F1GP2011 #9 イギリスGP
伝統のシルバーストーン。今年はスタート位置が変わりました。レース自体に与える影響は少なくても、なんとなく気分も違います。コメンタリー陣も若干寂しげで、森脇さんも「シルバーストーンじゃないみたいだね」とちょっとしんみり(?)
雨のフリー走行でマシンが走らない時間帯は川井さん、船田さんを相手に塩原アナが昔話をしているのが楽しかったです。90年代はフジの実況チームはみんな現地に行ってましたからその頃のころを振り返って「今でも渋滞すごいですか?」とか「お化けがでるって噂のあのホテルに今でも泊まってるんですか?」と聞いている塩原さんがなんだかほほえましい。なんといいますか、この部分のF1中継は「おっさんが昔話をし、おっさんが聞いて楽しむ」というコーナーでしたね(笑)
さて、イギリスGPのポイントですが、こんな感じでしょうか
- 二転三転のホットブロー
- 復活のアロンソ
- イギリスでウェバーは揉める
- 可夢偉の運勢下降気味
さて、なんといっても話題だったのはホットブロー規制。アクセルペダルオフ時の排気ガスを巡ってルールが二転三転しました。規制されたり、ルノーエンジンが特例になったり、ならなかったり。その結果、レッドブルがフェラーリに追いつかれ、マクラーレンも振るわず、ルノーが予選で沈んだと。
あっと驚く新兵器がシーズン途中で規制されてしまうのは、よくあると言えばよくあることです。が、個人的にはそれが危険を伴うものでない限り、そのシーズンいっぱいは使えるようにするべきだと思います。チームは少なからぬお金をかけているんですから、せっかく作ったものがすぐに禁止されてしまうのががっかりですよね。
で、次戦はイギリス以前に戻されるんだそうです。なんだかな。
というわけで、もしかしたら今回限りかもしれないアロンソの復活劇。いや、しかしアロンソってのは頼れるドライバーですね。一発は速いし、冷静だし、レースでは強い。ハミルトンやベッテルはもしかしたらアロンソより一発の速さがあるかもしれませんが、安定感では遠く及ばす、バトンはアロンソに匹敵する強さがあるかもしれませんが、一発では歯が立ちません。
多くの人が同意してくれるでしょうが、ここ数年の間、ベストドライバーはアロンソです。そのアロンソがいろんな巡り合わせでベストカーに乗れないのが、今のF1の面白いところかもしれません。盛り上がるレースを期待する立場からは、フェラーリがあまりいい車を作りすぎないで欲しいと思ったり(笑)
そして、2位、3位にはレッドブルの二人が入った訳ですが、また揉めてます。チームオーダーに対してウェバーがお怒りです。去年もちょうどここで新ウィング取られたとお怒りでした。しかし、レース後に不満を爆発させるのは仕方ないと思いますが、オーダーは守らないとネ。でも、今年いっぱいこの調子だとウェバーのシートは危ういですね。ただ、ブエミやアルグエルスアリがウェバーよりいいとは思えない訳で、そこんとこはどうなるんですかね?
さて、前戦で連続入賞記録が途絶えてしまった可夢偉。今回は予選でQ3に進み期待もされましたが・・・ひどいやシューマッハ。ペレスがしっかり7位に入っていることを考えると今回は余裕で入賞のレースだったハズなのに。まあ、開幕からの連続入賞の方がよっぽどおかしいんですが、ここに来てリタイアとはどうも歯車が狂いだしたような気がしてなりません。
オートスポーツ誌のウィンザーのコラムでバレンシアの予選でみせた最終コーナーでのスピンが雑だと批判されていましたが、今回もP1でのコースアウトからの不要なクラッシュなど、どうも調子を落として乗り切れていないような雰囲気が見て取れます。うーむ・・・。とりあえず、運勢を変えるためにまたヘルメットのデザインでも変えてみませんか?
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