シン・エヴァンゲリオン劇場版

正直、もう完全に忘れてましたし、私の中では終わってました。いや、そりゃそーでしょ。「Q」って2012年ですよ。今更、やるよと言われても・・・

とはいえ、観ないという選択肢もない。しかも、どうやら評判は上々だ。というわけで、公開初日は避けーの、かといって、最初の週末も避けーのってことで3/11(木)の17:00に日比谷のIMAX。前日に、発売当時に買ってシュリンクも破いてなかった「Q」のブルーレイを観ておさらいです。

・・・いや、それにしても「Q」はホント、さっぱりわからないね。こりゃ、覚えてないのもムリはないな・・・。

あまりにさっぱりわからないので、「シン」がいきなり「Q」とはまったく無関係の何かであっても不思議ではないと思ってましたが、思いっきり「Q」の続きからだったので逆にびっくりしました。

さて、「破」の感想で以下の様に書きました。

もともと、テレビ版のエヴァは途中入り組んではいますが、大きく4つのパートに分けられます。

  1. 大怪獣活劇(代表的には6話)
  2. 楽しいキャラアニメ(代表的には9話、13話)
  3. 90年代的カタストロフアニメ(代表的には19話)
  4. キャラクターの存在意義を問うメタアニメ(代表的には20話や25話)

「破」は2番目と3番目が取り上げられてます。4番目の要素は最小限に抑えられています。また、テレビ版との大きな差として、今回は碇シンジの物語になっています。テレビではアスカ、ミサトも主人公扱いでした(レイはまたちょっと違う扱いですな)が、今回はアスカやレイは「シンジを取り巻く人達」として描かれていて、その内面的な葛藤は主題とされていません。

次の「急」あるいは「Q」が、まさに俺たちの観たいエヴァかもしれません。そういう意味では、楽しいエヴァはここまでかもしれないんだぜ?(笑)

で、「Q」はほぼ、3番目と4番目だけで出来ているようなものでした。あからさまなメタ描写こそないものの、荒廃したネルフ本部は完全にこの世のものではなくなってます。いくら何でも、ゲンドウと冬月、アヤナミ(っぽいもの)とカオルだけしかあそこにいないわけないし、天井もないあんなトコロにピアノ置いておけるわけないし、まあマジックリアリズムというか、村上春樹っぽい不条理さというか、既に半分以上、ストーリーが放棄されてます。

そして、すれっからしのエヴァファンはよく理解しているように、エヴァにおいては理解できなくなったら理解しなくていいサインです(笑)。それは「主人公であるシンジがわけのわからない状況に追いやられているので、当然、観てるあなた方にもわけはわからないのです」ということで、親切な庵野監督はそういう場合には登場人物に「わからないよ」とか「おかしいですよ」とか言わせるので、そうなったらおかしな事になってるんだなと思えばOK。とにかく「Q」は「やれっていうからやったらちょっと楽しくなってきたのに、なんかいつの間にか酷いことになったのはお前のせいだと周囲から責められまくり、まったくわけがわからず、そんな中でも唯一『頑張ればなんとかなるよ』と言ってくれた人のことを信じて頑張ったら、マジで超ヤバいことになってわけもわからず茫然自失」という心理状態を執拗に丹念に100分かけて書いただけの話なんで、まあ、わけがわからない。大変ですわ。

それを受けての「シン」は、ついに「得意のメタ視点」全開。線画でるわコンテでるわ実写でるわという旧劇場版要素に加え、ついには(CGで作った)ミニチュアセットでるわスタジオでるわTV版のテロップでるわの大盤振る舞い。いやあ、エヴァだねぇ(笑)。エヴァみてる気がしてきた。

というところでこれ以上のネタバレはマズかろうということで、以下は観た後でお読みください。いや、まあ、ネタバレされて面白くなくなるような話でもないけども。なんせ、ストーリーは例によって半ば放棄されてるからねぇ・・・。

 

 

 

 

 

 

さて、今回意外なのは「Q」であれだけ精神的に追い込んだシンジのトラウマを回復させるパートがあったこと。これまでメタアニメパートは、精神的に追い込まれたシンジ(や、旧作的にはアスカやミサト)の狂気と救済を描くためにあったわけだけども、今回のシンジくんは田舎暮らしで回復して、元気です。あれ?じゃあ、誰が・・・ってゲンドウかい。というわけで、なんか最後、話の主人公がゲンドウに移ってしまいます。

