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天涯の砦/小川一水

表紙を見てもまるでなんのこっちゃなんですが、軌道上の円盤状の宇宙ステーションで事故が起こり、切れ端となったステーションに衝撃で停泊していた宇宙船がつっこんでいるんです。

世にパニックもの、ディザスターものは数あれど、宇宙ステーションが舞台となるとかなり珍しいと思いますが、さすがは小川一水です。パニックもののファンもSFファンも同時に満足させる素晴らしい出来になっています。

そもそも、世の中にまだ存在しない円盤状の宇宙ステーションの事故をシミュレーションして、内部の構造の設定を作りそれを物語に活かしつつ、どう考えても絶望的な状況からどうやって主人公達を生還させるのか。並大抵の構成力ではこんな話を書き上げることは出来ません。手に汗握るとは、まさにこのこと。そして、最後の最後で、「この話でこのネタ?!」というようなイーガンばりの設定まで飛び出すという、100点満点の出来です。

いつか、こんなSF映画が出来たらそれはそれは面白いだろうなと思わされました。これは映像で見たい!

それにしても、小川一水は何冊か読みましたがどれもテーマや構成がことなる小説でした。引き出しの広さもこの人の魅力ですね

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