F1GP#1 オーストラリアGP
いやあ、すごいグランプリでした
ただ、去年までの勢力図がガラッと変わって目新しい流れになったことに興奮しているだけで、これまでのF1を知らない人にとってより面白いレースだったのかは、ちと疑問符かもしれません。追い抜き増えたかな?
やはり玄人筋の見方としては、今年のレギュレーションの下でどのチームのアプローチが正解なのかが注目です。その意味ではブラウンGPが予選、決勝とも波乱はありましたが1-2になってしまったということは、確実にブラウンが正解を引き当ててるということです。決勝のバトンの走りを見ている限り、まだまだ余裕はありそうでした。
ただ、ブラウン、ウィリアムズ、トヨタの3チームは確実にあのルールすれすれのディフューザーからメリットを得ているハズ。もし、コレが禁止ということになった場合にはもっと激しい混戦が予想されます。逆に合法となった場合には、他チームもどんどん追従してくるハズですが、テスト禁止の今年はかなりマシンコンセプトに影響するであろうディフューザーの変更は、かなり厳しいかもしれません。現に「試してみたけど、うまくいかなかった」というチームもあるようです。
と考えると、他チームとはまったく違うディフューザーのコンセプトであるレッドブルの速さは特筆すべきかもしれません。
そして、KERS勢ですが・・・いやあ、この状態だと安定してくるまで半年ぐらいはかかるかもしれません。アロンソはKERS大好きらしいですが、そのアロンソですら開幕戦ではまだまだ使いこなしているとは行かない様子。しかし、使いこなせば確実に武器となるハズです。ということは、今年は前半と後半で勢力図ががらっと変わるなんてこともありそうです。
そして、いつもの苦言を。トヨタの予選失格はテクニカルレギュレーションなので私はなんとも言えませんが、ベッテルとトゥルーリのペナルティはあり得ない!ただでさえポイントシステムの不備で「いちかばちかのアタック」がF1から失われているなか、まさにドッグファイトをやってくれた二人のドライバーを責めるのは酷です。ましてや、ベッテルにペナルティなんて!ああいう場合のペナルティは、クビサがうちに一車身分を残さずコーナリングしたか、ベッテルが故意にコーナーを膨らんだ場合にしか下すべきではありません。
トゥルーリのペナルティなんてもっとあり得ない。ハミルトンはインタビューでチームからの指示でポジションを譲ったとはっきり言っているようじゃないですか。そのチームの指示は誤りで、実際にはハミルトンは譲る必要はなかったのですが、それも元はと言えばはっきりとしたペナルティー基準がないことがマクラーレンチームを混乱させているのですし、ポジションを譲られたトゥルーリには選択肢はありません。だって、ハミルトンはトラブルで譲っているのかもしれないわけですから、そのまま後ろについていることは出来ません。ここは、ペナルティではなくハミルトンに間違った指示を出したマクラーレンがまずかったということであり、あったとしてもハミルトンとトゥルーリのポジションを入れ替えることぐらいです。これでトゥルーリに25秒ペナルティなんてナンセンス以外の何物でもない。ほんとに最近のFIAのペナルティ乱発には腹が立ちます。
さて、今週末はマレーシア。1週間しかないのでおそらく勢力図は大きく変わることはないと思いますが、オーストラリアの3日間でどんどん修正して、最終的にはハミルトンを3位まで持っていたマクラーレンに注目ですね。
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Comments
ハミルトンは成績除外になったねぇ。。
マレーシアでブラウンGPの真っ白いマシンにどんだけスポンサーが着くかが楽しみなり。
リチャード卿が調子にのってチーム買収したりしてw
Posted by: 爺 | April 03, 2009 04:23 PM
極端ですよねえ。今度はハミルトンが失格って・・・。「ハジカカサレタ。ユルサジ」という動きにしか見えないんですが(笑)
Posted by: Tambourine | April 03, 2009 06:11 PM