ドラゴンクエストビルダーズ
マインクラフトというゲームが人気らしいですね。私はプレイしたことがないのでわからないんですが、要するにバーチャルレゴブロック遊びみたいなゲームなんでしょうか。子供の頃、よく遊びましたよ、LEGOは。大好きです。でも、さすがにもうやりません。
で、このマインクラフトのゲームシステムをパクってドラクエを作ったのが、このビルダーズです。ここ注意。「ドラクエの世界観を使ったマインクラフトを作った」わけじゃなく、あくまでできあがったモノは、ドラクエになってます。
ドラクエなので、ストーリーがあります。主人公はしゃべりません。いつものような少しクスリとさせてくれる会話があります。あれを取ってこいだの、あれを倒してこいだのとお使いをさせられます。レベルアップ(ただし街が)したり、強い武器を装備することで強くなっていきます。4行2列のコマンドウィンドウです。なつかしのBGMで、スタートはDQ1でもっとも栄えていた街、メルキドの再建です。
ちなみに戦闘は3Dアクションでコマンド式じゃないので多少慣れと技術が必要ですが、十分に子供でも出来るレベルです。エンカウントのイベントがないので、ボス以外はモンスターの名前を知る機会が限られてて、でも「まあ、説明しなくても知っているよね」で進んで行ってしまいます(笑)。それはどうなの。
というわけで、ストーリーモードはひじょーにドラクエ。新しいシステムを持ったドラクエなので新鮮に楽しくストーリーを進められました。ベッドとたいまつと扉さえ持って行けば、行く先々で即席の宿屋が作れるというルールも面白いし、あえてマップがなく俯瞰画面に切り替えてマップの隅々まで冒険してみるのも楽しい。レベルアップに必要なポイントが戦闘でなく、クエスト消費でもなく、街をゴージャスにしていくことで行われ、でもそれもクエストを順番にやっていれば自然に達成されていくという親切設計もよろしい。これはよいね。
ただ、2章のボスがどんなに頑張ってもせっかく建設した街を破壊しないとクリアできないような仕様になっていて非常に残念でした。プレイヤーが頑張って建設して愛着を持っている街を自ら壊して準備しなければならなかったり、敵の攻撃がとくに意味なく街を破壊するような仕組みになっていたりで、この世界で楽しんでくれたプレイヤーの気持ちを踏みにじるようなイベントになっています。これはゲームデザインとして致命的に間違っているのでがっかり。クリア後の見るも無惨な街の姿をみて、結構、落ち込んでしまいました。
ホントのマインクラフト的部分はストーリーモードクリア後のサンドボックスにあって、そっちは全然やってないんですけど、このゲームの良さはストーリーモードにあると私は思いますので、いろいろと難しくなってしまったドラクエのゲームシステムをいっきにシンプルに若返らせたビルダーズは、複雑なゲームに疲れた人にぴったり。凝らなければストーリーモードは数十時間程度でクリアできてしまうちょうどいいサイズ感のゲームなので、是非やってみてください。
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