気になったのがきっかけで、アルバムもちゃんと買ってます。私の中ではアニソンシンガーなんだな。それ以外は、まあ・・・サカナクションぐらい?

と、予習もたいしてせずに出かけたわけです。

さいたまスーパーアリーナは、大きなスタジアムサイズの会場を区切って2つにして使うことができます。で、大きい方がSTAR STAGE。こちらはスタンド席もあって、だらーっと観たければ3階席に行ってくださいねというモード。これはいいですね。区切った小さい方にはスタンド席はなくなっちゃうので、オールスタンディング。こっちがVIVA! STAGEで、それでも軽く1000人ぐらいは入れそうな感じ。そしてCAVE STAGEはなんか奥まった控え室みたいなところで、ステージとお客さんがフラットな感じでやってました。ここってもしかして、昔、ジョン・レノン・ミュージアムだったところ?

さて、今回はnacとその同僚のANDさんと3人で行ったんですが、会場に入ったら基本的に単独行動。開幕は3人でSTAR STAGEにいて、Special Othersを堪能。インストバンドで始まるってのもなかなかいいものです。

2人はそのままSTAR STAGEに居残りましたが、私は名残を惜しみつつVIVA Stageに移動。tacicaを観に行きます。tacicaは「宇宙兄弟」のOPをやってましたね。はい、この人もアニソンシンガー認定です(笑)。ギター・ドラム・ベースの3ピース構成で、ギターロック好きの私は大変堪能しました。MCは木訥とした感じで、「知っている人も・・・いるだろうけど・・・、先月、ドラムが・・・やめちゃって」・・・あらま(笑)。

違和感を感じたのが、前の方でノッてる人達が、よく水樹奈々さんのコンサートで見かけるような(といっても、映像でしかみたことがないですけど)、手を上に上げて大きく回して節と一緒にゆっくり下ろしてくるような動きをしていること。んー、ロックのコンサートといえばヘドバンしている人みたいな時代錯誤な偏見を持っているおっさん世代から観るとすごーく違和感・・・つか、ノリづらくないですか?tacicaさんも「うちら、そういうバンドじゃないんだけどな・・・」みたいなことを言ってましたよ?いや、イマドキはヘドバンもしないと思うけども。

tacicaでノリノリに体を動かして早くも疲労気味のアラフォーですが、CAVE STAGEの様子も見に行ってみることに。The fin.をちょびっとだけ聴けました。いや、人がいっぱいで姿が見えるところまでは近づけませんでして。音だけ聴いていると、なんかPET SHOP BOYSっぽくて好み。まだメジャーアルバムを1枚出しただけみたい。帰り道にさっそくiTunes Storeで購入しました。

The fin.が終わって、すいてる方向へ向かって退出すると、なぜかそのまま外に出ました。時間もちょうどよかったので、nacたちと合流してお昼ご飯。外のイベントスペースには屋台がいろいろあってフェスっぽいご飯が食べられました。会場を出てご飯を食べたり、ゆっくりしたりできるスペースがあるのも、このイベントのいいところですね。バーベキュー施設があって普通に肉を焼いてる人たちもいたけど、あれはたぶんフェスとは関係ないんだろうなあ。

腹ごしらえをして、3人でダベっていたらすぐに時間は過ぎます。感性は近そうなのになぜか生理的に合わないサンボマスターはスルーして、POLYSICSに間に合うようにVIVA STAGEに戻りました。POLYSICSは、ちょいちょい見かけるのでどういう音楽をやる人たちなのかは知ってますが、ちゃんと聞いたことはなかったので興味津々。お客さんは一番ハードだったなあ。私たちはスタンディングエリアの後ろ半分で観ていたんですけど、前半分の方ではまるで水族館のイワシみたいにぐるぐるとファンが回っていて、「お、おぅ、でんじゃー」と思いました。あれ、大丈夫なのか?

そこからしばらくはVIVA STAGEに居残りました。後ろ半分エリアの前のフェンス際に陣取って、ceroとNothing's Carved In Stoneを。ただ、ステージのインターバルが長いんで、いささか退屈しましたけど。でも、nac期待のceroさんたちは「念入りなリハやりまーす」なんつって、インターバルで1曲やってくれました。いい人たち!

