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正しいF1

F1速報 2009総集編にトヨタのF1撤退会見後の山科代表のインタビューが載っていました。

一部、抜粋

「私はもちろんのこと会社もF1は全然否定してないんだけど、トヨタ自動車はクルマの総合デパートだから、いろんな方たちが楽しめるようなモータースポーツのあり方を考えるべきじゃないか、というのが社長の方針だった。また私も自分でF1をやってきてここで止めるのは惜しいなとかそういった気持ちはあったけども、やっぱりメインスタンドのチケットが1枚7万円もするようなF1の現況を見ると、やみくもにF1推進とは言えない。高価なチケットを惜しみなく買ってくれるファンが大勢いる一方で、1枚7万円、家族4人で来たら30万円弱かかるというのも事実。しかしスーパーGTはそんなにかからず家族みんなで来ることができる。」

うーん・・・そうなんですよね。正直言って、今回のトヨタのF1撤退を私はまったく批判的に捉えることができません。F1だけのファンは悲しむかもしれないですけど、正直、年に一回のF1日本GPだけあってもしょうがないんですよ。F1を一度観に行くんなら、FNとGTのパドックパスでも買う方がモータースポーツファンなら楽しめちゃうと思うんです。フジテレビがペイできているのかは判りませんが、生中継も見られるようになりましたからね。

別の特集で川井さんも、F1参戦していても自社のPRにレース映像を使えない(使うと莫大な金額を請求される)で、テストの映像を流さねばならず、またそのテスト自体も自由に行えないことを指摘して、メーカーにとって魅力がなくなったと指摘しています。技術面での魅力が減じているのも確かでしょう。いつのまにかタミヤからフェラーリのキットしか出なくなったのは、フェラーリ以外は自チームのF1マシンの権利処理が行えない状態になっているからだと聞きました。そして、日本でのF1の映像はフジの独占で、仮に一貴が日本GPで買ったとしてもNHKのニュースでは映像が出ません。

メーカーにも魅力なく、ファンにもない。

私たちの愛したF1がなくなってしまったことは悲しいですが、今の状態が間違っていることだけははっきりと言えます。トヨタがその企業判断としてF1に対してNOと言ったことも正しいと思いますし、我々ファンも考えなくてはいけない時が来たようです。

とりあえず、トヨタさんにはF1に使っていたお金の何割かでも、きちんとモータースポーツへの投資を続けてもらって、そして、モータースポーツをもっと盛り上げていくことにどんどんとトライして行って欲しいと思います。今年、久しぶりに国内レースの観戦に行って、楽しさを再確認しました。来年は是非、FNとGTの両方を観に行きたいと思っています。

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