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耳を塞がないヘッドホン

仕事の大半を家でやるようになって、早5年が経とうとしています。というのも、私はコロナのアウトブレイク前の2019年ごろから、自宅での作業が増えていたんです。昔は毎日お客様先やプロジェクトで借りたオフィスに出勤していたものですが、クラウドの時代になってプロジェクトメンバーがゾーンベースのセキュリティではなく、個別に認証されてインターネットにアクセスして仕事をするようになり、お客様が「出入りの業者のために高い金払ってプロジェクトルームを用意してやる必要ないのでは?」ということに気がついちゃったんで、出勤する場所がなくなったんです。出勤したければ自社に出勤してもいいんですけど、数百人規模の組織でフリーアドレスをやっていると出勤しても知っている人に会わないなんてことになるわけで、これは出勤するだけ無駄(笑)。

なので、コロナ前に最後にやっていたプロジェクトでは毎週水曜日の午後にお客様先で定例の打ち合わせがあり、水曜日は直行直帰でお客様先。火曜日の夕方に定例前の作戦会議、木曜日の朝に定例会議のラップアップのために自社の会議室を予約して打ち合わせして、それ以外の時間は自宅で作業してました。突発的に打ち合わせをしたいってこともプロジェクトをやっていればもちろんあるわけですけども、打ち合わせをするメンバーにそもそも大阪の所属だったり、フィリピン人だったりが含まれていて、近くに居る人がいても一緒に電話会議に入っているなんてのもしょっちゅう。静かなところで電話会議したいなって思って社内を彷徨ったりすることもしばしばで、これはむしろ自宅の方がいいぞと。そんなわけで、外出するのは週3日。それも、朝から夕方までずっと出かけているというのではない・・・という生活をしていました。正直、このぐらいが個人的にはベスト。今のように平日まったく家から出ないというのは仕事をする上で何にも支障はないですけど、ストレスですね。

そうやって5年が過ぎ、自宅の作業環境は快適になる一方です。その中の試行錯誤として、ヘッドセット問題があります。家に1人ではないので、音楽やポッドキャストを聞きながら作業したり、電話会議をしたりでヘッドセットは重要。そして、ヘタすれば一日中ずっとつけっぱなしなので、カナル型は避けたい。ずっと耳の穴にイヤホンが密着していると耳が痛くなったり、炎症を起こしたりします。また、遮音性の高いイヤホンは音質面では有利だけど、宅配の人がチャイムを鳴らしたのに気がつかなかったり、料理などの作業に支障が出たり。というわけで、最近、いろいろ選択肢が増えた耳を塞がないイヤホンをいろいろ試しています。ワーク・フロム・ホーム時代ならではって感じですが、必要ならば複数の打ち合わせに同時に出ることも可能といえば可能なので、2つのイヤホンの同時使用ができる組み合わせなんかも考えてしまいます。

というわけで、いってみましょう

まず、一番長く使っているのはShokzの骨伝導ヘッドホン。最初はマイクブーム付きのやつを使ってましたが、2年間毎日使っていたら振動をこめかみに伝える部分がパカッと外れた(ずーっと揺さぶってるんだから無理もないわな・・・)ので買い換えました。マイクブームはなくても十分声を拾います。ただ、このタイプはつるの部分が結構固めで、前のタイプの方が好きでした。こういうものは試着できるに越したことはないですね・・・ただ、今も毎日使っています。耳が完全に空くのがとてもいいです。電池も異常に保ちますしね。

 骨伝導ヘッドホンと同時に使用できるように考えて買ったのが、このソニーの耳の下半分に付けるようにするヘッドホンSBH82D。これも耳の下の方に引っかけているだけで、穴は塞いでいません。ただ、首にかけている部分の収まりが良くなかったです。もう少し長いか短い方がよかった・・・。付けて動き回ると気になります。まあ、それも個人差がありますよね・・・。そしてこれも2年ぐらいつかっていたら、マイクが機能しなくなりました。やっぱね、構造的にあんまり強くない。ま、ヒモですからどうしても弱い部分はできますよね。

