F1GP2013 #3 中国GP
表彰台の上が一番波乱だったマレーシアから3週間。まだまだ続くフライアウェイ。第3戦は上海です。
それにしても、この日は14時からフォーミュラニッポン改めスーパーフォーミュラ(SF)の開幕戦があり、SFのゴール直後の16時にF1がスタート。20時からはこのおかげでSF欠席者がいた世界耐久選手権(WEC)があるという盛りだくさんな一日・・・というかですね、いろいろスケジュールの都合とかあると思うんですけど、日本時間の昼間にやるF1とSFの日程が被ってるのはマズいよね。F1を見ないでSFを見にいくって人はやっぱなかなかいないと思うの。
ちなみに、その前の週はスーパーGT(SGT)の開幕戦だったわけですが、SGTもSFもラスト数週でトップが入れ替わる見ごたえのあるレースでした。どうしてもSFにはSGTほどの派手さは無いわけですが、性能調整やハンデのないガチのレースが見られるSFが人気のSGTとは別にあることは非常に大事なわけで、なんとか盛り上がってもらえればいいなあと思う次第です。
さらについでにWECの感想も書いておけば、とにかく「なにやってんだよ、トヨタ」としかいいようが無いわけで・・・13年モデル温存ってそんな余裕あるんでしたっけ?いかにル・マンが本番だとはいえ、世界選手権のトップクラスを2社で維持してる状況でそんなこと言ってる場合じゃないでしょうに。で、ぼろ負けしてて、このレースで何がしたかったのか、どうにも解せないですなあ。可夢偉の方は・・・えーっと、GTクラスは可夢偉が走るにふさわしいカテゴリーじゃないね。でも、耐久ならではのノンビリした雰囲気のなかでオグたんと由良さんの解説を聞いているのはなかなか楽しかったです。
前置きが長くなりましたが、中国GP。
まずは、やはりアロンソをべた褒めしてしまいましょう。ベストではないマシンを自分の力で優勝させてしまえるドライバーは稀有な存在です。去年はあんなぼろっちぃマシンでチャンピオンまであと一歩というところまで行ったわけで、今年のフェラーリのマシンならハンデは十分。ほんとにすごい。
そもそも、モータースポーツはどんなにがんばっても車の100%の性能以上では走れないわけです。そして、F1ドライバーともなれば、マシンの90%以上の力は引き出してしまいます。なので、よくスターティンググリッドが見事にチームごとの列になってしまうなんて光景を見ました。そういう状況で、速さ勝負ではなくて300kmのレースをやった結果上位にいるというのは、何かが違うわけです。なんだろね?ともかく、速いのはF1ドライバーとしては前提なので、必要とされているのはその「何か」なんですな。
安定感抜群のライコネンも何かを持っているドライバーではあります。ありますが、明らかに持ってるものの種類がアロンソとは違いますね。マクラーレンにいた頃のライコネンとも、また違う感じ・・・。あの頃のライコネンは「速いけど、止まる」という感じでしたが、なんですって?復帰以来、まだリタイアしてないんですって?そりゃすげぇ・・・。
ハミルトンも持ってる人ですね。この人が持ってるものは割にわかりやすいです。セナと同じです。いわゆる「ポケットの中の1秒」って奴です。ハミルトンが今後、これに加えてアロンソのような「強さ」を手に入れるかはわかりませんが、しばらくはいまのやんちゃなハミルトンのままでいて欲しいですね。
という、何か持ってる3人が予選トップ3で、決勝でも順位を入れ替えてトップ3でした。やあ、いろいろばたばたしたレースでしたが、そういう意味ではちゃんと勝つべき人が勝ってるのかも。
ちなみに、レッドブルの二人は明らかに星回りが悪い感じでした。やっぱりマレーシアでああいう状況になってしまうと、チームのムードが足を引っ張っちゃうんでしょうね。
さて、今週末は連戦のバーレーン。ここまで空気のグロージャン、ペレス、ロズベルグの活躍に期待します。どうなりますやら
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