そして、一番期待していたNothing's Carved In Stone。ファンも一番ごりごりした感じで、飛んでる歓声もほぼ男(笑)。ベースが格好いいんだわー。"Spirit Inspiration"では踊り狂いました。MCで「今日はロックバンドしか出てないぜ!アイドルとか、いらねぇだろう?!」と煽っていて、「うわー、頭悪そう」と微笑ましい。あとで、サカナクションの登場の場面(メンバー全員で卓の前)を観て「うむ、トリがロックバンドじゃなかったな!」とか思いましたけど(笑)。

という具合で、ここまでで完全に力を使い果たし、このあとは完全に沈没。STAR STAGEの3階スタンドで椅子にへたり込んでました。星野源さんのゆるめのステージをぼーっと座ったまま眺めました。私と同じように電池切れた人は沢山いて、スタンドの入り口に近いステージに向かって左側のエリアは空いている席を探さないといけないほどでした。反対の右側のエリアは大半が空いてるんですが、疲れてるで3階でへこたれているわけで、もうあそこまでも行きたくない(笑)。隣には友達と分かれたのか中学生ぐらいのおしゃれした女の子が一人、爆睡状態に陥ってました。いや、それなりに音でかいんだけどな。

そして、nacはフィッシュマンズを観にVIVA STAGEに戻り、ANDさんはサカナクションのファンなので果敢にアリーナへ向かったわけですが、私はそのままダウン。星野源ちゃんが終わった後、サカナクションが始まるまでは、スタンドで村上春樹の新作を読みながら、だらーん。ううー、ねむむむ。

そして、トリのサカナクション。ステージの完成度はすごく高かったです。レーザーをステージ側から客席側へ飛ばすギミックとか、すごく派手で格好いいけど実際にやろうとしたら凄く面倒(だって、ちょっとずれて本当に客席に飛んだらお客さんの目がつぶれるかもしれないからね)なハズだけど、果敢に挑戦してるし。以前、ワールドハピネスで観たときには「今年の文化祭には生徒会もバンドとして参加するよ!」みたいなバンドだなあと思ったものですが、その生徒会バンドがそのままプロデビューしていったようで、きまじめさは相変わらずですなあ。さらに、MCでこのフェス主催者の音楽ジャーナリストさんとの思い出話で「初めてのインタビューで遅刻してきたのでむっとした」みたいなことを言ってました。まっじめー(笑)

そんなまじめバンドですが、いまや押しも押されもしない日本を代表するバンドなわけで、会場の盛り上がりは凄まじく、3階から眺めるスタンディングエリアは人が波打っていて「うわー、なんかキケン」・・・ANDさんは無事だろうか。・・・うとうと。

というわけで、終了は21時。疲れた!ホスピタリティ十分のイベントでした。続いて欲しいですね

| | Comments (0) | TrackBack (0)

iOSの第九アプリが素晴らしい

Beethoven’s 9th Symphony「一万人の第九」に参加して興味深いことの一つは、この曲の解釈についてレッスンの先生からいろいろと教えていただけることです。

もっとも、第九には歌があり、歌詞がついていますから、曲を解釈する上での手がかりは多いです。しかし、ここのバイオリンは何を表現しているのか、ここでユニゾンだったコーラスがばらばらのメロディを歌い出すのは何故なのかなど、楽譜を見ながら教わるとよりいっそう興味が沸きます。

というより、そういうものなしに面白くクラシック音楽を聴くには私の教養は圧倒的に足りないわけです。他のいろんな曲も、スコアを見ながら解説付きで聴けば面白いのにと思います。「心を開いて無心に聴けば、いい曲はきっと感動を与えてくれる」なんてのは、格好良く聞こえますがそんなわけないわけで、どんな趣味だろうがある程度の教養なしには十分に楽しむことはできないわけです。勉強したり教養を身につけたりすることの意味の大きな部分は、このように「人生を楽しむ」ためにあるわけで、「役に立つ」なんざ些細なことです。わかっとるかね、学生諸君(笑)。

