« December 2023 | Main | March 2024 »

2023年遊んだゲーム

今年は、なんかちゃんとゲームを遊びましたね。

もちろんゲームはしょっちゅう買うし、食い散らかしているんですが、今年は珍しくちゃんとクリアまで遊んだゲームがたくさんあります。

まずは、2月に発売になった「オクトパストラベラー2」。前作も楽しく遊んだんですが、なぜか後はラスボスというところで止めちゃってましたが、今作はクリアしましたよー。今回は前作とストーリー的にはまったく繋がらない、ゲームシステム的続編で、いろいろと前作より良くなっている点はあるんですがそれがはっきり前面に出るのではなく、前作の良かったところがよりくっきりして感覚的に前作の楽しかった記憶をもう一度たどっているような、そんな素敵なプレイ感覚でした。

このゲームのよいところ。いくつかあります。まず、HD-2Dは発明ですよね。ライブ・ア・ライブのリメイクもやったので、だいぶおなじみのシステムですが、ホントに良く出来ている。もうちょっと主人公たちのリアルな絵が多く見られた方が嬉しい感じ、複雑なようにけど、でも、実際、バトルジョブでコスチュームが替わるのとかも記号的なキャラだからいいのであって、リアルな等身であれやったら違和感でしょうし。いやあ、HI-2Dのドラクエ3、楽しみですよね。やらないと思うけど、買うだろうなあ(笑)

つぎに、なんと言っても戦闘システム。ブーストとブレイクのシステムは本当に良いです。一見、複雑なように見えますけど、あっという間に手に馴染むし、それでいて、「本当の正解はどうだったのか」はちょっと難しいという駆け引きを楽しめる戦闘。それでいて、割と適当なプレイでもどうにかなるというね。相手のターンをチェックしながら行動順が早い敵から順番にブレイクして、上手く全部の敵をブレイクして攻撃のチャンスを与えないようにできるとホントに楽しい。これは発明だよなあ。

ジョブのシステムもいいですよね。どのキャラにどのバトルジョブを割り当てるのか、ホントに悩ましい。攻略本や攻略サイトを見ると「これがオススメ」っていうのは出ていて、おそらくそれがある程度良いのだろうとは思うんです。ですが、最終的に全キャラのレベルを均等に上げる必要があるので始終キャラをとっかえひっかえしながらゲームを進めることになります(レベル上げを意識してやることは、あんまりなくても大丈夫)。しかも、主人公は出しっぱなしで今進めているお話の主人公もパーティから外せない。となると2枠しか自由に出来ないので、前衛とか回復役とか決めちゃうと難しくなっちゃいます。なので、どのキャラを入れた状態でもまんべんなくブレイク出来るようになっていないとしんどい。なので、そのキャラの本来のジョブとバトルジョブの組み合わせでできるだけ多くの種類の武器を持てるようにする方が攻略が楽です。

・・・と思うんですけどね。攻略本とか攻略サイトとかを読むと、魔法攻撃が得意な学者であるオズバルトのオススメバトルジョブに神官が書いてあったりするんですよね。いや、なんとなくRPGの定石だと黒魔道士の特性を伸ばすには白魔道士を組み合わせるみたいなのあると思うんですけど、このゲームの場合には以下に攻撃バリエーションを保たせるかが重要で、「あ、光弱点なのに誰も光属性攻撃できないぞ」みたいな時に詰むことがあると思うんですけど。うむー?

てなあたり、たぶん遊ぶ人によっていろいろとバリエーションが出そうなところも、このゲームの魅力だと思います。

そして、これはもう遊ばない選択はない「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム(TotK)」。これが5月に発売されるんで、それまでに「オクトパストラベラー2」を終わらせようと頑張りました。TotKについては、なんというか、前作ブレス・オブ・ザ・ワイルド(BotW)の超巨大ダウンロードコンテンツみたいなもので、世界はそのまま、ゲームのルールもそのままで、リンクが持っている「世界に介入する能力」を入れ換えた結果、それに合わせて遊びの仕組みも入れたら世界も3倍の大きさになった・・・という感じ。なので、たぶんいまBotWをやっても違和感なく操作して敵をやっつけたり探索したりは出来るけど、「あれ?これは出来ないんだっけ?あれも出来ないの?なんかこんなにこの世界、窮屈だったっけ?」という感覚になるんじゃないかと思います。あんなに何でも出来る、どこにでも行けるような世界だったのにそれをこんなに拡張してしまうなんて、大変さは想像を絶するものがあります。ベースシステムがあれば、数年でここまでのものを積み上げることができるもんなんですね・・・もう驚嘆するしかない・・・。

ただ、世界観的な深見はぜんぜんBotWには及ばないです。BotWには「100年前にあった事件によって、今の世界はこうなっている」というのを言葉じゃなく、世界のあり方、例えば、廃墟が1つあるのでも、ここでこんな事件があったんだろうなということが感じられるようなマップデザインになっていたりというのがエキサイティングだったんですが、今回のストーリーは、まあ、その辺の練り込みは薄味です。正直、結局何だったのかよくわからない。なので、「すげぇDLC」感がちょっとしますし、「TotKのDLCはありません」というアナウンスにも「まあ、これがDLCみたいなもんだしな」と納得感があります。

