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ケータイ小説的。/速水健朗

自分探しがとまらない」に続く速水健朗さんの本です。

ケータイ小説とは、いかなるものか。「恋空」ぐらいは読んでみなきゃなーと思ってから読まないまま幾年月、先にコッチを読むのもなあと思いつつ、面白くてついつい読んでしまいました。

この本は、ケータイ小説を文芸的に批評するのではなく、その系譜や、それを受容している読者たちの環境など、現象としてのケータイ小説について論じてあります。それが、サブタイトルの「再ヤンキー化」です。もっとも、以前ヤンキーだった人が再びヤンキーになるワケじゃないので、第2次ヤンキー化とでもいうべきなのかもしれません。

「ヤンキーがいたら田舎」とか「暴走族がいたら田舎」なんてのは都市部に住んでいるとよくわかる感覚ですよね。この本に触発されて、今月の文化系トークラジオLifeのテーマは「地方を考える」だったりしますが、今、地方都市で何が起こっているのか。それは面白いなテーマです。

この本は、ぜひ手にとってみてもらいたいので、この本で紹介されるケータイ小説に連なるキーワードを各章ごとにざっと上げておきます。

  • 浜崎あゆみ - 「NANA」 - 紡木たく
  • 浜崎あゆみ(再ヤンキー) - 安室奈美恵(コギャル) - 中森明菜(ヤンキー)
  • 「Deep Love」 - 「だからあなたも生き抜いて」 - ティーンズロード - 相田みつお
  • ファスト風土 - TSUTAYA - ショッピングモール - 「頭文字D」
  • ポケベル - 携帯メール - デートDV - アダルトチルドレン

うーん、いろんな軸があるものです。

しかし、都市部でのニート・フリーター化と郊外での再ヤンキー化・地元志向という近年の若者の行動様式と抱える問題をかたや「自分探し」、かたや「ケータイ小説」を軸にあぶり出しまとめ上げる速水さんの手腕は見事ですね

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