これも結構お気に入り。 ソニーの初代LinkBuds。これはほぼ耳からでっぱる部分がなくホールド感もいいのに外の音も良く聞こえるという素晴らしいギミック。こういうものを作ってくれてこそソニーでしょ。ま、これ1代で終わってしまいましたが・・・。

もうこの形の発明だけで素晴らしいんですけど、実際使ってみると難点はいくつかあります。まず、会議用ということを考えると電池の持ちがイマイチ・・・いや、会議用じゃないんですし、そんなクソ長い会議をすんなって話なんですけど(笑)、午後いっぱいオンラインで音声を繋ぎっぱなしにして作業するなんてことはあるんで、そういうときには心許ないです。

あと、もうひとつ、微妙な変形をすることがあるのか、ケースに収まりにくくなったり収めても充電されていなかったりすることがあります。一度、それで交換に出しました。MacBookにShokz、ThinkPadにSBH82Dを接続して、LinkBudsはiPadに繋いでます。自分が画面共有する機会が絶対ない会議(聞くだけの社内研修とか)の時にiPadで参加してます。あと、運動するときはこれを付けてますね。

 耳にかけるタイプはShokzと共存しづらいので(メガネもかけてますしね)会議用の本命ではないんですが、いろいろ試してはみていて、このビクターのイヌが可愛いケンウッドのHA-NP35Tも買ってみました。これはつるの部分がかなり固い感じで、角度的に私の耳にはフィットしませんでした。Milueにあげたら問題なく使えているみたいなので耳の形の問題ですね。あとですね、このタイプの奴はAirPodsなんかと比べるとケースがデカい。しょうがないですけど。

そこで買ってみたのが、NTTのnwmというブランドのコレ。これのウリはオープンタイプだけど音漏れが少ないようにNTTの研究所が頑張ったよというところでその分高いんですが、別に家で仕事に使う分には漏れててもぜんぜんいいのでそこは要らなかったんです(笑)。ただ、つるの部分が細くて柔らかいのでフィット感はケンウッドよりだいぶ良かったです。これは主にiPhoneに繋いで家事をするときなどに使っています。

 そして、調子悪くなったSBH82Dの代わりに昨日買ったのがこのBose Ultra Open Earbuds。Shokzと併用できるヘッドホンの期待の星です。柔らかいバネ感のあるゴムのネックで耳たぶを挟んで使います。きっちり付けるのはコツがいるんですけど、ちゃんと付けると安定しているし、耳の敏感な部分にまったく触れないのでマジで付けていることを忘れます。それぐらい装着感はナイス。

ちなみにこれのウリは空間オーディオ(イマーシブオーディオ)で、確かに広がり感がすごいです。こんなナリで音楽鑑賞用としてはかなりいいですし、耳の穴はぜんぜん塞がないので外音を聞くのも快適。値段が高いんですけど、それだけのことはあります。

ただ、通話用マイクはちょっと微妙かも・・・これ、たぶん付けた時の向きによって全然違うんだと思うんですけど、それも完全に耳の形依存で私は割と声が遠くなっちゃうみたいでした。まあ、ぜんぜん使えるレベルではあるんですけど、聞き取りづらくはなっちゃうかなー。まあ、マイクは最悪PCのマイクに切り替えるというのも出来ますしね(最近のノートPCのマイクは優秀ですよねー)。

というわけで、耳を塞がないイヤホンを色々試しているという感じです。もちろんこれ以外にもいろいろ持っていて、外出するときは基本的にAirPodsだし、うるさいところで仕事をするときには(ふだんずっと付けてるAirPodsは充電してしておいて)Bose QC20を使い、寒い季節にはイヤーマフ的にカラバリの楽しいソニーのWH-H910Nを付けて歩いて、がっつり音楽を楽しみたいときはギタリストの友達に勧められたJabra Elite 7を使ってます。

つまり、どういうことかというと、充電がめっちゃ大変ってことですな。

 

 

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