ロング・グッドバイ/レイモンド・チャンドラー
もちろん、村上春樹ファンだから読んでいるのです。
もっとも、高校生ぐらいの時に清水版も読んでいるはずですし、マーロウはいくつか読んだはずです。
それにしても、長い長い、そして錯綜した話ですが、逆にどの部分を読んでも良い小説を読んでいるときのしみじみした感じが得られるというなんとも珍しい小説です。そして、春樹さんの訳を読んでいると、ここから大きく影響を受けてるんだな(特に、「羊~」や「世界の終わり~」は)というのがとてもよくわかります。
ここはしびれたなーってところを引用しておきますね
私はキッチンに行ってコーヒーを作った。大量のコーヒーを。深く強く、火傷しそうなくらい熱くて苦く、情けを知らず、性格のささくれだったコーヒーを。それはくたびれた男の血液となる。
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