「破」あたりではゲンドウとシンジの関係が旧作とは違っている描写があって、今回のゲンドウは単なるわけのわからない状況装置ではない感じになってたんですが、「Q」ではその当たりはガン無視だったんで・・・。ただ、ストーリーの構造上はラスボスの位置にいるんだから、作劇的にはまったく正しい。いやー、今回のゲンドウさんはラスボスだったわー。ゲンドウさん、自ら動くタイプだと思ってなかったからびっくりしたわ。ゲンドウさんが甲板に自ら降臨なさるあたりから、TRIGGERのアニメになったのかと思いました。まあ、今石監督もたぶん関わってはいるんだろうけどさ(笑)。

というわけで、「なぜ、わざわざ追い込んだシンジを回復させるパートを必要としたのか」というのがこの映画の本質なんだろうなと思います。なぜなら、そこがTV版や旧劇場版と最も違うところだからです。ゲンドウさんがひとつ目になっちゃったのは、たぶんこの変更の副産物だと思います。そこは・・・やっぱり庵野監督の経験もあるんだろうし、今日はたまたま311の日ですけど、震災から10年の間、多く語られなければならなかったトラウマと回復の記憶も無関係ではないんでしょうなあ。

もちろん、大きく観ればこれは24年前の呪いに満ちた劇場版と語っている内容は同じだし、正直、「またその話ですか」感はなきにしもあらずです。実際、ファンの中には「そういうメタアニメ的な観念的な部分は抜いて、謎と伏線とアクションとストーリーと世界観が美味しいエヴァを見せてよ」という期待がある程度、あったと思います。少なくとも「序」はそういうアニメだったし、「破」の段階でもその範疇に収まる可能性はまだありました。ただ、「Q」「シン」と見終わって、まあ、エヴァはこれだなって感じは(しぶしぶながら^^;)あります。作り物の世界、人と人とが向き合うことを避けた世界と現実世界の狭間を突きつけるという意味では変わってませんが(また綾波でっかくなってたしな)、「輪になって『おめでとう』」に比べれば圧倒的な祝祭的雰囲気に満ちた映像は、何か大きな違いを感じさせるものでした。

いや、しかし疲れた。長い。アクションのボリュームが凄いからお腹いっぱい。ともあれ、長い間お疲れ様。ウルトラマン、期待してるぜ。

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機動警察パトレイバー the Movie 4DX

緊急事態宣言によって日本から消えかけたCOVID-19は、我々が我慢しきれなかったために消えきらずにまた徐々に感染者が増え、今ではすっかり緊急事態宣言前に逆戻り。そんな難儀な日本は、本来、オリンピック開幕式をやるために設けられた4連休を迎えました。

そんな中、延期になっていたパトレイバー30周年記念 4DX公開がひっそりと始まっておりまして。連休の外出はおひかえくださいってたって、これは観ないわけにはいかないわけで。感染リスクを顧みず、豊洲まで観に行ってきました。ま、高いんでレイトショー。公共交通機関は使いたくないんで行き帰りともタクシーでございます。贅沢ね。

映画館に着いてみると、やっているものは昔の映画ばっかりだったりで、「ここは昭和何年なんだ」感があります。我々が観る劇場版パトレイバーは1989年公開。昭和が終わった頃ですなあ。当時、模型誌にはガレージキットは紹介されていたと思うので回転灯のついたおかしなロボットのことは認知はしていたと思うんですが、なんせ中学生なんでOVAなんて観るような歳でもなく、パトレイバーをちゃんと観るようになったのはTV版の途中からでした。なので、P2は勇んで劇場にいきましたが、この第1作は劇場では観てません。

劇場では観てませんが、まあ、素晴らしい作品です。ビデオは何度観たかわからない。サントラも何度聞いたかわからない。映画の始まりを告げる帆場の静かなシーンにかかる「夏の嘲笑」からの、オープニングテーマである「ヘヴィ・アーマー」の4分間。一言のセリフも無く、どんな重要なことが起きているのかの説明もなく、ただ音楽の盛り上がりと共に激しい戦闘シーンが繰り広げられて、曲が長調になってタイトルバック。素晴らしい。もうこの5分間を劇場の大スクリーンで、がっつんがっつん揺さぶられる椅子で、(1989年にはまだなかった)5.1chサラウンドで、観られる幸せ。くぁー、もうね、長生きはするものですね。そして、ラスト、迎えのヘリが飛んでくるシーンからエンディングテーマ、名曲中の名曲である「朝陽の中へ」の4分きっちりで終わるエンドクレジット。すぱんっと終わり。

もうね、何度観ても心地良い。テンポが最高なんですよ。出来事がテンポ良く繋がっていく。OPの無人コックピット、レイバーの暴走、コンピューターウイルス、野明の不安、後藤の陰謀、松井の追跡、嵐、決戦。ぽん、ぽん、ぽんと、本当に気持ちいい。こんなに良く出来てる映画、他にあるかな。決してわかりやすい話じゃないです。コンピューターウイルスの話ですから、ヘタすれば地味。犯人はもう死んでるんで、追い詰めて対決・・・なんてわかりやすい構図も作らない。動機も明確には語られない。アバンで帆場がカラスを抱いているのも何を象徴しているのか観客は考えなきゃいけない。最後、野明とイングラムは何と対決しているのか、はっきりとはよくわからない。でも、そのややこしい話をすーっと見せて盛り上げちゃう手腕が凄い。映画が終わった後、たぶん私よりかなり若いお客さんなんでしょうな、思わず、「すっごい・・・面白い」と歓声を上げてました。だよねぇ!

