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F12014#2,3 マレーシアGP, バーレーンGP

もっとはちゃめちゃなことが起きるかと思ったら、意外と普通にF1だったという謎の感想を残した開幕戦に続いて、開幕フライアウェイシリーズの第2戦、第3戦としてセパン、バーレーンが終わりました。

良くも悪くも、F1は本質的にコンストラクターの戦いですからこのようにレギュレーションががっつーんと変わるとチーム間の車の差がドライバーの優劣を越えてしまいます。というわけで、現在の戦力図はこんな感じ。

  1. メルセデスワークス
  2. メルセデスユーザー(マクラーレン、ウィリアムズ、フォースインディア)
  3. レッドブル(ルノーワークス)
  4. フェラーリ(フェラーリワークス)
  5. フェラーリユーザー(ザウバー)
  6. ルノーユーザー(トロロッソ、ロータス)
  7. 2010年同期組(ケータハム、マルシャ)

1が独走。その後ろに2の集団がいるわけですが、その前の方に3が位置して、後ろの方に4が位置する戦力関係です。5と6の間にはあまり力の差がなく、2の集団の後ろにいます。そして例年通り7が最後にくっついていると。

バーレーンではセイフティーカーが入ったことにより、燃費のことを考えずに2台のメルセデスがガチ勝負で残り10周を走りきりました。その結果わかったことは、レースペースではこの2台はセカンドグループよりも1周3秒近く速いという悲しいお知らせでした。今期のマシンは例年に比べて伸びしろが大きいだろうとは思いますが、3秒は・・・。それもエンジンの差ということになれば、エンジンはホモロゲーションになっちゃいましたからねぇ。救いはハミルトンとロズベルグが最後までガチにやり合ってくれそうなことですが、まあ、この二人なら7-3でハミルトンですよね。

その後方、2番手集団ですが、言われていたほどウィリアムズが来てません。まあ、不運な状況やミスもありますが、メルセデスユーザーチームの中で抜け出すというところまでは言ってません。何と言っても、「フェリペ、バルテリの方が君より速い」事件が笑えますが、本来で言えば強いベテランと速い新人の組み合わせというのは理想的といってもいい形です。ただ、マッサにベテランの味があるかっていうと・・・うーん・・・。偉大な先輩であるバリチェロのようになれるかなあ。新人の速さを押さえつけずに、予選では負けても安定した力を発揮してマシンのベースレベルを示すことができればいいのですが・・・。例えば、「ボッタスは無理矢理タイムを出しているが、マッサが伸びないからこれはマシンに足りない部分があるんだろう」という評価でもいいと思うんですよね。長年F1を見ていると、ドライバーが無理矢理頑張ってしまうチームは開発が安定しないケースがあることがわかります。

そういう意味では今のところ、ドライバーの相性が上手く働いているのがフォースインディアかもしれません。ヒュルケンベルグは開幕3戦で抜群の安定度。この車なら1度5位に持ってくるだけで立派だと思うんですが、6-5-5位ですからね。アロンソを抜いてランキング3位はただただ立派。非凡な才能です。これだけの才能を見せていながら毎年シートが危ういという・・・。お金がないって辛いですねえ。逆にペレスはいつものごとく強引な運転をしまくって、ザウバー時代以来の3位表彰台。未だに表彰台経験のないヒュルケンベルグとしてはランキングで勝っていても、「何でだよ・・・」という思いはあるでしょうね。このペレスの金星は挙げてくるけど、最終的に負け越す的な取り口はザウバー時代から相変わらずで、新人のうちはいいけどももうトップチームも経験してるんですから、いつまでもこれじゃあダメなんですが・・・。去年もバトンに「なんだよ、アイツ」って言われてて、今度もヒュルケンベルグに言われてるという・・・この人も大成しなさそうですね。

そして、マクラーレンは・・・いやー、メルセデスユーザー内ではびりっけつ?メルボルンではそれなりに速かったけど、通常のパーマネントコースではダメというのは、単にシャシーが悪いっていうことになる気がします。今年も期待薄なんですかねー。今年あんまり良いとホンダ的に微妙ですが、悪くても微妙ですねぇ(笑)。

そして、その他ワークス勢。ルノーワークスのレッドブルは相変わらずシャシー性能はいいようですが、今期はパワーユニットの差が大きくて話題になりません。それでも、メルセデスカスタマー勢と戦えてます。物怖じしないリカルドの性格も良いようにでているようですね。一方のフェラーリはパワーユニットも良くはなく、シャシーも良くはないというまたも保守的な出来に。ここ数年の傾向と変わらないのかなあ。そんな車でアロンソは驚異のランキング4位なんですが、それじゃまた今年も同じことの繰り返しに・・・。アロンソはいつフェラーリを見限るのか。うむー。

その後ろは・・・トロロッソは意外に上手く走れているようです。期待の新人クビアトも頑張ってます。なんだかんだでルノー勢で一番信頼性の高いのがここですね。そして、ザウバーは、スーティル+グティエレスという安定感に欠けるコンビといまいち走らない車でぱっとしない成績。まあ、本家フェラーリがあんなものなので、妥当なところなのかもしれませんけど。ロータスは・・・、まあ、これだけ壊れるんじゃあなんとも言えませぬ。

最後は万年(といっても、2010年からですが)最下位争いの2チーム。開幕前はマルシァが速いんじゃないかとバトンが警戒してみたり、ルノー勢の中でケータハムだけが多くの周回をこなせたりでこの勢力図も変わるのではないかと思われたんですが、結局はいつものようにいつもの感じです。うまくできてるもんですなあ。熾烈な最下位争いはセパンで可夢偉が13位に入ってマルシァを逆転したものの、バーレーンでチルトンが13位に入り再逆転するという目が離せない展開となってます。まあ、どうでもいいという人も多いと思いますけど(笑)。

さて、まだ続くフライアウェイは中国へ。2週間のインターバルですが、大きなアップデートはムリでしょうからほぼ勢力図は変わらないはず。ハミルトンがロズベルグに詰め寄るのか。ロータスは壊れなくなるのか。ヒュルケンベルグはどんな活躍をするのか。フェラーリの二人がやる気を失わないのか。チルトンはいつまで完走し続けるのか。可夢偉は12位をゲットできるのか、などなど。見所は多数ですよ!

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