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宵山万華鏡/森見登美彦

相も変わらず、京都を舞台にした話を書き続ける森見さん。微妙に他の作品とリンクするところがファンにとっての魅力でもあります。今回は、「夜は短し~」の偏屈王の裏方さんが登場します。

その部分はダメ男のダメな日常を綴るいつもの森見さんですが、他のところはかなりの奇想小説です。いや、奇想小説なのもいつものことですが、少し叙情的というか、金魚の淡い朱色が思わせる切なくも儚い夏のけだるい祭の夜のイメージにピッタリで、息をつめて読んでしまいました。

まあ、心地よい読書体験ではありましたが、氏の作品を薦めてくれと言われたら確実に選択肢に入ってこない(笑)、ファンの楽しみのような作品だと思います。

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Comments

ほほう。そうなんだ・・・

森見さんの本は、「夜は~」「メロス」「有頂天家族」を読んだよー^^

今のところ、「有頂天家族」が好きだな!
阿呆の血のしからしむるところ・・・かも?

Posted by: Merble | August 04, 2009 11:52 PM

私は「夜は短し~」が一番好きかも。笑ったのは「恋文の技術」だけど。「四畳半~」はSFなとこがいい^^;

「有頂天家族」も読んでみようかな~

Posted by: Tambourine | August 05, 2009 12:19 AM

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