ところが、「一万人の第九」に参加していても第4楽章の解説はいろいろと受けるわけですが、それまでの3楽章についてはあまり説明されないです。そんなわけで、舞台の上で本番うとうととしてしまったりするわけですな。

Img_0029

そんな人にお勧めなのが、この「Beethoven’s 9th Symphony」というそのまんまな名前のiOSアプリ。過去の名演奏とともにスコアと現在の調と、解説が流れます。これは面白いです。ぼーっと70分観ちゃいます。

同じように、他の曲もいろいろと作ってくれるとうれしいなあ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

サントリー1万人の第九に参加してきた

2007年以来、6年ぶり5回目に「一万人の第九」に参加してきました。

2007年に参加したときに「毎年はしんどいから、来年はおやすみしようかな」と思いまして、実際に2008年は参加しなかったわけですが、結果的にはその年に名古屋から東京に移動になり、結婚もして・・・とちょっとムリだったわけです。

母は抽選に落ちたり通ったりしながら相変わらず続けていて、去年に前日の公開リハのチケットをもらえたので、Milueと二人で観に行きました。初めて客席側で1万人のコーラスを聴いたんですが、いや、やっぱり凄い迫力。でも、あらためて「一万人の第九」は観るものではなく、参加するものだなあと感じました。

幸い、Milueも興味を持ってくれたので、今年は夫婦で東京クラスへ申し込んでみました。東京クラスは非常に限られていて、土曜日の経験者クラス以外ではとても通えそうにありません。なので、第一希望のみで応募したのですが、幸いに抽選を突破しました。ちなみに残念ながら母は今年は落選です。

東京の経験者クラスは非常にレベルが高く、通常であればもっと技術面(発声であるとか、歌い方であるとか)の指導が多いんですが、表現や解釈の指導の割合がとても高かった感じです。雰囲気ですが、大阪の経験者クラスでも、大半は「一万人の第九に出る人」であるのに対して、東京の経験者クラスは「一万人の第九にも出る人」の割合が高いような感じです。すごいなあと思いながら参加しました。

ちなみに、東京の佐渡レッスンは3クラスを集めて(そこに東北参加の方もいらしたそうです。隣の方がそうでした。「私の他、何人来られているやら・・・」とのことで、そりゃそうですね)だったのですが、さすがに12回クラスはそれほどでもないのでしょう、急に正確さと歌い方の自信がなくなって、「ありゃりゃ」と思いました(笑)。

そんなわけで、本番。土曜日の前日リハから参加しました。名古屋から行っていたときは前日はサボってましたが、前日16:00から19:00までリハをやって、本番当日は9:00から18:00まで大阪城ホールから出られませんので、結構、疲れます。特に今回もアリーナだったので、佐渡さんが近くてうれしい反面、スペースが狭く椅子がぺちゃんこなのでデブがずっと座っているのは堪えます。

今回、新しい試みとして、舞台の向きが変わりました。これまでは、楕円形をしている大阪城ホールを長軸方向で半分に切って、半分が出演者、残りがお客さんという形式でしたが、今度は短軸方向でアリーナを切って舞台が長軸方向を向く形になりました。お客さんは真正面の一部のスタンドを除いてすべてアリーナになり、スタンドは全周囲が合唱団となりました。

私の席はテノールの2ndパートなのでアリーナのバスとの境界近く、かなり真ん中に近い位置だったのですが、私から観ると正面にソプラノとアルトの一番端の人が見える形で、お客さんは360°すべての方向から歌が聞こえてくる形になると思います。これは迫力があるだろうなあ。

歌う方としても、これまでは両翼が思い切り広がっているので、どうしてもソプラノとアルトの声はバラバラに聞こえてしまいますし、男性パートも横に広がっているので、テノールの中でもテンポがバラバラになってしまいがちでした。しかし、今度は指揮者から向かって正面の奥が深く、男性は縦へ広がる形なのでずれにくく、そして、女性パートも指揮者に向かって円弧を描いているので歌うのは楽なはず。

