2012 春アニメ 1話感想 そのいち
もう5月も目の前ですが、1話感想です。
今期はたくさんある上に、非常にハイレベルな作品が並んでます。とてもとても視聴がおっつかない状態です。
さて、注目ゾーン。ただ、後までブームをつくるような作品は見当たりません。普段アニメをみない友人にも「これだけは見ておいた方がいいよ」と強くプッシュする作品は見当たらないかも。
LUPIN the Third ~峰不二子という女
という中で、唯一、普段アニメを見ない人にプッシュしてみたいのがこの作品かも。ただし、アニメファンどうのこうのという方向ではなくあまり間口が広くない作りなので、気に入ってもらえる可能性は微妙かも。日本人だったらほぼ誰でも知ってる峰不二子というキャラクターを主人公にするのは面白い試みだと思いますし、不二子というのはともすれば下品であったり嫌なキャラになるところをキュートに見せています。が、登場しているシーンのほとんどが裸なので(笑)、やはり好みにもよるでしょうね。
TBSラジオの「粋な夜電波」リスナー的には、音楽が菊池成孔さんというのもポイント。これもどちらかといえば間口を狭める方向なんですが(笑)、ある意味で試金石で、このPVの5拍子の変な曲を聴いて「かっちょええ」と思えたらハマること間違いなしです。
アクセル・ワールド
注目ゾーン2本目はラノベ原作。同じ作者は「ソード・アート・オンライン」も7月からのアニメ化が決まってます。ある意味、ネタ的には似てるので何も連続しなくてもいいのに。サンライズの製作。
1話を見る限り、つかみも上手い、キャラもいい、仮想世界の描写もいい。お話的にも爽快感とカタルシスも世界に対する謎も主人公の成長物語もちゃーんと用意してあって優れた作品であること間違いなしです。ただ、ベタにSFで仮想世界ものなので、一般に向けてのヒットはちょいと難しいかなあ。SFに慣れてない視聴者だと、全員が仮想世界に入れる端末を身につけている世界だという世界設定の説明がないので「なにこれ?」かも。まあ、今時そんな人はほっとけばいいとも思いますけど。
アニソン的には、OPがMay'nでEDがKOTOKOというのも鉄板ですな。
坂道のアポロン
今期のノイタミナそのいち。長崎を舞台にしたバンカラ(死語)とガリ勉(ほぼ死語)がジャズを通じて心を通じ合わせるという少女漫画が原作。原作マンガはかなり前に1巻だけ読んだことがあるんですが、あまりに地味であまり惹かれなかったのを覚えています。
しかし、渡辺信一郎監督と音楽菅野よう子で音楽アニメをやるとなれば話は別。1,2話も地味といえば地味なんですが、やはり音楽シーンに実際に音が付くとがらっと印象は変わります。ジャズがテーマなので、間口は広いようであまり広くない気がしますが(笑)、アニメを見ない人に「何か面白いのない?」と聞かれたら、第一候補はこれか、あるいはノイタミナそのにの方かもしれません。そういう意味で、やっぱりノイタミナはすごいな。
アニソン的には、OPがYUKI。YUKIは初期のノイタミナで「ハチミツとクローバー」のOPも1期目、2期目ともにやっています。EDは新鋭、秦基博。どちらも菅野よう子さんが曲を提供するというところまで徹底しています。
つり球
今期のノイタミナそのに。「坂道のアポロン」がアニメ慣れしていない人でもすんなり入れる作品であるが故に、「アニメじゃなくても」と思われかねない反面、こちらはアニメらしい作品。背景の原色な色使いも、デフォルメされたキャラの演出も、押しかけ宇宙人というネタも非常にアニメ的。そして、それらの要素が集まってすごく新しいものに見えてます。さすがは中村健治監督といったところ。
個人的にはあんまり中村監督の作品は観ていないのですが、キャッチーでポップな目を惹く演出をするけど、その割に話は面白くない人という印象なんですよね(笑)。ただ、今回も話はたいして珍しくも面白くも無いんですが、演出が面白ければアニメはこんなに面白いという見本のような作品です。人に勧めるなら、今期はこれかなー。
OPのフジファブリックの曲はとってもいい曲。EDはなぜかスピッツの「空もとべるはず」のカバー。そして、音楽担当は久しぶりに聴いたぞ栗コーダカルテット。「あずまんが大王」の・・・といえばぴんと来るアニメファンは多いでしょう。この作品にはリコーダーはホントにぴったりですね。
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