新サクラ大戦
そうそう。FF7Rの感想を書いて思い出した。「新サクラ大戦」のレビュー書いてないや。
いや、正確には書いたんです。Amazonに(笑)。例によって、クソミソに貶されてたから、応援しとこうと思いまして。その程度にはセガファンなのです。というわけで、それをこちらにも転載しておきます。アニメも面白かったし、サントラも最高よ。
「サクラ大戦」って、そもそもそんなに優れたゲームではなかったと思うんです。LIPSのせいで主人公のキャラ付けは上手く出来ないし、選択肢も「そんなこという男、いるか?」みたいなのが最も好感度高い(=正解)だし、ストーリーは無駄に大風呂敷でご都合主義だし、アドベンチャーパートと戦闘パートが別ゲーでどっちの完成度もそれほど優れているわけでもない。
だが、見過ごせない良さがあるんです。そこには主人公の性格をブレブレにすることによるリアクションの面白さがある。ベタが故に、駆け引き抜きですぐにキャラの可愛さだけを楽しむことが出来ている。恋愛より世界の危機を救いたい中二病にぴったりのなんじゃそりゃな展開のストーリーで熱くなれる。ほどほどのアドベンチャーと戦闘を1パックにして、アニメの1話を楽しむように進められる。ぶっちゃけて言えば、上の欠点を直しちゃうと、それはたぶん「サクラ大戦」では無くなっちゃう。そして、これほど有名なゲームではあるのに、フォロワーがほとんど無いと言うことは、「サクラ大戦」はゲームの王道ではない。何か、パーティーゲームのように微妙なバランスで組み合わさって飾り付けられた、コントロールされたおもてなしの逸品。やり過ぎと破綻のその向こう側にあるSEGAが、SEGAらしくあったころに生み出したSEGAの考えるギャルゲー。だからこそ、好きな人は熱狂的に好き。それが「サクラ大戦」なんですよ。
で、ですよ。今作。まー、みなさんレビューで欠点をいろいろと上げておられます。とにかく、文句を言い始めたらいろいろあるわけです。だいたい私も同意です。だけども、その欠点はだいたい歴代の「サクラ大戦」も共通して持ってたものなわけです。「アドベンチャーパートに戦略性が無く、ゲームとしてどうか」。うん、その通り。でも、これ、アニメなんで。これだっていう見せたいストーリー以外、見せるつもりないみたいだし。「アクションパートがつまらない」。うん、でもこれ、所詮アニメの戦闘シーンに過ぎないんで。言っちゃえば、お話の一部ですから(それにしちゃ長いけどもw)。
というわけで、欠点だらけではあるんですが、いや、むしろあるが故に、これは間違いなく「サクラ大戦」です。この手触りは、このいびつさは「サクラ大戦」のそれ。それも、相当よく出来た部類の。もちろん、初代の「サクラ大戦」には私も思い入れがあるんで言いづらい。言いづらいけども、私はこれは歴代で一番良い「サクラ大戦」だと思いますね。どのキャラも可愛い。ストーリーは熱い。アドベンチャーパートはバカバカしい。合体攻撃はもう見ていられないほどにバカバカしい。音楽は燃えに燃えまくる。正直、最後のストーリー展開はよく出来すぎてる(あかほりさとるならもっと破綻させるはずだw)が、○○が裏切る辺りからはもうコントローラーを置けないぐらいに盛り上がる。いやー、これはいい。後にいっさい感動とかは残らないが、バカ熱い。
えっと、2周目?いらんでしょ。どの子とエンディングになったかとか、そんなん些細なことでしょ(私は遠隔攻撃が楽なのでクラリス選びました。どーでもいいけど、まあ、クラリス可愛いからいいや)。
というわけで、90年代バカ熱血アニメ(それこそあかほりさとる原作のとか)とか、「キルラキル」のトリガーのアニメとかが好きな人は是非やるべき。いわゆるゲーマーな人は、ま、期待しないでおくべき。田中公平先生のファンは何を置いてもCD付きを買うべき。
そして、「サクラ大戦」のファン。それも、キャラが好きとかそういうんじゃなくて、「サクラ大戦」って存在が好きって人は、ご安心を。ゆっくりお楽しみください。キャラが好きな人はねー、えーっと、1人を除いて前作までのキャラ全員死んでるんで、それでもよければどうぞ(笑)。
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