というわけで、この配置変更の効果は絶大で、ものすごく気持ちのいい一体感で歌うことが出来ました(うまくいったときは。なかなか本番がうまくいくとは限らないんだけども)。きっとお客さんも心地よく聞けたはず。でも、正直歌っているとなかなか全体がどうなっているかはわからないんですよね。

ただし、アリーナが深くなったためか、アリーナの傾斜が緩くなりアリーナの合唱団からは「指揮者が見えない」という声が出てました。私は何とか佐渡さんのアゴから上ぐらいは見えてましたが、佐渡さんがピアニッシモを指示するために屈んだりすると視界から消えます(笑)。これは来年に改善してもらえるといいですね

今年のゲストは加山雄三さん。正直、私の年齢だとあまり思い入れはないのですが、周りのシニアな方たちには好評の様でした。格好良かったです。

さて、とっても疲れた2日間でしたし、正直、隔週の練習に通うのも結構大変なんですけど、来年も応募はしてみようかなと思ってます。やっぱり、この気持ちよさは何にも変えられませんね

| | Comments (0) | TrackBack (0)

LEO/家入レオ

今週のsaku sakuに出てますね、家入レオさん。「Bless You」がかかるCMをちょいちょい目にしていて、「サビもキャッチーでかっこいいし、リリックもいいし、何より猫目がかわいいなー」と気にはしていたんですが、まだ17歳なんですな。

インタビューで「13歳のときに尾崎豊を聞いて衝撃をうけてこの道に」みたいなことを言ってましたが、今の若い子も尾崎豊を聞くのね。私は校内暴力世代の後にやってきたしらけ世代の、そのまた後にやってきたいじめ世代で、私のころにはすっかり「盗んだバイクで走り出す」なんてフレーズはギャグにしか聞こえなかったものですが、今の子にはどう聞こえるのやら。

というわけで、ちょちょいとiTSでダウンロードしてデビューアルバムを聞いてみたんですが、こりゃいいな!

私は、こういう世の中にうまく馴染めない女の子のイライラっぷりがあふれたアルバムが大好物で、古くはアブリルやちょっと前ではYUIなんかの初期をイメージさせますね・・・と思ったら、もしかしてこれってばYUIとプロデューサーが同じかな?

というわけで、クレジットを確認するべく、iTSでも買ったのにAmazonでポチっとしてしまいました。う、うん、特典のDVDも見たいしね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

World Happiness 2012に行ってきました

すっかり1ヶ月以上前のことで、WOWOWでの放映も終わってるんですが、今年もnacに誘われてワールドハピネスに行って来ました。下がタイムテーブルです

Timetable_2

ちょーいまさらの感想を何年後かの私のために書いておきます。

EGO-WRAPPIN'

始まったときはまだグッズの列に並んでました。タオルを忘れてきたので。ベテランらしく安定したパフォーマンスで盛り上げてくれました。

さかいゆう

若手枠。爽やかで気持ちいい若さあふれるプレイで、好印象。nacは本日のベストパフォーマンス賞に推してました。

ヒダカトオルとフェッドミュージック

ビートクルセイダーズのヒダカさんが、AORの復権を目論んで結成したらしいのですが、「これを最 後に解散します。マジです。AORの復権には失敗しました」だそうで(笑)

気持ち良い演奏でしたが、まあ、爽やかにどんな内容だったか忘れました。

坂本美雨

ここまで調子良く盛り上がって暑くてフラフラなので、屋台村へ退避。ちゃんと聴いてないす。

オリジナル・ラブ

ベテラン枠。渋くて熱い演奏で、爽快感はないけどサウナでじりじり焼かれるような心地よさありです。

kotringo+AOKI takamasa

nac大好きコトリンゴですが、個人的には休憩枠。

THE BEATNIKS

「ちょっとツライんだ」と「Left Bank」が聞けたので、個人的には大号泣。「Left Bank」は高校生ぐらいのときにはじめて聞いて、なんて悲しい歌なんだろうとショックを受けました。 ♪最強の敵はー自分のなーかにいーるー