ともかく、世界のでっかさはホントにすごくて、途中、別なゲームで中断したこともあり、なんとか今年のウチに終わらせようと思い、「せめて地下のマップを全部開けるぞ。そしたらガノンドロフに行って、一区切り付けよう」と12月に仕事そっちのけで頑張って、やっとこさ12/30にガノンドロフ倒しました。いやー、剣で戦ったら全然勝てなかったんで、ライネルからかっぱらった5連射弓でギブドの骨付けた矢をぶち当てまくって無理矢理倒したんですけどね。ラッシュ回避、1回しか成功しないでやんの。なに、アイツ。

まだ、祠ぜんぶ開けてないし、強化した賢者もチューリだけ(こいつは移動手段なので、基本出しっぱなしですから優先しますよね)なんで、もうちっと頑張りたいけど、いやあ、果てしないんだよな。プレイ時間、何時間ぐらいになってるんだろ。見るのが怖い。

続いては、ファイナルファンタジー16。14遊んでないんですけども(笑)、吉田さんのファンなのでやらんとイカンだろうと。これが6月の発売で、発売日あたりはまだゼルダも全然進んでなかったんですけど、つい発売記念特番とか見ちゃったんで、買っちゃいました!

ストーリーは良かったかな。ガルーダ戦の辺りの人物描写はすごく好きでした。あと、ずっとストーリーフォーカスで遊んでたんですが、この「たいしたことやってないのにすごくゲームを遊んでいる感」の演出はすごいなと。バカにしている人もいっぱいいると思うんですが、世の中に自分でプレイすることにすごく敷居の高さを感じていてゲーム実況でいいやって思っている人もたくさんいるわけで、そういう人にとってはこれでも「ゲームで遊んでいる感覚」というのは実況見ているより何倍も高まる上に、ほぼほぼ難易度ゼロというすごいシステムですよ。言ってみれば、目の前で「実況プレイ」が作られるぐらいの感覚です。このストレスフリー感、そして「全員にエンディングを見せたるんやで」という圧倒的な気概については、これはFFという看板の正しい背負い方だなと。正直、これに文句言うんだったらエルデンリングやればいいわけで(笑)、こんなこと実現してるゲームは他にないんだから、そしてそんなことが必要になるゲームも他にそうそうないんだから、正しい問題意識に対して、正しい解決手段を出して、結果、ストーリーを語るというRPGの1つの頂点を作り上げて、ちゃんと面白いんだからこれは歴史に名を残すゲームだなと思いました。

ただねー、FFがこんなに対象年齢高くていいのかというのはある(CERO:Dなんだよね)。たしかに血は飛びまくるし、ちょっとグロいところもあるし、登場人物はしっかりセックスするんでやむを得ないし、そもそも子供はPS5を持っていないだろうと言われればその通りだからぜんぜん正しいんだけど・・・この先、どうしていくんだろうというのは考えちゃいますね。

というわけで、「殴られそうになったらボタンを押す必要がある長編海外ドラマシリーズ」を見終わった後(twitterによると、8/27に終わったみたいです)は、またゼルダに戻ったんですが、10月に「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」が発売されたんで、今度はそっちに。

我々の世代はゲームの原体験が85年発売(当時小4です)のスーパーマリオブラザーズなんで、たぶん死ぬまでずっと2Dマリオはやり続けると思うんですが、11年ぶりの2Dマリオは楽しかったです。何より、私にゲームの続きをやれやれとけしかけてくるけど自分ではプレイしない妻(たぶんそうしてもらえないと私はすぐ投げ出す)にもコントローラーを持たせて2人で出来るところが素晴らしい。私と妻はかなり2Dマリオのスキルに差があるんですが、そんな2人でもいっしょに出来るし、へたっぴにも貢献できるプレイが可能でした。たぶん、これが上手い人同士ならお互いを邪魔し合いながら進んでいくみたいなプレイもたぶん可能だと思います。「続きをやってるところを見せろ」と言ってくるわりにプレイが退屈になると横で居眠りをはじめ、後から「今、どうなってたの?」と聞いてくる妻を巻き込めるというのはとても小気味よくて、珍しく「マリオ進めよーぜ」と私から提案して毎日1時間ずつ進めました。

とにかくそれぞれのステージに詰め込まれているアイデアが膨大で、出し惜しみなくばんばん入れてくるところもすごいし、敵がマリオに驚いたりという細かいリアクションをしてくれるところも楽しいし、コース上でどこかにある「ワンダーフラワーを探して特別なゾーンに入る」というギミックがあるのも楽しい。これがあるのでへたっぴでも「あそこにワンダーフラワーがあったんじゃない?」という発想や気づきでゲームに貢献できるんですよね。その辺りが、「みんなで遊べるマリオとは」という2Dマリオのこれまでの発展の完成形としてものすごく良くできていると思いました。毎日遊べばひとまずのクリアまで一月ぐらいでやりきれる分量も素晴らしいしね。マリオがそんなめちゃめちゃ長くても困るし、覚えられる量で、あとはやりこんでいくってのがよいのです。

というわけで、今年はがっちりとしたゲームを何本もクリア出来てよかったなあ。

| | Comments (0)

« December 2023 | Main | March 2024 »