そんな最高の映画を劇場でみせてくれるだけじゃなく、4DXです。椅子が揺れるのはいいとして、水が出ます。あれ、ともすれば鑑賞の邪魔って感じもするじゃないですか。でも、考えてみて下さい。劇場版パトレイバーですよ。最後、台風が来る映画なのよ(笑)。嵐の出陣のところは、もうずーっと雨降ってるんですよ、劇場の中も。こんな映画体験初めてですよ。でも、しょうが無いよね。嵐なんだから。ここは、否応なく盛り上がりました。ただまあ、マジで結構濡れるんで覚悟してください。いいよね、夏だしね。

というわけで、まあ、最高の映画だし。劇場で観られるチャンスなんでもうたぶんないし、4DXともなればあり得ないし、これはもう見に行くしか無いんじゃないの?

というわけで、みなさまも是非。今、劇場は席をひとつおきにしかお客さんをいれてないのでチケット取りづらいですけど、取れれば両側の肘掛けをがっしり掴んで揺れる椅子を満喫できます。あー、もう一回行こうかなあ。

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平成アニソン大賞が楽しかった

発表終わるまで全然存在を知らなかったんですけど、発表特番のニコ生を見たらえらい面白かった。

サイトを見に行けばノミネート全100曲のリストが出ているんで、アニソン好きな人は是非見てきて欲しいんですけど、こういう企画って、普通に考えれば何をどうやっても揉めそうなものです。そりゃみんなそれぞれ思い入れのある曲はいろいろあるだろうしね。青春ラジメニアの「オールアニメーションTOP20・平成版」特集のリクエストの時にも思いましたけど、やっぱりなかなかそれぞれ評価の軸も違うし。でも、このリストはすごく納得感がある。

ノミネートが100曲と余裕があったし、まあ、選んでいる人達が良くわかっている人達ですし。・・・というか、この人達の発言を見て私らは自分の中の価値観を育んで来たわけですから、そりゃ、異論が無いのはそらそうだわと。よっぴーや前Qさんに育てられたようなものだもの。いや、言い過ぎか。歳そんな変わんねえわ(笑)。

番組中の議論でも「童謡とアニソンは違うもの」「椎名へきるについてはちゃんと考えた」「サクラ大戦はゲーム、Airはアニメ」「JAMは入れたいが、アレもアレもゲームソングだから」「大賞は2曲。だって1曲で残酷な天使のテーゼが取るんなら、企画の意味が無い」等、すべてが頷くしかないわけで、いやあ、面白かったなあ。最後に100曲に1曲足りなかったから、「オレンジ」足したところで大爆笑。「とらドラ」好きすぎんだろ。うん、あたしも好きだよ。みのりんラブ。

2時間の番組見終わった後、さっそくiTunesにプレイリスト作りました。100曲のうち、半分は自分のライブラリにあったけども、ないものはApple Musicを検索し、そこにもなければバンバンiTunesストアから買いました。あっはっは。特に、アイマス、ラブライブ、アイカツなどのアイドルアニメは見ないのでその辺はほぼすべて買うことに。結果、93曲入りのライブラリができました。おお、意外とそろうモノだ。

でも、意外なモノが入手できないってことも再確認しましたね。「ムーンライト伝説」買えないんですよ。もちろん「100%勇気」は買えません。光GENJIは無理やね。あと、笠原弘子の「約束の土地へ」。どんな曲か覚えてないし、P1のサントラにも入ってないのよ。ボーカルコレクションとかいう微妙なアルバムにしか入ってない。KOTOKOの「おねティー」のOPも買えない。見てないからどんな曲か思い出せないけど、有名な曲だよね、これ。小倉優子の「スクラン」のEDも買えない。うーん、どんな曲だっけ?ほっちゃんのOPはライブラリに入ってるんだけどなー。これ、小西康陽さんアレンジだったのね。なぜ買っておかない>当時の私。

というわけで、楽しく聞いてます。いや、もちろんなんでnano.Ripeがいないんだ、やくしまるえつこはどこいったとか、細かいことはありますけども。それは各自が勝手に追加すれば良いこと。このリストから元となるアニメを見るもよし、関連する他の曲を聴くもよし。うむ、よしなに。

