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「東電」は存続できるのか

世の中には東電に怒り狂っている人がたくさんいるわけですが、日本でサラリーマンをやっていれば常識的な想像力であそこで何が起こっているかはうすうすわかるわけです。

  • どうして悪い情報が後から後から出てくるのか
  • どうして警告されていた津波対策が取られていなかったのか
  • どうして耐用年数を過ぎた原発がまだ動いていたのか

マスコミも叩きたいだけのお馬鹿さんたちも、したり顔で批判するわけですが、まあ、それが日本って奴ですよ。良いとは言ってませんよ。そういうものだということです。

そして、我々のようなベテランサラリーマンはそういう状況を念頭において、どうやって今の状況を改善していくか考えなきゃいけないわけです。下から悪い情報がちゃんと上がってくるにはどうしたらいいのかとかね。

んなもんね、上に報告したら「それは確定なのか。そんなこと言って後で違いましたじゃすまないぞ」とか「俺の口からはとても言えん。おまえ記者会見に出ろ。しかし、おまえの責任ですまない話をしたら、後はどうなってもしらないぞ」とか言われた日にゃね、「んー、もう混乱しまくってて確かなことは言えんのですが、まあ、私が思うに全部メルトダウンしてますね」なんて現場の共通認識は公表されないわけですよ。当たり前です。

だから、「脱官僚」とかいうんなら官僚的というのはどういうことかわかってないとだめなのね。というか、こういうのはすべて想像力の問題ですよと。サラリーマンやったことがない奴がサラリーマン使おうと思っても無理なんですよ。

さて、それはともかく、東電をどうするのかを考えなければいけないんです。東電は今のままでは存続不能。存続不能な組織の責任を追及してもしょうがないです。自己破産する人の債権を取り立てるようなものですから。今の東電の状態は、こんな感じ?

  • 何年続くかわからない福島原発事故処理のために解散するわけにはいかない
  • 未来のない産業のために高度な技術を提供してくれる貴重な人材を流出させるわけにいかない
  • 避難が何年になるかわからないため、十数兆円に及ぶ可能性のある債務を返済できなければいけない
  • バカ政治家が「東電の再建を銀行は放棄しろ」と言ったため、これ以上銀行から融資も受けられない
  • 会社の株は紙切れになりつつあるが、日本の年金を破綻させないために上場を撤廃することもできない
  • 現実的な収入増の方法は、国からの支援と電力料金値上げしかないが、やると選挙に負ける政治家がやらせてくれない

あー、いや、こりゃちょっと今の日本の政治家なんかじゃどうにもならん。即、日本一、いや世界一のコンサルタントを呼んできてヨ!

まず、国民感情的に東京電力をこのまま維持できるとは思えないので、まずは日本的解決。形の上でつぶしましょう。で、名前を変えて実態はそのまま。例えば、新東京パワーサービス(略してNTPS)ぐらいの曖昧でいかがでしょう。株はどうしたらいいのかなあ。全部買い取るのかなあ。

ただし、経営陣はそうとっかえするしかないでしょう。そりゃしょうがない。しかし、「経営陣が何千万も年収もらってるのは許せん!」という人には申し訳ないですが新しいCEOと役員陣には数億の年俸を払いましょう。それに見合う仕事をしてもらわないと困りますが、ぶっちゃけそれぐらい出してよい困難な仕事です。社員の給料も増額しましょう。じゃないと、こんな未来のない会社からはみんな出て行ってしまいます。どうせ補償額に比べればしれてますしね。

そこまでやって、どどーんと税金を入れて電気代も上げましょう。だいたい首都機能が集中していることがリスクだったんですから、電気代も土地も安いところにどんどん産業がでていくのならありですわね。起きちゃったことはしょうがないんだから、脱東京を考えないと。

とりあえず、ちきりんさんの以下の意見には全面賛成

国民負担はあたりまえ - Chikirinの日記

今困っている人がたくさんいるんだから、前向きな話をしようぜ。ここでがみがみ叩いたって、それが結局、悪い情報が出てこない社会を作ってるのと同じことなんだから。

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