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ノーライフキング/いとうせいこう

文庫が新装になったとのことで、この機会に購入しました。

私がどこでこの本を知ったかと言えば、あの頃のガンダムフリークの思想的バイブルである「ガンダムセンチネル」のあさのまさひこさんのインタビューだったりします。当時は私は中学生で、「シーンを作るということ」「プロデュースするということ」という概念に初めて触れたわけです。ドラクエIIIの熱狂にも、おニャン子クラブのブームにも乗り遅れた世代が仰ぎみたオトナの世界だったわけです。

そんなあさのさんが「センチネルをもっと知るための参考図書」としてあげていたのがこの「ノーライフキング」。その他の本は、鴻上尚史、大塚英志、渋谷陽一だったりするので、多分にそういう香りがしてますよね。

そして、ガンダムセンチネルからも20年が過ぎようとして、小室哲哉が通り過ぎ、モー娘。が通り過ぎた時代。電話はすべて個人が持ち、ゲーム機がすべて「本当の」ネットワークに繋がり、不用意な噂話が掲示板を盛り上げている時代に、この小説の持つ意味というのは新たに問われている気がします。

むしろ、未来予測的なSF小説としてみれば恐ろしいぐらいです。環境は確かに「ノーライフキング」が想定していたような場所になった。じゃあ、子供たちの居る場所は?。この小説が書かれた当時、私はほんとうにまことと同じぐらいの歳でした。ファミコン雑誌の「裏技」のページをくまなく探す子供でした。その頃の自分の姿と、今の環境の間にある界面を摺り合わせてみる。今、32歳になって、この「ノーライフキング」の世界に感じる違和感と恐ろしさをどう捕らえていいのかがよくわかりません。現実味がない話なのか、時代に即したリアリティを持つ話だったのか、自分がもう10歳じゃないからわからなくなってしまっているのか

うーん、なんだろう。歯がゆいですよ。

 

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