きゃりーぱみゅぱみゅ

「すごいアウェイ感ですぅー」といってましたが、ぜんぜんそんな感じはありませんでした。お客さんほとんどノリノリでしたよ?そもそもYMOが好きなら、中田ヤスタカも好きだと思うんですよね。丁寧に曲の前に「こんな風に盛り上がってください」レクチャーがあるのでみんな楽しく踊ってましたね。

楽しいし、かわいいし、レベル高いし。何より日本語を理解する必要ゼロなので(歌詞はどうせ意味不明だし)、これは直ちに海外に輸出すべき。いや、アルバムも買って聞いてすごく良かったんだけど、日本ではもうこのジャンルは間に合ってます感が・・・

KREVA

あっはっは。こっちのほうが断然アウェイ感強かったですよ。ワーハピはヒップホップむきの客層じゃないね

TOKYO No.1 SOUL SET

同じラップでもこっちはまったくなまる事がなく、語りのようなライムが特徴のソウルセット。アルバム買う程度にはファンです でも、今回はわりと普通のボーカル推しでラップ少な目でした。そのほうが、ノリ易いのは確かで私もめっちゃ踊りましたが、ちょっと残念。

木村カエラ

ステージがあまりに硬派で貫禄がありすぎて客席と噛み合ってませんでした。もうちょっとゆるふわでお願いします

Curly Giraffe

素敵な音楽で休憩タイム。落ち着きどころ

岡村靖幸

名前はもちろんよく知っていて楽曲も耳にはしているはずなんですけど、パフォーマンスを見たことがなかったので、こんなバリバリに踊りまくる人だとは知らなくてびっくり。そして、客席がすごく盛り上がってみんな曲を知ってる感じだったのがさらにびっくり。人気あるんだねぇ!たしかにえっらいかっこよかったです 最近出たベストも聞いたら、これもちゃんとテン年代ぽくてかっこいー

GRAPEVINE

中堅ロックバンドとして、ライブはやっぱりうまいぜってところをちゃんと見せました。ですが、岡村ちゃんの余韻がすごすぎて客席放心中でついてこず(笑)

YELLOW MAGIC ORCHESTRA

今回は画面のエフェクトにものすごく気合が入ってました。それはもう、画面が観づらいぐらいに(笑) 1stアルバムの最初のゲームのエフェクト音からFire Crackerに入って、そのまま1st,2nd中心の選曲。というか、1st,2nd以外からは「Nice Age」と「磁性紀」だけでした。「BGM」以降は一切なし! しかもアレンジもオリジナルを残しつつ21世紀版になっていてかっこいい。おじーちゃんたち、今年はなんかがんばってたよ!

| | Comments (0) | TrackBack (0)

イカ娘の地球侵略マーチ/ヒャダイン

10年ぶりの「青春ラジメニア」を楽しんでいますが、3時間あれば1曲ぐらいは「これはっ!」という曲があります。

まあ、30年近くやっている番組なのでかかる曲も様々です。なので、今となっては入手不能な曲も多いのですが、最近の曲であれば(そして、Sonyから出てるCDでなければ)iTune Storeで聞いている途中買えてしまうというのはすごいこと。

というわけで、12/17の放送のゲストはヒャダインさん。そこへきたリクエストが、「イカ娘」のイメージソング、「イカ娘の地球侵略マーチ」。いやあ、昭和だねぇ〜。ウケたので即購入。おすすめです。いや、このCDの他の曲は知りませんケド。

他に、「ラジメニアを聞かなかったら知らないままだったろうな」と思う曲は桃井はるこさんがゲストの回でリクエストされた「Cue!」。こちらは限定CDのようですが、しっかりiTune Storeにあります。ホント、ありがと。「おっきろ、おっきろ、起きろキロキロkHz」とモモーイの声で歌われると、なんか腰がヘロヘロっとなりますね。これもおすすめです

| | Comments (0) | TrackBack (0)