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2019年冬アニメ(と、ドラマ)1話感想 そのさん

[同居人はひざ、時々、頭のうえ。]

Web配信の漫画が原作。原作は未読です。

要するに猫飼ってる人のあるあるなんで、「動物と子供は卑怯」って奴です。ハルすごいかわいいけど。なんだろうなあ、このツンデレ感がたまらんよなー。間違いなく歴史に名を残さない一作なので好きな人は見ればいいと思います。私は続きを見ちゃいそう。

[魔法少女特殊戦あすか]

月刊「ビックガンガン」連載の漫画が原作。原作は未読です。

戦争で荒んだ世界と魔法少女の世界感を融合させて、魔法少女が戦いの道具になっているような設定。うーん、よくあるとまでは言わないけども、「まどマギ」以後だとそれほど珍しくもないかな。で、主人公の魔法少女が血みどろの戦いをして世界が一応平和になって、主人公はやっと平和な学校生活になじみかけているのに、その平和な日常がテロリストに破壊されて戦いの世界に舞い戻る・・・と。

えーっと、1話を見て嫌な気持ちにしかならないんだけども、これで続き見てもらえるかな?希望がないよ、希望が。主人公を1話目で絶望させてどーすんの。

[荒野のコトブキ飛行隊]

「ガールズ&パンツァー」の水島監督が、今度はレシプロ戦闘機のアニメを作ると。とりあえず、オリジナルは星1つ追加。

しかし、私は「ガルパン」がなんでヒットしたのか、わかんないんだよなあ。世の中には戦車のマニアってのはいっぱいいて、そういう人が戦車のアニメを作りたいのはわかる。「ガルパン」がめちゃめちゃ戦車の描写にこだわっていて、戦闘シーンは文句なく格好いいのもわかる。とはいえ、普通に戦車アニメを作ってもウケるわけないから、登場人物を全部女の子にすれば、アホなオタクが喜んで、マニアな戦車アニメってことがごまかせるだろう。やっほい!

・・・いや、そんなわけないでしょ(笑)。なんで「女の子が戦車に乗っている」と嬉しいんだろう。全然わからない。いや、女の子が出るアニメが嫌いなわけじゃないし、「バトルアスリーテス大運動会」はマイ・フェイバリット・アニメのひとつなんで、女の子のスポ根も好き。でも、「ガルパン」ってドラマに見るべきところ、あった?戦車戦が素晴らしいから最後まで見ちゃったけど、ごめん、主役の4人の名前、覚えられなかったんだけど。戦車が好きでもないのにあのアニメを喜んで見ている人が理解できない。

なので、この作品が面白いのかどうか、さっぱりわかりません。私、戦車もそれほど詳しくないですが、戦闘機もそんなに詳しくありません。零戦と隼の区別がつくかといわれれば、つきません。でもまあ、毎月「モデルグラフィックス」を買っている模型野郎なので、基礎的な教養はあります。

で、ですね。今売ってるモデルグラフィックスには、このアニメのミリタリー監修をやってる二宮さん(この人は飛行機モデラーでもある)とお馴染み軍事評論家の岡部いさくさんによる1話、2話の誌上ドキュメンタリーが載ってます。これを読んでアニメを見るとすーごく良くわかるし、空戦シーンが5倍面白くなります。1話の隼の起動シーケンスのシーンなんてただ見ていれば「へー」ですが、解説を読んで見ると、すっごく面白い。で、ですよ。それがわかって見てる視聴者はどんだけいんのよって話なわけ。女の子が可愛ければ見るの?つか、この子たちは可愛いの?(笑)

というわけで、この作品の鑑賞の為には今月の「モデルグラフィックス」はマスト・バイなんですけど、悪いことに今月号は模型がオマケにつく特別号なので、5000円ぐらいするのね(笑)。いや、ついてくるのはこの作品の主役機である隼のキットなので、「モデルグラフィックス」的にはコトブキ猛プッシュなんですけど、裏目かもしれない。まあ、1話から、紫電VS零戦とか隼VS零戦とか、普通に第2次大戦ものをやったらあり得ない空戦シーンが山盛りで、すごい面白いし、「紫電は自動消火装置があるから、被弾して黒い煙が出ても、煙が白くなって、そして収まるけど、零戦は燃料タンクが防弾じゃないから被弾したらすぐ燃えちゃう」なんてのが何の説明もなく映像で再現されててなんかスゲーんだけども、これは伝わるものなんでしょうか。

[ゆうべはお楽しみでしたね]

