F1GP#2 マレーシアGP
今回は、これを最初に言わざるを得ないでしょう
FIAもFOAも何をやってるんだ!
前回、セーフティーカー先導中に順位を譲ったハミルトンをトゥルーリが抜いたことがペナルティとなってトゥルーリの3位表彰台が消えてしまったことについて苦言を呈しました。が、なんとこれは再審議となり、逆に「故意に嘘の供述をして、誤ったペナルティーを出させた」ということでハミルトンが失格になりました。
しかし、この裁定はどう考えてもおかしい。マクラーレンチームとしては、本来は正当に得られるはずだった3位をペナルティを気にしてしぶしぶトゥルーリに譲ったわけです。ですから、気分的にもちょっと意地悪く「いや、別に」とすっとぼけるのも、紳士的な行為かどうかば別としてアリだと思います。マクラーレンにとって、新車の開発に失敗したにも関わらず棚ぼたで転がり込んできた3位です。逃す手はありません。
それをスチュワード側が「マクラーレンが嘘つきおったから、間違った裁定をしてしまった。アイツらが悪い」と言うってことはですよ。お前ら、マクラーレンの言い分だけ聞いただけで、トヨタ側の証言も、チーム無線も、オンボードカメラも
なーんも考慮せずに決めたってこと?!バカなの?死ぬの?
それで表彰台を取り消しなんて、ありえないでしょう。しかも、事はハミルトンがオーストラリアのレース結果から除外になっただけではなく、マクラーレンのスポーティング・ディレクターの解雇(降格や更迭じゃないんですよ?解雇です)や、はてはメルセデスがF1を撤退するかもしれないというような事態に及んでいます。このトンマの審判のおかげで。
今、20チームのうち3チームにエンジンを供給しているメルセデスがイメージダウンを嫌ってF1から撤退するような事態になれば、F1界における損失は甚大。これはもうFIAの失策以外の何物でもない。FIAの一貫しないペナルティと、チームをまったく自分たちの仲間だと思わないようなやり口に、かつて「F1サーカス」と言われた頃の一体感はどこに行ってしまったのかと思わざるをえません。
さらに、今度はエクレストンですよ。高い開催費をふんだくっておいて、ヨーロッパでテレビ放送が夜中になるからと無理に夕方開催。アジアのファンをバカにしているとしか言いようがありません。たしかにシンガポールのようにキチンとナイトレースをやるのならまだわかります(まあ、あれも雨になったらどうなっちゃうのかわかりませんけど)。しかし、夕方にはわざわざスコールがくるとわかっているマレーシアで夕方開催にして、案の定大雨。中断して天候の回復を待ちましたが、今度は日没で×になることはわかりきっています。
結果、ヨーロッパで朝9時からの放送になったことで、視聴率は伸びたそうです。エクレストン的にはそれでよかったかもしれないですが、でも、日曜の朝からテレビをつけたヨーロッパのファンだって、いくら生放送で見やすい時間だからと言って、途中で終わっちゃうレースよりはちゃんと走るレースの方がいいでしょう?一昨年の日本GPだってそう。開催があと1ヶ月前ならまだしもあの時期の富士に霧がでるなんてことは、みんな知ってたわけです。
とにかく、エクレストンさん
アジアにF1を持ってくるなら、開催国のファンの事を第一に考えなさい
今回は本当に腹が立ちました。
で、レースなんですが・・・まあ、もうどうでもいい気がしてきました。とりあえず、
- ジャン・トッドもロス・ブラウンもいないフェラーリは雑魚
- 中嶋一貴に来年のシートはない
- 少なくともヨーロッパに帰るまで、ブラウンGPとバトンを止めるものはない
というところですかね。後は、トヨタにしろ、ルノーにしろ、メルセデスにしろ、カスタマーエンジンのチームにまんまとしてやられまくっているってのが、今年のF1を象徴しているような気がします。
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