iOSの第九アプリが素晴らしい
「一万人の第九」に参加して興味深いことの一つは、この曲の解釈についてレッスンの先生からいろいろと教えていただけることです。
もっとも、第九には歌があり、歌詞がついていますから、曲を解釈する上での手がかりは多いです。しかし、ここのバイオリンは何を表現しているのか、ここでユニゾンだったコーラスがばらばらのメロディを歌い出すのは何故なのかなど、楽譜を見ながら教わるとよりいっそう興味が沸きます。
というより、そういうものなしに面白くクラシック音楽を聴くには私の教養は圧倒的に足りないわけです。他のいろんな曲も、スコアを見ながら解説付きで聴けば面白いのにと思います。「心を開いて無心に聴けば、いい曲はきっと感動を与えてくれる」なんてのは、格好良く聞こえますがそんなわけないわけで、どんな趣味だろうがある程度の教養なしには十分に楽しむことはできないわけです。勉強したり教養を身につけたりすることの意味の大きな部分は、このように「人生を楽しむ」ためにあるわけで、「役に立つ」なんざ些細なことです。わかっとるかね、学生諸君(笑)。
ところが、「一万人の第九」に参加していても第4楽章の解説はいろいろと受けるわけですが、それまでの3楽章についてはあまり説明されないです。そんなわけで、舞台の上で本番うとうととしてしまったりするわけですな。
そんな人にお勧めなのが、この「Beethoven’s 9th Symphony」というそのまんまな名前のiOSアプリ。過去の名演奏とともにスコアと現在の調と、解説が流れます。これは面白いです。ぼーっと70分観ちゃいます。同じように、他の曲もいろいろと作ってくれるとうれしいなあ。
「音楽」カテゴリの記事
- フラレガイガール/さユり(2017.01.16)
- カメラータ・ザルツブルクを聴きに行った(2016.12.14)
- 人生は変わらないが、時代は変わったと感じる「ジャズ名盤入門」(2016.04.29)
- VIVA LA ROCKの3日目に行ってきた(2014.05.24)
Comments