マイケル・マン監督の「フェラーリ」を観た
ちょっと前の話ですが、近所の劇場公開の最終日に慌てて観てきました。マイケル・マン監督の「フェラーリ」
本題はエンツォの私生活なんで、とっても昼ドラというか昼ドロドロというかそんな感じなんですが、中で描かれるレースが2024年のレースファンからみると、もう異次元過ぎてすごい。
とにかく、危険。いわば、キケン。あえて言えばデンジャラス
スターリング・モスがドライバーとして出てくるのでF1でいうとどのぐらいの時代感なのかはなんとなくわかります。フルフェイスのヘルメットはおろかシートベルトもない世界なのでとてもキケン。F1的にはなんとなくカーボンモノコックが出てくる前の70年代の方が人が死にまくったイメージがありますが。とはいえ、それってサーキットレースの話。
「フォード vs フェラーリ」が64年のル・マンを描いていますが、それよりもっと前の1957年のミッレミリアがこの映画のクライマックス。このミッレミリアはイタリア語で1000マイルレースのことで、街から街へ公道を1000マイル走っちゃう。北部のブレジア(いにしえのスクーデリア・イタリアの本拠地らしい)からローマへ南下して、またブレジアまで戻っちゃうんだって。
それ、もうラリーじゃん。ル・マン走ってるみたいなツーシーター・オープンプロトみたいな車なのになあ。
だから街中もガンガン走るし、湖畔もガンガン走るし、マジでモナコラリーみたいなつづらおりの山道も走る。ちなみにスタート時刻は真っ暗。そらそうなるわな。で、そんな山道で接触してライバルがコースアウトして車が壊れたら、接触したもう一台の車がマシンを止めてリタイアしたドライバーを隣に乗せて走る(笑)。ホント?史実?こんなレースを昔はやってたの?
世界観が今と違いすぎる!
で、このレースがどうなるかは完全なネタバレなのではっきりは書きませんが、史実なんでWikipediaとか調べてみて下さい。はい、このレースはこの年で中止になります。そら、そうよ。
こんな時代にレースをやってた人が、ホンダがF1でガンガン勝ちまくってた80年代まで生きてたってことに驚いちゃう。それぐらいなんかもう、別世界でした。わけがわからなかった。すごいな、自動車レースの歴史って。なんか、勉強になった。
で、昼ドラの方は最後に「ここに出てきたピエロくんが、フェラーリの副社長になるよ」って字幕が出てきて「あー、たまにピットにいるおじいちゃんがこの子か」ってなります。人生いろいろですね
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