ワールドハピネス 2011

去る8/7(日)に、nacに誘われてワールドハピネス 2011に行ってきました。夏には様々なフェスが開かれる中、若き日にYMOに魂を抜かれた人々が集まる特異なフェス。それがワールドハピネス。

今回のラインナップはこんな感じ

Hw2011_1

まあ、なんか変ですよね

とにかく、この日は死ぬほど暑い日でした。私は前の夜から夜間メンテ作業で、ほぼ徹夜明けの参戦。並んでいる時からふらふらです。つか、並んでる間、寝てようと思ったんですけど、無理。あじくてねぶればぜんがら。

9時半ぐらいから列に並び始め、10時半頃には会場内へ進み(屋台村になるところで、ここは木陰もあって少しマシだった)、11時半に開場。そして、12時半の開演まで・・・・があちぃ。正直、この12時半までの間、気が遠くなりそうでした。あっずーぃ

でも、始まったら盛り上がるのだ・・・おっさんの根性ですよ。ちなみに早くから並んだおかげで、場所はLeft StageとCenterステージのちょうど真ん中、前から10列目ぐらい。どちらのステージもよく見えるベストポジションですよ。

というわけで、感想

OKAMOTO'S

いきなりだけど、今回のベストパフォーマー賞をあげます。若いのにライブパフォーマンスもすごく安定していながら、激しく弾けててすごい。ボーカルのにーちゃんは若い頃のミック・ジャガーみたいな顔で、顔からロックしてるし。かと思えばベースの七三分けのおっちゃんは警備員ばりにびしっと動かず、なにやら妙なテクニックで片手弾きとかしているし。そして、ドラマーがすごかった。ものごっつ童顔で高校生ぐらいにしか見えないんだけど、舌突き出して、頭振って「あばばばばば」とかやりながらハードで正確なビートを叩き続けてました。めちゃめちゃ印象的なドラマー。やー、かっこよかったわ。ニューアルバム買います!

ちなみに、「OKAMOTO'S良かったなー」と思いながら、iTunesで2009年ぐらいのアルバムを視聴してみたら、もっそへたくそでした(笑)。まあね、あの年齢なんだから、2年あればすごくうまくなっても不思議じゃないよね

宮沢和史 as GANGA ZUMBA

一転してラテンのリズム。こちらは老獪とも言える安定したパフォーマンス。楽しく聴きました。大人なのでMCも「みなさん、水分取ってますか。自分の身は自分で守って下さいね」とかです(笑)

コトリンゴ

いままでのコトリンゴのイメージよりはかなりハードなライブパフォーマンスでした。なかなかかっこよかったですよ。休憩タイムのハズが・・・

Fennesz+Sakamoto

休憩タイム・・・というか避難タイム。もう日向にいることが耐えられないので、屋台村に待避。ビールとポテトを買って、木陰でチルアウト。遠くから聞こえてくる、訳のわからないピアノの音色。やっぱり思った通りか・・・

というわけで、教授が見事に観客を困惑の渦に巻き込んでました。いやいや、太陽燦々の灼熱の午後2時に聴く音楽じゃないから。明らかに、夜、コンサートホールでうつらうつら聴くものだから

高野 寛

いきなりのベステンダンク、そしてニューアルバムから数曲。胸キュンもやってくれました。短かった。あと2曲ぐらいやって欲しかったー

スチャダラパー

さすがのスチャダラ、ちゃんと盛り上げてくれるんだけど、このパートはマイクの音量がおかしくてアニの声が聞こえたり聞こえなかったり。ちょっち残念。MCでボーズが「どう?わかってるよ、暑いんでしょ?俺もステージの前の方(は、日向だから)、生きたくないもん」って(笑)

KIMONOS

日本人さんなのに、海外アーティストっぽいKIMONOS。スチャでへばって座ってたし、詳細はよく知らないんだけど、曲はすごくかっこよかったです。どう表現していいかわからないんだけど・・・。そして、まさにKIMONOSがパフォーマンスをしている途中ぐらいから、気温が急に下がり、冷たい風が・・・。今、私の上空を寒冷前線が通過しました!いそいそと離席中の同行者の荷物をビニールシートの下に待避させ始める私。

