F1GP#14 イタリアGP
いやあ、驚きました。トロ・ロッソのベッテルのポール・トゥ・ウィン。往年のF1ファンにとっては「あのミナルディが!」なわけですよ。解説の右京さんも、今や押しも押されもしないベテランドライバーとなったトヨタのトゥルーリとコンビを組んでミナルディを走らせていたこともあって、最後は感極まってましたね。
それにしても、いかに雨がらみといえども、ポール・トゥ・ウィンはフロックで出来るようなものではありません。
- ベッテルが並外れた力を持ったドライバーであり、かつ、スターの星(馬から落馬的表現)の下にいること
- エイドリアン・ニューウェイ作のシャシーがかなりの完成度にあること
- フェラーリエンジンがカスタマーでさえ、一線級の力を持っていること
このすべてが証明されたと言っても過言ではありません。つか、並べて書いてみるとそりゃ強いなって感じもしますよ、コレ。ベッテルもすでに最年少ポイント獲得ドライバーであり、ある意味、実績はあったわけで、それにニューウェイとフェラーリエンジンですからね。フランク御大がブツブツ言うのもわからんでもない(笑)
ただし、本家フェラーリを食う程速いハズもなく、それを上回る速さを持つマクラーレンには及ばず、BMWに勝って5位なら大殊勲ってところがトロ・ロッソの望みうる最高のポジションですから、モンツァでのベッテルがいかに素晴らしかったかということですよね。雨のグランプリでのポールスタートは何者にも代え難いほどの有利ですけど、それでもコバライネンを寄せ付けなかったというのは、すごい
ただ、「雨のモンツァ」がちょっと特殊なのかもしれないということは有り得ます。というのも、予選最高速のデータを見ると、ウェバー・ベッテル・クルサード、ハイドフェルドを挟んで、ボーデとレッドブル/トロ・ロッソ勢がずらっと並ぶんです。どうも、あの環境にレッドブルのシャシーがびしっと決まったのかもしれません。
それにしてもですよ、予選の失敗はあったものの決勝ではただものではないぶりをびしびし見せつけたハミルトンくんはいいとしても(結果は残念ながら不運もあり出ませんでしたが)、ライコネンの不安定さとマッサのひ弱ぶりはどうしたことでしょう。まあ、ライコネンはおそらくチャンピオンシップでチャンスを得るためには一発逆転が必要でしたから、あえてドライセッティングのギャンブルに出たのかもしれません。であれば、結果はしょうがないでしょう。これでほぼチャンスは潰えたわけですが、チームへの貢献とかそういうものがからっきしないライコネンがマッサをサポートするか否かは注目です(笑)。マッサはなあ・・・まあ、雨でマッサが大活躍するのを期待するのは無理なんでしょうけど。やはり、ちょっと器が違うような・・・。これでほぼハミルトンのチャンピオンは決まったようなものですね。
もっとも、去年もほぼ決まったようなもので、最終戦のグリッドの上までは絶対に有利だったんですから、何があってもおかしくはないんですけど
さて、今週末はF1はじめてのナイトレース。別にナイトレースが珍しいわけでもないですが、フォーミュラカーでのナイトレースってのは聞いたことがないんですけど、ライト点いてない車で走れるものなんでしょうか?
そして、お客さんは見ていて楽しいんでしょうか?(笑)
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