F1GP#9 ドイツGP
前戦、イギリスGPで変わった流れはホンモノなのか。それが問われるドイツGP。今年はニュルブルクリンクの開催です。ニュルブルクリンクでのF1は別に珍しくもないですが、ドイツGPを冠するのは何十年ぶりなんだそうです。それも、ホッケンハイムがF1の開催を断念したから。モントリオールもそうですし、富士もギブアップしました。トルコはガラガラ。シルバーストーンも終わりです。なんだか、F1が良くない方向へ向かっているとしか思えません。
さて、ミハエル・シューマッハの遺産なんでしょうが、今、F1には5人もドイツ人ドライバーがいます。20人中の5人は多い。別に、ドイツのドライバーが優れているというわけではなくて、ミハエルの遺産というのは、こういう循環が成り立つからです。
ミハエルが活躍 → ドイツでF1人気高まる → ドイツスポンサー増える → ドイツ人ドライバー増える
しかし、次代のチャンピオンとしてベッテルが出てきましたから、ドイツ人ドライバーの時代はまだ続きそうです。ぼちぼち引退も囁かれるハイドフェルドはともかく、ベッテル、ロズベルグ、グロッグ、スーティルの4人は注目の若手としてまったく見劣りしないメンバーです。とくに、スーティルはここ最近、評価を高めてますよね。ただ、どうも終盤にポカをするクセが・・・シルバーストーンもそうでしたし、今回もあのライコネンとの接触はイラネ
ちなみに、他に複数のドライバーを送り込んでる国は、ブラジルの3人(バリチェロ、マッサ、ピケ)が2番手で、2人の国はイギリス(バトン、ハミルトン)、イタリア(フィジケラ、トゥルーリ)、フィンランド(ライコネン、コバライネン)。ここまでで14人ですから、あとF1ドライバー出身国は6つで、スペイン、ポーランド、オーストラリア、フランス、スイス、そして、日本ということになります。歴史的にも多くないですが、アメリカ人ドライバーがいないのが特徴的ですし、アジア開催が増えた(マレーシア、中国、バーレーン、トルコ、シンガポール、日本、アブダビ・・・7/17かあ)にもかかわらず、白人以外のドライバーがハミルトンと一貴しかいないのも、歴史はなかなか変わらないといったところでしょうか。
さて、レースのほうですが、結局、ニュルブルクリンクは気温が上がらなかったのでシルバーストーンの再現になってしまいました。違いは優勝したのがベッテルではなくウェバーだったこと(初優勝、おめでとう!)と、ハミルトン車だけですが、マクラーレンのアップデートがかなりよくて、いきなりトップ10に入ってきたことです。
ただし、ハミルトンはスタートでKERSでダッシュかけたあげく止まれずに接触してパンク。周回遅れになって「もう走るのやめちゃおうよ」と無線でいってるところをテレビ放送されてしまうという失態(笑)。いや、エンジンのライフを考えたらレースを途中でやめて、残ったエンジンライフを金曜日のテストに回すのは妥当な話なんですけど、メルセデスの母国グランプリでそれをテレビで流されちゃうのはプロモーション的に×。というか、ちょっとそこをわざわざテレビで出すなんて、悪意も感じますね。
ブラウンは2番手チームの座も怪しくなってきました。となると2番手はどこだということになるんですが、そこはいまいちはっきりしません。しかし、ハンガロリンクとバレンシアは暑くなるでしょうから、ブラウン有利。スパは天気次第・・・かなあ?丁度折り返し地点でのバトンとベッテルが21ポイント差。このままレッドブルが突っ走るにしても、バトンが3位に入れば4ポイントしか縮まりません。残り8戦なので毎戦約3ポイント差をつけ続けなければいけないのは大変に厳しい条件ですが、バトンのチャンピオン決定はすくなくともかなり先になりそうです。後半戦が楽しみですね。
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