Switchの「フィットボクシング2」をやって、体重と財布が軽くなった話
まず、最初に言っておきますが、そんなに体重は減ってません。そもそも現役最軽量関取より体重が重いレベルのデブの数値は、普通の人の参考になりませんし。1キロ、2キロは誤差です。朝晩でそのぐらい変わります。
ただ、これも間違いないですが、Nintendo Switchの「Fit Boxing 2」を真面目にプレイすると絶対痩せます。ダイエットというのはそういうものです。摂取カロリーを減らし、あるいは消費カロリーを増やし、その他のパラメータを変えなければ痩せます。そういうものです。
私を含めた人類に取って痩せるのが難しいのは、単に、続けるのが難しいだけです。人間、飽きますからね。正直、3ヶ月プレイして、飽きてきてます。
それはともかくとして、3ヶ月プレイする中で色々と発見や困ったことがあり、それを言い訳にいろいろと散財したのでそれについて書きます。まあ、これからプレイしようかなーと思っている人の役に立つ情報も含まれていると思いますので、これを読んで「Fit Boxing 2」をやってみようと思われる方が増えれば、なんとなく嬉しいです。
さて、最初になぜ「Fit Boxing 2」をはじめたかですが、この記事に触発されたからです。
6カ月で18キロ痩せた、実践「プリキュアダイエット」のススメ 決め手は「プリキュアカレー」と「フィットボクシング」
いい記事ですよね。私はたぶん人よりだいぶアニメ好きですが、残念なことにまったくプリキュアシリーズは観たことありません。でも、大いに共感しました。たぶん、ダイエットに必要な意思の力をどうやって得るのかは人それぞれで、得られやすい人、得られにくい人はいると思います。世の中には「貯金通帳の金額が増えているとそれだけで嬉しい」とか「1円でも節約できるとそれだけで勝った気がして嬉しい」という気質の、恒常的なモチベーションを得られやすいタイプの人もいますし、「あの服が着たい」という強烈なモチベーションで短期間のダイエットを成し遂げてしまう人もいます。しかし、日頃からゆるふわで「貯金したって使わなければ何もいいことないじゃん?」という思想の持ち主はお金を貯められないし、「世の中が俺にあう服作れや。着たるで」と思っている人はこのモチベーションではだめです。ならば、自分の得意な手段でモチベーションをどこかから作り出してしまえばいい。その観点が素晴らしいです。というわけで、アニメファンは豪華声優陣に応援されるだけで謎のモチベーションが得られるので、「Fit Boxing 2」はお勧めです。アニメファンならこのトレーナー陣で、声を聞いたことがないってキャラはいないはず。
特に釘宮理恵さんと上坂すみれさんがラインナップされているのはいいですね。いやあ、くぎゅとすみぺですよ。おおよそ、この2人がやってそうなキャラは体を鍛えていそうなイメージがない(笑)。ジムにいって、インストラクターが「とらドラ!」の大河だったり、「中二病でも恋がしたい!」の凸守だったりしたところを想像して下さい。やる気が起きるような、起きないような・・・(笑)。
はたまた、田中敦子さんと大塚明夫さんがラインナップされているのもいいですね。ジムにいったら、インストラクターが「攻殻機動隊」の少佐とバトーだった・・・生きて帰れる気がしません。どうです?楽しい気分になってきましたか?
