狼と香辛料XVII/支倉凍砂
本編のエピローグと、短編の合わせ技の最終巻です。
エピローグの方は、えーっと、おまけです。よくありがちな、最後に歴代のキャラが総登場して・・・という奴です。カーテンコールですね。・・・だが、ファンは終始にやにやしながら読めるでしょうから、これはこれでいいのです。
というか、なんだよエーブ。そんなにロレンスが気になってたのかよ(笑)
そして、16巻の後書きで作者が「ニョッヒラ出せなかった・・・」と言っていたのがここに!。ロレンスよ、お前がやりたかった店は温泉宿でいいのか?安く仕入れて高く売るのがお前の商売じゃなかったのか?
でも、これはこれでいいのです。
短編はある日の二人のひとコマという感じで、味のあるいい話です。そういえば、このシリーズは長く続いている割に短編があまり書かれてないような印象があります。支倉さんはこういう短編を書くときの小技が上手いと思うので、ちょっともったいないかも。もっと読みたかったなあ・・・
何はともあれ、5年間ご苦労様でした。新刊が出る度に即買い込んで、読みかけの本は中断して読んでました。次回作も期待しています。
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