F1GP#7 トルコGP
録画は後から見たんですが、旅行中で感想を書き損なったモナコGPについてもちょろっと。
モナコはドライバーの能力が他のサーキットよりも大きく影響することと、空力の影響が小さいことが特徴です。そのあたりがどう「マクラーレン快調」「トヨタがボロボロ」なんかに繋がっているのかはよくわからないところもありますが、ともかく、ブラウンとレッドブルはここでも速かったと。本当に速い車はどこでも速いですね。そういう意味ではトヨタはやっぱなんかおかしいです。
さて、甲子園のデーゲームより観客が少なかったらしいトルコGP。ポイントはこんな感じですか?
- ブラウンに死角なし?
- バリチェロの苦悩
- 3番手チーム争いは?
モナコでも速かったブラウンGP。トルコで遅い理由がありません。それにしても予選一発の速さはあまりないのですが、決勝になるとコンスタントに他チームから0.2秒とか0.5秒とか速いんだから困っちゃいます。
今回は予選もそこそこ速かったわけですが、ポールは軽タンのベッテルがゲット。ベッテルの作戦は、3回ストップにして若さにまかせてガンガンとトップをひた走るって事だったんですが、残念ながら1周目でベッテルがミス。ベッテルはバトンに抜かれちゃいます。そこまではしょうがないとしても、その後、ベッテルはバトンの後ろにくっついていなきゃいけないはずですが、じりじりと離されてしまい、バトンと同じ戦略のウェバーもついて行けず・・・と、レースペースにくっきりと差が。これでは例えどんな作戦を狙ったとしてもバトンの勝利は確定的です。
それにしても、7戦中6勝なんですから凄いです。これほどまでの圧倒的な勝利は、これまで予選で0.5秒差が付いてしまうような、マシンに決定的な差がある場合にしか起こらなかったことです。92年のマンセル、04年のシューマッハなどはそういう状況でした。しかし、今は予選Q2で1位から10位までが0.5秒に入ってしまう全然違う状況です。そんな中で安定して勝利を重ねているバトンは凄い。
しかし、いくらバトンが速いドライバーだといっても、バリチェロが7戦して7敗してしまう程かと言われるとそれも疑問だと言わざるを得ません。ピークは過ぎた大ベテランとはいえ、F1きっての実力者。しかし、確かにレースペースでバリチェロはバトンに劣ることも少なくないんですよね。このレースで今期初リタイアしてバリチェロはかなりおかんむりの様です。ファンとしても早々にバトンのチャンピオンが決まってしまってもつまらない。是非とも頑張って欲しいですね。頑張れ、ルビーニョ!
さて、バトンの強さの秘密は謎のままですが、マシンのポテンシャルからすると、ブラウンがベスト。コースによってレッドブルがそれに並ぶかどうかというところ。そして3番手チームはどこでしょう。ポイント上はトヨタですが、どうもパフォーマンスが安定しません。フェラーリも随分良くなってきましたが、こちらも安定しません。さらに、ライコネンがもっと安定しません。当面の興味としては、この3番手争いですね。どちらが安定したパフォーマンスを出してくるのか。ここへウィリアムズ、マクラーレン、ルノーあたりが絡んでくるのか、こないのか。楽しみになってきました。
さて、次はシルバーストーン。ここ数年、母国グランプリではハミルトン人気の前で黄昏れていたバトンの奇跡の復活凱旋です。バトンはここで負けるわけにはいかないでしょう。どうなりますやら
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