ならないかも。いや、私はなりましたよ。
そんなわけで、はじめました。はじめたときはまだ夏だったんで、初期装備はタンクトップにトランクスという下着のままです。このようなお外に出たら即逮捕というような格好でも運動が出来るのが素晴らしいところ。ギリギリまで仕事して、18:30におもむろに衣類を脱ぎ捨てデイリーエクササイズをはじめるという日常です。なんせね、滝のように汗をかくんで、濡れるものは少ない方が良いと最初は思ったんですな。
やってみてすぐわかったことがいくつか。
まず、マットは必須です。本当のことを言えばシューズがあった方が良いんでしょうが、流石にマンションでシューズを履いてトレーニングするのは下の人に申し訳ない。床も傷む。なので裸足でやるんですが、左右にパンチを打つと体重移動で意外に足の裏で床をこすります。堅いと足の裏が痛くなるし、フローリングのワックスも足をスタンスしているところがはげてボロボロになってきます。ヨガマットを引きましょう。可能なら、厚めのマットを引いた方がいいです。ウチにはMilueがヨガをやるためのアサヒ軽金属の「ドクターリビング」があるので、使えるときにはそれを引いてます。2cmの厚みを誇るのでとっても体にはラク。ただ、こいつは片付けるのが大変です。それほどお勧めできない・・・
次に、滝のような汗をかくので汗止めが必要です。頭と肩にすごい汗をかいてパンチを繰り出すと、部屋のあちこちに汗が飛び散りまくりました。特に、テレビモニターに滴が垂れまくり。プレイを終えてテレビを消したらびっくり!きたない!暑くても最低限、半袖のTシャツで肩を覆いましょう。加えて、頭にはヘッドバンドをつけることで汗の飛び散りは抑えることが出来るようになりました。しかし、デブがヘッドバンドするとなんか笑える格好になります。お見せできません。
もうひとつ、活動量計はあった方が良いです。ゲームの数値はちょっと高すぎて信用できない。筋肉ムキムキの人がベストなフォームで鋭いパンチを繰り出すとそのぐらいになるのかもしれませんが、少なくとも私はそこまで行くと思えません。最低限でも心拍数は取った方が良いです。ダイエット目的でやるならば心拍数をめちゃめちゃあげる必要はないですが、下半身を使うトレーニングが入るとやり始めの頃は心拍が160ぐらいまでいっちゃいました。これはやり過ぎ。ほどよい運動量を保てるようにモニターしましょう。先ほどのブログでは1日500kcalで2kg/月の減量をターゲットにしてましたが、私は明確な食事制限をする気が無く(しろよ)、保険医からの指導はデブすぎて「とりあえず月に0.5kgでいいから減らせや」です。でも、0.5kgは日常の変動幅に入るとさっぱり長期傾向を取ってもはっきりしないレベルなので、1.0-1.5kg/月ペースの300kcalを目指します。これだとデイリーエクササイズを一回やればOKぐらいみたいです。ちゃんと活動量計を見ながら、大きくショートしたりオーバーしたりしないようにします。変動が大きいと、効果がわからないですからね。
私はApple Watchを愛用していて、バンドはミラネーゼループという金属のベルトをマグネットで留めるタイプを使ってます。これがね、普段使いには最高なんだけど、ボクササイズとは相性が悪い。パンチするとがっしゃがしゃして、緩んできちゃいます。というわけで、Amazonでやっすい互換バンドを買いました。999円だぜ。純正と何が違うのかさっぱりわからないです。
その上でやってたんですが、3年使ったSeries4は1時間のエクササイズを入れると起床から就寝まで電池が保たなくなっていることが判明。結局Series7を買いました。そんなわけで、夕方エクササイズをする前にSeries4に付け替えてそのまま寝て睡眠トラッキングもし、朝起きたらSeries7を付ける生活になりました。以前、Series2とSeries4を付け替えて24時間付けっぱなしにしてたときにはずっと時計を付けている左手がかぶれてきたりしたので、Series4は右手に付けるようにしています。睡眠トラッキングはライフログとしてなかなか楽しいんですよね。Series2の電池が膨張しちゃったんで止めてましたが、再開です。
ちなみに、Series 7ですが、Series4比較でいえば、チップが良くなって、常時点灯可能になって、画面が大きくなってますが、どっち付けてても生活にほぼ変化なし。Series7を使い始めてSeries4にするとがっかりするかと思いましたが、あんまり変わりませんでした。ちなみに、付けてないと料理中にタイマーを使いたいときとか、Macで1Password使うときとか、マスクしてiPhoneを使いたいときとか、部屋に置き忘れたiPhoneに着信があったときとか、DQXにログインしようとしてワンタイムパスワードを要求されたときとかに悶絶するので、Apple Watch自体はもう手放せないです。サイコー。