ガンガンONLINEで連載の漫画が原作。ドラクエXがフィーチャーされてる漫画ってことでもちろん読んでます。えっと、これはアニメじゃないっす。

原作者もドラクエXプレイヤー。ドラマのヒロインの本田翼さんも配信やるぐらいのドラクエXプレイヤー。「光のお父さん」は現実にあったことを書いてるブログが原作という変わったドラマでしたが、こっちはちゃんとお話なので、いたって普通のドラマです。普通っちゃ普通なんだけども、ドラクエXをやっていない人が見て面白いのかは謎。我々夫婦はすごく面白く見てます。

でも、こないだ実家帰ったらウチのおかんが再放送の「光のお父さん」にハマってたんだよなー。「あんたやってんの、これ?最近のゲームってすごいねんなあ」。いやー、FFXIはやってたけど、FFXIVはやってまへん。というか、意味わかってんのかな?「よしだーっっっ」はわかってないよな(笑)

[スタートレック ディスカバリー セカンドシーズン]

ついでにもひとつアニメじゃないもの。Netflixで第2シーズンが始まりました。

第1シーズンは最初からクリンゴンと戦争状態になり、途中からはミラーユニバースの話になり、面白いは面白いんだけどテーマが暗く、クルーもギスギスしていていわゆるロッテンベリ的な世界とはかけ離れてたんだけど、セカンドシーズンはすごくスタートレックっぽい。

1話でいきなりUSSエンタープライズ(船長はカークじゃなくて、まだクリストファー・パイク)が登場。パイク船長は例の黄色のユニフォームを着ていて、ティリーに「新型艦のユニフォームは格好いい」と言われてたり。アカデミーのシーンではみんな青いユニフォームだったけど、これから移行するって設定なのかしらん?

で、エンタープライズは修理中なのでパイク船長が船長不在のディスカバリーの指揮を執ることになるんだけど、パイクは非常に連邦の艦長っぽい振る舞いだし、クルーの一体感も出ててすごく前向きな雰囲気。

2話は遙かベータ宇宙域になぜか人類の集落が。しかし、そこにいる人類は未知の異星人により連れてこられていてワープ技術を持っていないまま200年生き延びた種族だからPrime Directive(いわゆる「艦隊の誓い」)に従うと干渉することは出来ず・・・というすごくスタートレックにありがちな話で、かつ、監督がジョナサン・フレイクス(TNGのライカー副長役で、劇場版「ファーストコンタクト」の監督)という、「ああ、すごくスタートレックです」という感じ。この後が楽しみ。果たして迷えるスポックは登場するのか。

残念なのは、アフタートレックがなくなっちゃったこと。まあ、いいか。あれがあると1週分がすげー長いし。でも、あのおじさん好きだったんだよなあ。

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2019年冬アニメ1話感想 そのに

[ブギーポップは笑わない]

超有名ラノベが原作。電撃文庫の基礎を作ったとも言える作品なんですが、なんと未読。

有名な原作で、過去にアニメ化もされてるんですが、再びのアニメ化。全然どんなお話か知らないんですけど、もう面白くないわけはないですよね・・・と1話を見ました。

すいません、ドラクエのレベル上げしながらだとストーリーが追えませんでした。なんとなく雰囲気は最高なんで、もう一回見ます。

[エガオノダイカ]

オリジナルは星ひとつ追加。タツノコ制作のロボットアニメとなれば、もう一個追加しておきましょう。

とはいえ、面白いのかは1話を見る限りはわかんないなあ。物語の展開もじっくりいくみたい。すごいヒットになるような感じはしないけども、安定感はあるし化けるかも?というか、こういうの応援しないといけない義務感をなぜか感じます(笑)。

[上野さんは不器用]

ヤングアニマル連載中の漫画が原作。原作は1巻だけ既読です。

いや、漫画の方はそんなに面白いとは思わなかったので続編を買わなかったんですけど、アニメはいいですね。ギャグはやっぱりテンポですなー。田中のぐいぐい来る感じがたまらん。

[かぐや様は告らせたい]

ヤングジャンプ連載の漫画が原作。原作は評判いいみたいで気になってたんですけど、まだ未読です。

ある意味、「上野さんば不器用」とネタとしては被っているんですが、こっちの方がメジャー感がありますね。どっちも主人公は天才でポンコツですが。

ギャグも細かいネタをちょいちょい入れていてアニメもゴージャスだし、キャストも生徒会の3人はもちろん、ナレーションの青野さんがいい!お気に入りです。

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2019年冬アニメ1話感想 そのいち

昔は出張しているとアニメの新番組のチェックができなかったものだけど、今はむしろ出張中の方がチェックできますね。何しろ、録画した初場所の相撲が見られないんで・・・。

[五等分の花嫁]

マガジンの漫画が原作。原作は未読です。評判の良い漫画らしくて気になってはいました。

普通のハーレムものというイメージで、楽しく見られそうです。典型的なマガジンのラブコメという感じ。なんだろうな、サンデーの作品だとこんなにあっけらかんとしないと思うんですよね。

あと、気になったのはヒロインが五つ子なので当然1から5にちなんだ名前になっているんですが、それが台詞だけだと伝わってこないこと。字幕が必要だったんじゃないのかなあ。

ちなみに制作は手塚プロダクションだそうです。ん?虫プロとは違うの?

