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ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち/三上延

ここに書いた感想で、以前にライトノベルと一般の小説の違いに言及しました。その時、ライトノベルとは「アニメ・ゲームの想像力に基づいた小説」と書きました。ライトノベルの読者にはいまさらな指摘でしょうが、この本にはライトノベルに対照となる作品があります。野村美月の「"文学少女"シリーズ」です。どちらもヒロインは黒髪の清楚で儚げな女性で膨大な本の知識を持ち、本の話題になると話が止まらなくなります。

ただし、「"文学少女"シリーズ」はラノベなので、普通じゃあり得ないほどいっぱい人が殺され、そしてヒロインの遠子は本を食べる妖怪です(笑)。

この「ビブリア古書店」を読んだときの感想は、どうしても「"文学少女"」と重なってしまいます。悪く言えば「二番煎じ」のように感じてしまいます。しかし、もともと大好物なので、またこれが味わえるならなんの不満があろうかというものですし、逆にライトノベルのお約束の外でこれが書けるのなら、こっちの方が正しいんじゃないのかなとも思えます。

でも、楽しんで読んだとはいえこれがヒットしていると聞くと「"文学少女"シリーズ」のファンとしては微妙な気持ちになるのも事実。この本を面白く読んだ人は、未読ならぜひ「"文学少女"」も読んでみてください。荒唐無稽のご都合主義にみえてお気に召さないかもしれませんが、少なくとも「幼児期のトラウマで本が読めない」主人公に比べて、「"文学少女"シリーズ」の主人公の抱える問題はもっと面白い設定ですので。

後は、主人公を好きで栞子さんに敵愾心を燃やすツンデレ少女が出てくれば好みとしては最高なんですけど、それじゃやっぱラノベになっちゃいますかね。

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Posted by: 藍色 | June 27, 2014 04:17 PM

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