LITTLE CREATURE

ついに夕立来襲。LITTLE CREATUREの途中で振りだし、パフォーマンス中断。のせいもあって、あんまり印象に残ってません

星野源

こちらもまだ傘をさして座り込んで聴いていたんですが、「くだらないの中に」はいい曲ですね。しょっぱな、アドリブで一節、ASUKAの「はじまりはいつも雨」を歌っちゃうあたり、粋でカッコイイすなあ。で、終わり頃には雨があがりました。

THE BEATNIKS

おじさんたち登場。幸広さんのファンとしてはいきなり「6,000,000,000の天国」をやってくれたのがうれしくてうれしくて。

神聖かまってちゃん

2年前は「動く相対性理論が観られるのか!」と思って参加しましたが、ある意味、今回の「生かまってちゃん」もかなり期待していました。何をか?何だろう(笑)

いやあ、ホントにダメな奴ら(笑)。いい意味でだけど。まだBEATNIKSのパフォーマンス中なのに隣のステージで練習中にマイクから音だしちゃうわ、ドラムロールしちゃうわ。ボーカルの子は三つ編みにスカートでステージに出てくるなり、そのまま下へ降りちゃうわ。演奏もギターのリズムとかめちゃめちゃで、ドラムが力ずくで戻そうとしてたり(ドラマーは女の子なのね。我慢強い子なんだろうね(笑))。

まあ、めちゃめちゃなんだけど、楽しませてくれましたわ。よい厨二病のこじらせ方だわ。

サカナクション

そして、かまってちゃん以上に意外だったのがサカナクション。「ルーキー」がヒットしたので存在は知っていたんだけど、音からもっとスカした感じの人たちなのかと思ってました。なんとなくスーパーカーとか、そういう系統の。

そしたら、こっちも厨二病だったという。それも、こっちは優等生の高校の生徒会役員達が、「僕たちの考えるカッコイイバンド」で自分たちが仕切ってる文化祭に自ら参戦・・・というような感じ。いやもう、ハズカシイ!初めて観たよ、MCの一言目が「恐縮です!」から始まるバンドを(笑)

気を遣って1曲目にYMOの「東風」をやるところとか、そこでギタリストとベーシストが太鼓を叩くパフォーマンスがあるところとか、そーゆー発想がいちいち優等生。むずがゆい。そして、なんといってもこのボーカルの生徒会長が最高に痛い!

MCがいちいちこんな感じなんですよ。「私事で恐縮ですが、我々、ビクターというところに属してまして、そこの人が言えというので言います。アルバムが出ます!」・・・私事じゃねえよ、思いっきり仕事の話だよ。何の話かと思うじゃねぇかよ(笑)

いやー、いいものみた。サカナクションは恥ずかしい。これはレコードじゃ伝わらない魅力だわ。

salyu × salyu

不思議ちゃん登場。いや、なんかいいとも悪いとも言えませんが、観て面白いものではなかったです

YUKI

ちっちぇー、かわいー。どう考えても年上だと思うけど、かわいー。げんきー。歌の迫力すげー。いや、観たらファンになるわ、これは。でも、楽曲はピンとこねぇー・・・

TOWA TEI

普通にDJパフォーマンス。手元をスクリーンに映してくれたので結構面白かったです。

YMO

んー、なんかただ3人がいっしょにパフォーマンスするだけじゃ、新鮮味がなくなっちゃった。何が悪いという分けでもないんだけど、今回、もっともがっかり度が高いパフォーマンスはYMOだったかも。3人がこのパフォーマンスすることに対してあんまり興味がなさそうに見えるんだよね。まあ、他のにも出てるし、こっちはほっといてもちゃんと出来るからなのかもしれないけど。

まあ、ご本尊だからやんないわけにもいかないし、しょーがねーか。

というわけで、なんと言っても収穫はOKAMOTO'Sでした。そして、とにかく暑かった!

| | Comments (0) | TrackBack (0)

より以前の記事一覧