F1GP #1 バーレーンGP
開幕前というのは、もしかしたら一年でもっとも楽しみな時期かもしれません。いろいろと忙しくてブログには何も書いてませんでしたが、雑誌もネットもGPニュースもいろいろと見て妄想を高めてました。勢力図が一変した2009年とは違い、去年の年末の時点を基本的に引き継ぐハズ。となると、マクラーレンとレッドブルがトップを争い、フェラーリ、ブラウン改めメルセデスと続き、その後ろはダンゴ状態かなと。
そして開幕したバーレーンですが、おおよそこの想定通りで大きな番狂わせはありませんでした。今回のポイントはこんな感じ
- ベッテルはホンモノだ!
- シューマッハが錆び付いた?
- 新チームたちの闘い
- 無給油F1は退屈か
さて、開幕からその力を見せつけたのがベッテル。おそらくフェラーリとレッドブルのマシンポテンシャルはフェラーリの方が上だと思います。が、腕でそれをひっくり返したのがベッテル。素晴らしい走りでした。ただ、またトラブルで後退。去年もエンジンがばかんすかん壊れなければもっといい戦いに持ち込めたハズで、不安感が高まります。やはり、速いクルマに乗って速いのはただのF1ドライバーで、普通のクルマにのって勝つのがトップドライバー。2流のチームを速くしてこそ真のチャンピオンですよ。
そういう意味では、アロンソはまさに偉大なチャンピオン。そのアロンソとの比較でマッサとハミルトンはすごいんだろうなーと思いますが、この人たちはそれぞれフェラーリとマクラーレンでしか活躍してないので判断が難しい。特にマッサは・・・成長してるとは思うんですが。この人たちに比べると、バトン、ウェバー、ロズベルグあたりはただの「速いドライバー」なんですよね。もちろん、F1で「速い」ってのはすごいことですし、マシンやチームとがっちり噛み合えば無敵の強さを誇ることだって可能ですが(現にバトンはチャンピオンだし)、やはり本当のトップとは格が違います。4強8人のメンツを眺めたら、今年はチャンスなしでしょう。
さて、ここまでで名前が出てない8人目のミハエル。やっぱダメかー。ラウダが「俺もそうだったけど、戻るまで数戦かかるよ」なんて言ってますから、もうちょっと待ってみないといけませんが、少なくともこりゃマッサの代役はやらなくて正解でした。まあ、もう誰にはばかることない7冠王で、いまさらダメでも別にその称号が消えるわけでもないんだから「メルセデスにチャンピオンをもたらすために俺は帰ってきた。チームとロズベルグに俺の持てる力のすべてをささげ、必ずメルセデスがチャンピオンを取る」なんて言えば、それはそれでかっこいいと思うんです。・・・が、子供カート大会にゲストで呼ばれて、筋肉を落としてまでダイエットし、巨額の費用をかけて軽量カートを開発し(大人と子供では重量差でスピードが違いすぎますから)、本気で勝ちにいってしまう(そして表彰台に乗り、勝てなかったことに悔しがる)ミハエルですから、そういうのも無理なんでしょうねえ。
まあ、なんだかんだいって、数戦後にはちゃっかりロズベルグを負かしてそうな気はするんですけどね。あらゆる才能と手練手管を駆使しまくって(笑)。とにかく、チームメイトに負けるミハエルというのはデビュー以来見たことがないので、どうにも信じられないところです。
そして、今年の話題は久しぶりに登場の新チーム・・・なんですが、ぼろぼろです。もっとも、20年F1を見てきてデビューからまともに走った新チームってジョーダンとトヨタの2チームだけでしたから、こんなもんでしょう。ロータスは十分に及第点じゃないでしょうか。ヴァージンもヨーロッパラウンドには安定してくるでしょう。この2チームのうち、どちらが先にQ1を突破するかというのはひとつの見所じゃないでしょうか。ヒスパニアは・・・ヨーロッパまで持つといいですね。フリー走行まったく走れなかったというのはそれはそれでちょっと珍しいほど酷いです。普通、それほど酷いとバーレーンまでこられません(笑)。まあ、過去に酷いチームはいくらでもありましたし、近年も「グリッドについたことが奇跡」といわれたスーパーアグリの例もありましたから、暖かく見守りたいです。すくなくとも、スーパーアグリと違って彼らは自分のマシンを作ったんだからそれだけで偉い(笑)
最後に、無給油F1について。退屈だったという声がありますが、給油で追い抜きする耐久レースのような戦略のレースも面白いは面白いですが、フォーミュラで見たいのはそれじゃないです。私の目には今回のレースも昨年並みに面白かったし、昨年並みに退屈でした。そもそも、タイヤを温存して後半勝負なんてのは見たくないわけで、じゃあ、レース距離が長すぎるじゃないかってことかも。2ヒート制かぁ?
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