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あとは野となれ大和撫子/宮内 悠介

デビュー作「盤上の夜」でSFの賞を取って出てきたことから、勝手にSF作家と認識して応援している宮内悠介さんの、直木賞候補作「あとは野となれ大和撫子」です。

旧ソ連の中央アジアの国、アラルスタン(※架空の国です)。大国の思惑に揺さぶられながらも独立を維持してきたこの国の、現大統領が暗殺される。この機に乗じて周辺の国や組織が政体を乗っ取ろうと企む。政治家達は国を捨てて逃げていった。かつての後宮では、戦乱やテロで身寄りをなくした女性が、国家を支える人材として教育を受けていた。逃げる場所のない彼女たちは、自分たちで国を動かすことにするが・・・

というのがあらすじ。異世界ものっぽくもあり、戦記物っぽくもあり、女子校ものっぽくもあり。要するにラノベっぽい。というか、10年前のラノベブームのときは、このレベルの本がラノベのレーベルからバカスカ出版され、だからこそ本読みが一斉にラノベに注目したわけです。

今はもうラノベに色が付き過ぎちゃって、ラノベで面白いことは出来なくなってしまいました。しかし、面白い本がなくなったわけではなく・・・単価が上がったと(笑)。元に戻っただけかもしれないけども。

というわけで、完全にラノベ感覚で楽しく読めるし、登場人物は女の子も男の子もおっさんもばーちゃんもイカしてるし、痛快に読み終えられて、かつ、国家とか戦争とかそういうものにもちょっと思いを馳せて、いいお話であります。面白かった。

それにしても、これがラノベならここから10巻ぐらいは続くと思うんですけど・・・こんなに愛おしい登場人物たちがわんさかいるのに、続きないの?

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