仕事道楽 スタジオジブリの現場/鈴木敏夫
女性というのは通販が好きですね。別に悪いとも思いませんが、Milueに毎月送られてくるフェリシモさんのダンボールには、フェリシモさんが毎月「これ読んだらええんとちがうの?」と勝手に選んだ新書が2冊含まれていると聞いたときには大変驚きました。
ええ、私はそんなことしてもらうまでもなく、読みたい本で家が溢れかえってますからね。とっても余計なお世話です。
そんなフェリシモさんセレクションの1冊ですが、面白そうだったので横からかっさらいました。いやいや、その積読はどーすんだよ>僕様ちゃん
というわけで、アニメファンには有名人。ジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、これまでの仕事を振り返るお話。これが岩波の赤本だってんだから世も末ですが、普通にエッセイとして面白いです。
というか、鈴木さんはかなりまともな普通の人だと思うんですが、なんせ偉大なクリエイターってのは変な人ばっかり。特に、アニメ界の巨匠といえば、富野由悠季も、庵野秀明も、押井守も、どの人もどーかんがえても頭がおかしい人達です。そして、宮崎駿もご多分に漏れず・・・というか、真骨頂というか、ヘンな人。そんなヘンな宮崎駿の話がいっぱい出てきます。他にヘンな人がたくさん。とにかく、苦労してるんでしょうねえ、鈴木さんは(笑)
読みどころは、やっぱり高畑勲と宮崎駿との関係です。どうして宮崎駿が「ポニョ」のような映画を作らなきゃいけなかったのかの一端というのは、ひとつに高畑さんの影響から抜け出したいからなんでしょうねえ
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