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村上春樹の新作

生まれて初めて文藝春秋という雑誌を買いました。いやあ、実際に読んでみても見事に私の世代に響かない内容のオンパレードでしたが、なんでわざわざ買ったかというともちろん例のエルサレム賞のスピーチの話が読みたかったからです。

村上春樹の真っ当さ。あるいは、真っ当であろうとする意志のようなものというのに、私は人間として多大な影響を受けています。もちろん、村上春樹の小説では真っ当であろうとする主人公は、理不尽に踏みにじられ、傷つき、失うのですが、そこにある確かさと、そしてそれを翻弄する理不尽さに強く私は惹かれます。

また、村上春樹自身も「まっとうな小説家」であることをとても意識しています。真っ当な人間であることはもちろん、小説家として締め切りに終われて不本意なものを書くことや、私生活を切り売りするような作品を書くことを避けています。それだけでなく、自分の書きたいもの、書くべきものとは別に常に文章を紡ぐ、小説家としての技能があることに対する探求も優れています。最近の作品は、小説の技法としてあまりに洗練され、かつ複雑に、多層になっているがゆえ、読者が一度読んだだけではもやんもやんするだけというなんだかトンでもないレベルになっていて、それはちょっとどうなの?と思わなくもないですが、そんなものが書けるのは世界広しといえどもそう滅多にいるわけじゃないわけで、次の作品をこころ待ちにしているわけです。

そんな村上春樹の新作の話が仲俣暁生さんのブログに。

村上春樹の新作はなぜ『1Q84』というタイトルなのか(海難記)

ふむむー。教養がなくてオーウェルって誰状態ですが、なるほどと(笑)

村上春樹の長編小説は、講談社系(『羊をめぐる冒険』『ノルウェイの森』『ダンス・ダ ンス・ダンス』『アフター・ダーク』など)と新潮社系(『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』など) のふたつの流れがあるが、個人的には新潮社系列のほうが好みなので、新作にはものすごく期待してしまう。

私は講談社系の方が好きですが、作品の格はなんとなく新潮社系の方が高いですよね。じっくりと読める作品が届くことを楽しみに待ちたいと思います。

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