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F1GP#4 中国GP

開幕遠征シリーズ最終戦は中国。そして、またしても雨がらみのレースになりました。つか、開幕のバーレーンは1年中雨が降らないと思うので、それ以外では全部雨が降ってるんですな。ちなみに昨年も中国GPは雨で、バトンの快進撃にストップがかけられたレースでした。

今回のポイントは

  • バトン2勝目
  • Fダクトブーム
  • 目に余るハミルトン
  • どうなのペトロフ
  • ザウバーの明日はどっちだ

といったところでしょうか。

さて、バトンが今期2勝目。正直言って、私はかなりビックリです。マクラーレンがダントツのクルマを作ってハミルトンが勝って勝って勝ちまくるようなシーズンでおこぼれをもらうというような形でない限り、バトンが今年勝つことはないか、あってもラッキーの1勝だと思ってました。メルボルンはそんなラッキーの1勝がえらく早く来たなという印象でしたが、同じようなパターンで2勝目を得てしまいました。

メルボルンはトラブルがなければおそらくベッテルが勝っていたでしょうからラッキーな勝利でしたが、今回は文句なし。速さのハミルトンに巧さのバトン。歴史を紐解けば前者が最終的な勝利をあげることになりますし、ハミルトンも年齢は若いですがチャンピオンを取得して既にキャリア十分・・・なんですが、ここ数戦の常に切れ味抜群ながら空回りまくってるハミルトンの様子と、落ち着いて、プッシュするときと押さえるときを弁えてるバトンを見ていると、まるでバトンがずっとマクラーレンでやってきたベテランで、ハミルトンが今年加入したイケイケの新人みたいに見えてしまいます。チーム内のバランスもどうなっていくのか。興味深いですね。

そんなマクラーレンの新兵器と言えば、Fダクト。リアウィングに横にスリットを入れてそこからエアーを吹き出すことにより、複数フラップと同じ効果を出してダウンフォースを増そうとしているという説と、ウィング表面にエアを吹き付けて気流を剥離させ、ダウンフォースを減らそうとしているという説が雑誌などを見ていても並んでいて、実際のところなんだかよくわかりません。構造的にもエアーをインダクションポットから取っているのか、モノコック上面のダクトから取っているのか謎ですし、ダウンフォースを失効させるデバイスだとすればその制御をドライバーがやっているハズですが、その操作を膝でやっているというのもホントなのかどうか・・・。というか、実際にマクラーレンのクルマにこれってどの程度効いているんでしょう?

フェラーリ、ザウバー、ウィリアムズ、メルセデスもマネっこしようとしているみたいですが、なんとなく三者三様。しかし、テスト禁止はこういう試行錯誤が金曜日にテレビで観られるという意味で面白いです。去年のマクラーレンのエアフロー確認用塗料もすごく興味深かったですし。こういう隙間を付いた新兵器はとてもF1らしくていいですね。ま、早晩禁止されちゃうんでしょうけど(笑)

バトンが安定感と人徳(?)でマクラーレンを掌握していく中、パパミルトンの縛りがなくなったやんちゃなルイスの行動が問題になってます。コース外での事はどうでもいいですが、ペトロフを押さえるために見せたストレートでの蛇行やベッテルをピットレーン入り口でかわすなどのやり方は気に入りません。そういう勝手な輩が歴代チャンピオンに多かったことも確かです。しかし、チャンピオンにはチャンピオンの走りを見せて欲しいモノ。とかいって、アロンソもマッサをピットレーン入り口で抜いたんですが・・・。この人はハミルトンよりよっぽど大人なのに大人げない。二人とも危険走行としてペナルティを課すべきです。だって、あそこで絡んでピットレーン塞いだら大迷惑ですからね。制限速度ゾーンの前から追い越し禁止にすべき。そんな中、マッサは抜かれてむかつきながらも冷静に「アロンソが先に行ったから、タイヤ間違えるなよ」とピットに無線を入れていたそうです。好感度アップ(笑)

さて、ハミルトンに蛇行までされて押さえられるほど、注目されているのはペトロフ。ここのところ評価を上げているようです。ルノーの窮状をロシアマネーで支えたことからドライビングにはあまり注目されてないペトロフ。比較対象がクビサというのも分が悪い。ですが、着実な評価を得ているようです・・・が、雑誌等で高評価されている割に、フジの実況中、今宮さんの評価は低いですね。今宮さん的には、同じようなミスをするクセが下のカテゴリー時代からあって、それが直っていないことが不満のご様子。なるほど・・・。

さて、触れないわけにはいかない今週のザウバー。もうダメダメです。4レース2ドライバーでのべ8回出走中、いまだ完走1回まま。それじゃあ良くなってもいかないわけで・・・これはもう当分ダメかも

さて、次回は第2の開幕戦とも言うべき、スペインGP。追い越し満載のレースは期待できませんが、見どころは多数です。楽しみ~

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