Wii U
まだまだ入手困難な情勢のWii U。それほど欲しいとも思ってませんが、もちろん気にはなってました。
ただ、初回生産分はあっという間に売り切れるでしょうし(ドリームキャストだって売り切れましたよ^^;)、まずは本当に欲しい人が先に手に入れるべきだよねーと、入手しようとしてませんでした。
そしたら、発売1週間後ぐらいに家に帰ると、通院のために会社を休んでいたMilueがドヤ顔で黒Wii Uの箱を机にどーんと置いてたり。あら、大宮のビックカメラで普通に買えちゃうんだ。大丈夫か?
というわけで、「スーパーマリオ U」と「Nintendo Land」を購入して遊びました。
いやー、どちらも良く出来てる。素晴らしい。まずは、スーパーマリオ。Wiiのスーパーマリオも十分に素晴らしかったので、一人プレイ部分はもう完成された出来です。画面は確かにHDになって綺麗なんですが、遊んでたら別に気になるものでもありません。正直言って、Wiiのマリオの追加ステージぐらいの印象。それほどWiiのスーパーマリオが素晴らしかったってことです。
そして、Wii Uの目玉のGamePadを使ったバディープレイですが、面白い。特に、今回は「おだい」という課題をやる形のサブ・コンテンツがあるのですが、そのバディープレイ用の課題が楽しいです。例えば、全然足場がないコースをマリオを操作するプレイヤーと足場をタイミングよく作るプレイヤーが協力して進むような面があるんですが、Milueをお互いを罵りながら楽しく遊んでます。これは面白い!
「Nintendo Land」はGamePadを使ったミニゲームの見本市。任天堂からの提案です。一つ一つのゲームは割と普通に思いつきそうな感じなんですが、一個一個の作り込みが半端ないです。絵が綺麗だとか、動きがよくできているというレベルじゃなく、全部がゲームとして気持ちいい。練りこまれてます。任天堂の素晴らしいところが、まさにここ。すべてのゲームの品質管理ですよね。結局、「宮本さんがOKと言わないものは、出しちゃいけない」という文化が浸透していることだと思います。ただ、それだけに作れる数にも限度があるわけですが。あ、個人的なおすすめはドンキーコングです。これは面白いぞ。でも、たぶんiPhoneでも作れるぞ(笑)。
というように、「最高のおもちゃ」であるWii Uなんですが、エンターテイメントシステムとしてのWii Uはちょっとまだまだな印象です。
まず、Wiiで提供していたサービスが継続されなかったことが個人的には残念です。まあ、それほど使われていなかったってことなのだろうとは思うのですが、私はニュースのチャンネルを朝、流し読みしたり、ニンテンドーチャンネル配信の動画を観たり、便利に使っていたのでそのサービスがなくなってしまったのは残念です。せめて、Wiiモードでは残してくれればよかったのに。
また、Wii UとWiiの間の互換性がWii UからWiiのOSに切り替えて起動し直すような形になっているのも不便です。Wii Fitで体重を量るのにWii Uを起動して、そこからWiiを起動しなおして、Wii Fitを起動するという段階が必要なのです。ちょっと面倒くさい。Wii U版のWii Fitも予告されてますので、早く欲しいですね。あるいは、最初からWiiモードで起動する方法があればいいのに。
Miiverseなどのネットを使った楽しさの提案はありながら、Wii Uをエンターテイメント・ハブにしようとしなくなっているのはある意味でWiiからの後退です。ただねぇ、自前の動画配信システムを止めてしまって、例えばスーパーマリオのお手本プレイをyoutubeにチャンネル作ったのでそっち見てねっていうことにして、それでいいのかいなとも思うんですが、しかし、youtubeもニコニコもあるなかで「自前の配信システムを維持していく意味って何?」ってものあったんでしょうね。
実際、Wii経由でNintendo Directを視聴している人と、youtubeあるいはニコニコ動画を経由して視聴している人の割合なども確認した上での判断なんでしょう。ただ、Wii Uの上でそういうプロモーション動画へ繋げる道がはっきりしてないのはどうなのかなとも思います。3DSのいつの間にか配信とかもダメだったんでしょうか。
そういう意味では、Wiiでの「テレビを使ったエンターテイメントすべてに寄り添いたい」という立場から、「Gamepadという新たなコンソールを得たから、テレビから独立できたんです!」というWii Uはかなり大きな方向転換であり、ある意味での撤退でもあります。
実際、今まさに「新時代のテレビ」の提案がなされようとしている時期であり、ただ放送が映るだけのテレビから結局、何の提案もできなかった日本の家電メーカーが没落しているときです。しかし、あのAppleでさえ、Apple TVはジョブズの趣味の域を出ず、そして今後も本気モードの製品は出せなさそうな状況です。ニコニコ動画、hulu、spiderなどこれからの新時代への提案を含むサービスはいろいろとありながら、それらを包括するプラットフォームはなく、40型のテレビも15インチのノートパソコンもほっぽって、しぶしぶスマホで動画を見ているという変な時代ですから、これを統合するサービスがあればいいのですが、ソニーにもマイクロソフトにもアップルにもグーグルにもその能力は無さそうです。
で、任天堂にそれがあるかというと、任天堂はもうそういうのが苦手でしょうがないという会社ですから、正しい選択なのかも。ホントはどこかに乗っかりたいんでしょうが、逆に任天堂はインターフェースの会社でもあるので難しい。ムツカシイナー
というわけで、一人で遊ぶにしてもみんなで遊ぶにしても、任天堂からサイコーのゲームが出ることが約束されている(し、スーパーマリオとNintendo Landはそれに値するので、もう出たといってもいい)Wii Uは最高のおもちゃです。ゲーム好きなら買わない理由はないよね。というか、もうひとつのプラットフォームがWinner Takes Allする時代じゃないので、「PSと任天堂とX BOX、勝つのはどれだ!」なんて議論はするだけ無駄で、好きな任天堂のゲームが出た時に買うべきものです。
ただ、「次世代のエンターテイメントのプラットフォーム」としての提案から外れてどこかへ行ってしまったことは、スマホのちっこい画面を観ながら「欲しかったのは、ホントにコレか?」と思っている私にとっては残念なことでした。うーん、もっとすごい未来が見たかったなあ。
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