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最後の一文が極端病:思ってもいない極端なことを書くと、信用を失うということ

昔からですね、「思ってもいない極端なこと」を言う人は信用できないと思っているんですよ。だってそれは嘘つきってことだから。少なくとも、自分の発言を軽々しく考えているか、言葉に対するセンスが欠如しているか、そういうことだから。

政治家どうしの批判なんかに多いですね。「いや、そんなこと実は思っていないでしょ?だって本当にそう思っていたら、あなた、バカですよ」というような極端なことを言う人。それが、だんだんと一般の人にも広まってきている気がするんです。そういう人に限って、政治家や官僚の言動を批判していたりするんですけど。アレですかね、移っちゃうモノなんですかね、ミーム的に。

えーっと、私が言っているのは政治家が例えば総理大臣を批判するのに、「これでは独裁だ」とか「民主主義の危機だ」とか「辞職ものだ」とか、そういうことをいうことがあるじゃないですか。だいたい、批判の内容はその通りだと思うことが多いんですけど、じゃあ、「独裁」なのかというと、あんた独裁ってどういうものだと考えて言ってるんですか・・・みたいな。でも、みんな「いやあ、それぐらい怒っているっていうことを表現したいだけなんだよ」と思って、あんまりごちゃごちゃ言わない。むしろ、「いや、独裁ではないですよね?」というと「本題と違うところで揚げ足をとるな」と言われる。

でも、ですよ。やっぱ言葉って大事だと思うんです。言っちゃえば、「また総理大臣がおかしな事をしてる。これは良くないからちゃんと直して下さい」で済むことを「総理の職務に相応しいかどうか、疑問であり直ちに不信任を問いたい」みたいなことをいう。実際に不信任決議を求めたりする。いや、求めてもいいんだけど、心の中では「って言っても、まあ、不信任決議は否決されるに決まってて、万に一つも通らないんですけどね」と思っていて、でも、そんなことは一言も言わない。そういう風なアピールをすることが、政治としては大事なんだよって言うのかも知れませんけど、それ、あんたのところの常識で、うちらの常識とは違う世界に生きているのね・・・ってことが伝わってくるだけ。私にとってのその人の信用は落ちているわけですよ。

これが、かなり一般の言説にも広がっていると思います。特にtwitterでは140字しか書けないので、極端な一文でツイートを締めがち。こういう奴。

「〇〇は大変な問題だ(←ワカル)。〇〇が原因で困っている人がたくさんいるにも関わらず、政府は何もしていない(←ワカル)。〇〇を××できるよう政府は改革を断行しなければならない(←ワカル)。このままでは日本は崩壊する(←ソレハナイ)」

最後の一文が無ければ他全ての内容に対して、同意はできなくとも理解はできて、リツイートしようかなーと思うのに、最後の一文のせいで出来ない。こういうのを、すごく多く見るんですよね。

これ、端的には国語表現能力の欠如で、本質的にはダサいってだけだと思うんです。書いている人は、単に修飾表現として書いているものだから。ただし、「ネタがベタになる」ってことはあるんで、こういうことを続けていると本当だと思い込む人が出てきます。文章全体が過激になっていったり、行動までつられて過激になったり。そういうおかしな人を誘発します。ツイート一つするにしても、それはやはり表現なので、ちゃんと誠実に書くべきで、みんながそういう風にしているからと言って、自分も強い感情を表すだけのために「思ってもいないこと」。特に「辞めさせろ」だの「追放すべき」だの、逸脱した手続きで行ったら問題になるようなことは、軽々しく言っちゃダメです。しかも、それで伝わるのは「こいつの言っていることは信用できない」ってことだけなんで。

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