と思って調べたところ、元々は虫プロはアニメ制作、手塚プロは漫画製作をサポートする会社だったんだそうです。虫プロが倒産したあとに手塚プロでもアニメを作るようになって、これまでは下請けをずっとやっていたとのこと。これから元請けでも名前を聞くようになるんですかねぇ?

[revisions リヴィジョンズ]

オリジナルは星ひとつ追加。フジの+Ultra枠とNetflixで配信される・・・というのが、今のアニメ界でどういうポジションなのかイマイチ良くわかりませんけど、当然、ワールドワイドで公開されることを念頭においてはいるっぽい雰囲気。Netflixではもう全話見られるのかな?谷口悟朗監督作品はなんだか久しぶりに見る感じ。

高校生達が渋谷の街ごと荒廃した未来に飛ばされるという設定で、キャストインタビューでも「リヴァイアスみたい」と言われてますが、なるほどちょっとそんな感じもします。フルCGのツルッとした感じも、むしろリヴァイアスっぽさを増しているような。平井キャラっぽいよね。

[ケムリクサ]

「けものフレンズ」を降板になったたつき監督の作品。「けものフレンズ」は大ヒット作になって、たつき監督も凄く有名になったんですけど、あの作品からだとたつき監督の作家性というものがよくわからないんですよね。少なくともほのぼのとしたアニメを作る人でないのは皆さんご承知なんえしょうが・・・今作は、とにかく背景が真っ黒ですなー。

世界観はすごく魅力的だし、キャラクターに一切悲壮感はない感じも「けものフレンズ」に似ていて、これでたつき監督の作家性ってのが見えてくるといいですね。

[盾の勇者の成り上がり]

ラノベ原作・・・というか、いわゆる、なろう系。そっち方面は詳しくなく、このタイトルも初めて聞きました。

ゲームの世界に異世界転送されるという、もういくつ作られたのかわからないレベルでありきたりな設定なんですが、むしろその中でみんながいろんなことに挑戦していてすごい。「最果てのパラディン」を読んだときも思ったし、最近ではコミカライズから興味を持って「駆除人」を読んだんですが、これも異世界転生で俺Tsueeeeなんだけど、でも新しい。

この作品も、一緒に召喚されてくる仲間がパラレルワールドの現代日本から来ているだとか、主人公が武器を持ってないという制約をつけていたりだとか、非常に凝っています。そしてその設定を元にダークヒーローものを作ろうとしているというの面白い。第1話は1時間スペシャルでじっくり物語が描かれたのも好印象。これは先が気になるなあ。

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ニンジャバットマンが大バカ映画で最高だった

いやー、もうずっとニヤニヤが止まんなかった。楽しかった。

アメコミは全然詳しくないし、今人気の「アベンジャーズ」シリーズも見ていないし、バットマンもクリストファー・ノーラン版は観てるんですが、アレをみてバットマンを語っちゃまずいような気もします。そんな私なんで、そもそも「ニンジャバットマン」なんてアメコミの中でもイロモノってような作品、そもそも知らなかったんですが・・・。観に行ったのは、このツイートを観たから。

ビーストウォーズについては、以前も書きました。大好きなんですよね。そうかー、音響監督は岩浪さんか。んんん?脚本は劇団新感線の中島かずきさんで、設定考証にあの堺三保さんが入っているんだ。監督とスタジオはあの「ジョジョ」のOPを作った水﨑監督と神風動画。いや、これ、すごくないわけがないじゃん。

というわけで、出来上がった映画はサンポさんがノリノリで考えたんだろうなあと思わせる設定・ガジェットにあふれ、かずきさんがノリノリで考えたんだろうなあと思わせる予想は裏切るけど期待は裏切らないトンデモなストーリー展開の連続を、「90秒と90分の区別がつかない人たち」であり「妥協は死」が社是である神風動画があのOPのクオリティそのまんまの映像にしたて、高木・チータス・渉が最高にキレッキレの超ハイテンションのアフレコでしあげるという、集めたスタッフの力がきっちり結集したというか、1+1がきっちり混じることなく2になっているというか、そういうものに仕上がってます。これはすごい。

いや、怒る人は怒ると思います。インタビューでもアメリカでの評価が「ふざけるな!10点」「ふざけるな!1点」に分かれた(けど、書かれていることが同じ^^)って言ってますし、「日本人が教えてやる。これが正しい誤解された日本だ」とか無茶苦茶なこと言ってますからね(笑)

