ラスヴェガスをブッつぶせ!/ベン・メズリック
最近公開された映画の原作だそうです。小説ではなくノンフィクションで、なかなか迫力のある文章。ベストセラーになるのもわかります。
カジノのギャンブルなんて、基本的には必ず胴元が勝つようになっているワケですが、唯一、ブラックジャックだけが統計学を利用することでプレイヤーが勝つことが可能なんだそうです。場に出たカードをカウントし、山札の中に10以上のカードがどのぐらい残っているかから自分の手の確率を計算しすることが出来ます。もちろん、違法行為ではありませんが、高い技術が求められます。これが、「カードカウンティング」です。
しかし、問題が2つ。まず、所詮、確率論なのでプレイヤーが有利に出来るとしても、それこそ「ブッつぶす」ほどの大もうけをすることは出来ません。そして、仮に大もうけできたとしても、カードカウンティングをしていることがカジノにばれれば、それが違法行為ではないとしても、もう二度と中には入れてもらえなくなってしまいます。
この常識に立ち向かって、ヴェガス中のカジノから何百万ドルもお金を奪い取った若きMITの天才頭脳たち。彼らはどんなやり方をしたのか。大金を得た彼らの人生はどうなったのか。それは本を読んでみてください。
映画の方は・・・ネットではあんまり評判がよろしくないようですねぇ。というか、この話、映画でちゃんと観客がわかるように説明できるんでしょうか?(笑)
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