そんな感じで、基本的には毎日。あまりにも筋肉痛が辛くなったらお休みするという感じでおおよそ週1の休みを取るペースで9月の半ばから2ヶ月ぐらい取り組んでます。買ったのは8月ぐらいでしたが、買った直後は3日に一度ぐらいしかやってませんでした。正直、チュートリアルとか、ワンツーだけとかの時はあんまり面白くなくて・・・暑かったし・・・。徐々に定着していった感じです。
さて、「Fit Boxing 2」をはじめる前の疑問としては、パンチ打ってるだけで運動になるのかとか上半身の運動だけなのかとか、そういうボクササイズ自体への疑問がありました。で、やってみた感想としては、ある意味正しくて、「リングフィットアドベンチャー」のような筋トレ指向とはちょっと方向性が違います。
とはいえ、めちゃめちゃ筋肉痛になります。有酸素運動だけじゃなくて、鍛えられている感はかなりあります。
もう2ヶ月ぐらいずっとやってますが、その期間、絶え間なく筋肉痛です。今も太ももの前が痛いです。不思議なもので、筋肉痛になる部分はかなり変わってきました。最初に痛くなったのは、腕と背中です。フックのような動きって日常で思い切りやることはないので、背中とか脇腹が痛くなります。その後は足の裏とすねの脇あたり。動きになれてくると下半身の重心移動とか回転を上手く使えるようになってきます。するとこのあたりが痛んできます。その次に来たのが腰痛でした。これは筋肉痛じゃないかも。背中の筋肉をたくさん使ったのでバランスが崩れたのかも知れません。ぎっくり腰寸前の状態になりました。流石にこの時は3日ぐらいはお休み。寝っ転がって過ごしました。
そして、メニューが進んでくると下半身を使うことが増えます。ダッキングなどのしゃがむ動作や、ボディーブローのような腰を落として打つパンチです。これが出てくるとてきめんに足に来ますし、心拍も上がります。下半身のメニューが入って最初に痛んだのは尻。尻の筋肉が痛くて歩くのに苦労しました。それがマシになってくると、今度は太ももの前面。さらに、この頃にはステップをかなり大きく動かないと心拍が以前より上がらなくなっていたので調子に乗って音楽に合わせて跳ねてたら、膝が痛くなりました。これは筋肉痛じゃなくて、関節痛ですね。膝関節に横方向にズレる方向の負荷が入ったみたい。床に膝をつくと激痛、みたいな。これはよくない。
膝は本気でヤバい(高校時代、バスケ部で壊したことがあるのでこれは加減がわかる)感じなので、サポーターを付けてみることにしました。ザムストのEK-5って奴を買いました。付けてやると、しゃがむときにすごい安心感があります。EK-5は左の写真の奴で、膝の上にクロスさせるバンドがあるんですが、付けてみた感じではここまでは無くてもいいかも。というわけで、もうひとつEK-3(バンドがなくてちょっと安い)を買って、左右の膝に付けてます。もうね、年だから慎重にやらないとね。ホントは腰もサポーターしたほうがいいのかなあ。
あ、デイリーエクササイズの最初と最後はストレッチですが、そのときは邪魔なんで外してます。
ここまでがここ2ヶ月間の痛みの変化なんですが、この先はどうなっていくんでしょう。
というわけで、意外に体のあちらこちらを使ってますみたいです。舐めたもんじゃないので、それなりに注意もしながらやりましょう。そう、「リングフィットアドベンチャー」との対比で言えば、上半身と下半身はこっちでも大分鍛えられそうな感じがあります。ですが、腹は使わないことはないんでしょうが筋肉痛になるまではなかなか行かないので、併用するならリングフィットで黄色いトレーニングだけ追加したら良いかもしれないです。消費カロリーは断然「Fit Boxing 2」の方が大きいと思いますし、足を上げて足踏みしない分、マンションでの迷惑度は「Fit Boxing 2」の方が少ないと思います。あ、ステップメニューは外してます。これは近所迷惑になりそうだったから。
そんな感じで、ずっと筋肉痛で日常の動きは緩慢になり、業務時間は削られた上猛烈な眠気に襲われるなど、かなりの仕事のパフォーマンスを犠牲にしながら(残業前提でしか求められてるパフォーマンスがだせないのがいかんのだよ)ですが、割に楽しくやってます。だいぶ飽きてもきた(達成出来るアクティビティがなくなってきたし。ねえ、親密度ってどうやってあげるの?)んですが、もうちょっと続けてみようかなと思ってます。リモートワークになって運動不足気味にもなりましたが、逆に毎日1時間弱のボクササイズは通勤してたらなかなかやらなかっただろうなと思うので、リモートワークやってるうちには続けましょうか。
あ、あと、音楽もなかなか楽しいです。ボンジョビがあったり、シンディー・ローパーがあったりとおっさんも楽しいし、新しい曲はオリジナルを探してみて、へーって思ってます。Apple Musicでプレイリストを作ってみました。恥ずかしながら「スウェディッシュ・ハウス・マフィア」をはじめて認識しました。曲は何か聞いたことあったけど。かっこいー。
最後に、3ヶ月の体重の変化を載っけておきます。ま、減少傾向ではあるよね。よろし。
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