「なんでわざわざバットマンが戦国時代に来なきゃいけないんだ」とか「城が変形して、ロボットになる意味がわからない。誰と戦うつもりで開発したんだ」とか、そりゃ思うでしょうよ。でも、理由は「馬鹿馬鹿しい?でしょ?観てみたいでしょ?」っていうのしかないわけ。だから、これが楽しめない人は人生損してるとしか言いようがない。「映画として何がいいたいのかわからない」とかこの映画の感想に書く人には、まあ、苦笑するしかないっすわ。

というわけで、ここまでの説明で「それは楽しそう」と思った方、以下の公式の動画を観てみてください。それで、「ヤベ。キタコレ」と思ったら機会を見つけて是非どうぞ。もう、だいぶ公開から経ってるから、やってる劇場も減ってると思うけど、今後行われるだろう配信とかを楽しみに待ちましょう。

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2018春アニメ 1話感想 そのに

[宇宙戦艦 ティラミス]

マンガが原作。原作既読です。

巨大ロボットの中に引きこもりがちな主人公が巻き起こすナンセンスギャグ。原作も最初は馬鹿馬鹿しくて面白かったんだけど、発展させるのが難しいネタっぽいです。なんか、苦労している感じがします。

アニメの方は思い切ってショートアニメになっていて、原作の良さを上手く引き出していてGood。つか、大塚明夫さんがナレーションをしていると、何でも面白いわ。

[多田くんは恋をしない]

大塚明夫つながりで、次はこれ。「月刊少女野崎くん」のスタッフ再集結によるオリジナル作品です。

監督・シリーズ構成・総作画監督が「野崎くん」のまんま。制作も同じ動画工房。オープニングを歌うのはどちらもオーイシマサヨシ、OPの作画をどちらもりょーちもがやっていて、主人公のCVはどちらも中村悠一・・・という、すごく既視感のある作品。でも、絵柄、声、演出に見覚えがあっても、そこでやっているお話はもちろん全然違うわけで・・・なんだろう。あれかな。好きな劇団のお芝居をまた観に来ました的な感じかな。

ちょっと京アニ日常系を思わせるようなゆったりとした空間、写真部っていう絶滅しかけの文化部設定、金髪清楚系ヒロイン・・・と10年ぐらい前のアニメの美味しいところをぐしゃっと集めてきたような作品ではあるんですが、料理の仕方が上手いので美味しくいただけます。面白いですね。タイトルで「恋をしない」と謳ってますが、しないと話にならないのでどうなりますことやら。

CVでいうと、ニャンコビックという飼い猫の(心の)声を大塚明夫さんがやっていて、こういうのさせたらもう、右に出る人はいません。自然と笑っちゃう。そして、主人公の友人のナルシスト男子を宮野真守さんがやっていて、これまたこういうちょっとイタい感じのキャラをやらせたら完璧。宮野さんの一番美味しいところが出ていると思います。

[銀河英雄伝説 Die Neue These]

次は宮野真守つながりでこの作品。言わずと知れたベストセラー小説を再びアニメ化です。

Milueが田中芳樹のファンなので、小説もアニメもちょろっと囓ってはいるんですが、「アルスラーン戦記」もやったし、リブートさせるにはちょうどよい感じなのかもしれませんね。この作品にとってそれほど重要な要素ではないとは言え、さすがに前のアニメの艦船や戦闘機のデザインは古くさすぎなので、CGバリバリでその辺りを上手く見せてもらえるとメカな人達もぐっとのってこれるんじゃないでしょうか。プラモ欲しい。

で、まさに主役のラインハルト閣下の声が・・・宮野真守さん。いや、格好いいんすよ。格好いいんすけど、どうしても宮野さんというと"銀河美少年"のイメージが今でも強い。なので、「ただこい」の方がぴったり来るイメージがね・・・。聞いててちょっと笑っちゃいます。

とりあえず、Milueと見ていると、このキャラの絵が前作と違うだと、あのエピソードがないだの楽しそうにぶーたれながら見ていまして、愛されてる作品だなあと思います。1シーズンテレビでやったら続きは劇場イベント公開になるというのもイマドキっぽい感じっすね。

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2018春アニメ1話感想 そのいち

GWが明けてしまいましたがな

[重神機パンドーラ]

マクロスの河森正治さんのオリジナル。河森さんはオリジナルをどんどん作っていて偉いすなー。

といはいうものの、どうにも河森さんの作品と相性の悪い私。というかマクロスF以外、どれも最後まで観られたことがない・・・。今回も無理かなあ・・・。なんだろう、作品のテンションに乗っかっていけないんですよね。これは私個人の問題っぽいんだけど、うーむ。

