中国の崩壊が始まった!/日下公人 石平
オリンピックでお祭り気分と書いて、いきなりかいって感じですけど
日下公人さんは、元長銀の人で評論家。テレビで何度か見かけたことがありますけど、面白いことをいうおじさんです。石平さんは、中国から帰化した中国関係の評論家さんだそうで。
で、その二人がいろんな話をします。主に、中国の今の経済状況と日中関係の話なんですけど、なんだかこれを読んでると頭が痛くなってきます。
日下さんが、「日本人が戦後、中国に親切にしたのは同情心からで、別に謝罪の意図じゃないですよ」と言えば、「中国人は絶対に理解しないですよね。人が親切にしてくれるのは下心があるからだと思ってますから。ましてや、日本人が親切だなんて死んでも理解しないです」だそうです。なんだかなあ
歴史が古い国っていうのは、逆に難儀なんですかね?イタリアもよく国家レベルで腐敗してるなんていいますけど、中国もそうなんでしょうか。
もう、この二人の話を聞いてると頭がクラクラしてきて、中国人が信用できなくなってきます。いや、個人のレベルじゃないのかな。中国という組織がむちゃくちゃ。上は民を裏切るし、民はお上を信じない。横も裏切る。騙して儲けると褒められる。ホントなの?
あと、中国経済にかんしては、途中で大武健一郎さんが混じってこんなことを言ってます
外資導入でつくった中国の経済が、果たしてどういうことになるのか、例がないものですからね。
普通は、必ず経済発展モデルがあって、ある程度そこで産業が生まれて、自力で伸びていくわけです。(中略)
中国が今後も非常に安い賃金と安い地価などを利用して、外国企業を流入し続けることができるならば、中国経済の発展は続くのではないかと思うんですよ。(中略)
はっきりいって、すべてを外資によって国をつくった例はほとんどないので、それがわからないのですが、外資がずっと入り続けるなら、それなりに続いてしまうこともあるのではないか、ということも言える。
なるほど。そういう見方があるんですね。石さんは、今のバブル的な中国経済がはじけた時のことを心配してますが、日下さんは、「ま、中国の億ション買った人は困るけど、庶民は関係ないんじゃないの?」と言ってます。私もオリンピックイヤーでの過剰投資によって、今年後半から来年の中国はえらいことになるんじゃないかと感じますけど、どうなっちゃうんでしょうね。
あと、中国というのは何でもありなので、内乱になったり、経済的に立ちゆかなくなったりしたら、それはチベットを滅ぼすぐらいじゃ済まないことをするぞと言ってます。一人っ子政策で、4000万人ぐらい女性が足りなくなる。台湾ぐらいの人口じゃ攻めても解決しないけど、日本なら・・・ってヤダよ!
うーん、中国はヘンテコな国だなあ・・・
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