この作品も1話の前半まではなんとなくよかったんだけど、最後のアレなんなのよ・・・。置いてけぼりにもほどがある。

[LOST SONG]

むしろ、こっちのほうがマクロスなんじゃないのかと。オリジナルです。

中世風の世界観。不思議な力を持つ歌を歌う2人の女の子。ある日、村が襲われ主人公とその幼なじみは悲しみを背負い、旅に出る・・・うーん、すっごくゲームみたい。安定した構造で、悪くはないと思います。うん。絵もキレイだし。ただ、ちょっと演出が野暮ったい・・・古くさく見えますね。でも、それも悪いことじゃないし。

[ウマ娘]

今期のPA WORKS。スマホゲームが原作(?)です。

現実の有名な競走馬を女の子にするというストレートな発想はいいですね。すごくゲーム向きです。私のように競馬にさほど興味がなくても、サイレンススズカ、オグリキャップ、スペシャルウィーク、ウォッカなんて馬名にはなじみがあります。競走馬だから自然とゲーム性もあるし、アイドル設定も入れて「勝てばセンター」なんてのも上手くはまってます。課金ターゲットは完全に中年男性。競馬とアイドル、これは強いコンテンツですよ。

そして、こういうゲームのタイアップアニメってだいたいがろくでもないんですが、そこはそれ、さすがのPA WORKS。1話は十二分に面白かった。これは良い感じにヒットするのでは?あとは、ドジョウはまだ柳の下にいるのかってことが問題なぐらいですかね。

[魔法少女 俺]

マンガ原作・・・なの?よく知りません。

男が魔法少女に変身したら女の子になる・・・ってのは何年か前にあったような気がしますが、こっちは女の子が魔法少女になったらよりにもよって男になってしまうという、男性視聴者からみたら誰得なお話。まあ、ターゲットは女性ですね。

ギャグのテンポも悪くないし、主人公のダバ絵がすごく可愛くなかったり、キャラの魅力をそぎ落とすほどの音痴だったりと、萌え萌えしていないところがかえって見やすい気すらします。ただ、主人公が恋する男が見事なまでに魅力ない無口・無気力男子なのはちょっと・・・。後からここになんか被せてくるんですかね?

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2018春アニメ1話感想 そのに

初場所が2横綱とひいきの安美錦の休場で盛り下がってきたので、これでアニメが観られるぞぉ(笑)

[からかい上手の高木さん]

ゲッサン連載の漫画が原作。私は原作の大ファン。

コレに関しては、たまごまごさんのレビューが最高なので私が特にいうことはないっす。

やらしいことでも考えてた? アニメ「からかい上手の高木さん」第2話の“からかいポイント” (ねとらぼ)

たまごまごさんの原作のレビューも素晴らしいので、ぜひ辿って読んでいただきたい。あと、最近、原作の山本崇一朗さんの短編集「恋文」「ロマンティック」が発売になっていますが、「恋文」の表題作がもう、「からかい〜」テイスト満載のいちゃらぶ感なので、読んでない方は是非。ちなみに収録されてる他の作品は、割と頭がどうかした感じの不思議テイスト漫画(褒め言葉)で、こっちはこっちで好きですね。

[DEVILMAN crybaby]

湯浅政明の最新作はあのデビルマンを、Netflix限定コンテンツで。

「夜は短し歩けよ乙女」「夜明け告げるルーのうた」のどちらも劇場に観に行きましたが、2本ともあの独特な絵柄で幸福感溢れる映像でした。で、今度はあの絵柄の悪夢になる・・・と。なんせNetflixで公開なら諸々の規制もゆるめなわけで・・・

1シーズン分が一気に公開されているんですが、1話だけ観ました。エロでグロってことはわかるんですが、1話だとまだ全然ストーリー的なことはなんとも言えませんね。まあ、湯浅監督の作品が好きなら、押さえておくべきかも。あわない人はあわないと思いますけど。

[ヴァイオレット・エヴァーガーデン]

今期の京アニ。原作小説はありますが、京アニ主催のラノベ文芸賞の受賞作なんでほぼ京アニのオリジナルといっていいでしょう。しかし、このシステム、すごいよね。

絵は抜群にキレイ、声優さんの演技も良い、演出も丁寧だし、クスリと笑わせるところもテンポ良くて文句なし・・・なんだけど、「兵器として育てられた感情のない女の子」というモチーフに面白みがない。いや、わかるけど。これなら理論で計算ずくでストーリー構成出来ますよ。

原作を読んでないでいうのもなんだけど、なんでこのアイデアに賞あげたし。そんなに出来が良かったのかなあ。逆に興味が出ました。でも、読んだら「よくこの凡庸なネタにこんな秀逸なアイデアぶち込んで形にしましたな。すごいね」というようなことになりそうな気もする(笑)

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