F1GP #9 イギリスGP
くぅ、雨がらみのレースはいつもエキサイティングですのぉ。手に汗握る展開でしたが、そうはいっても今回のレースが各チームのマシンの能力を反映しているとは言えないところが、なんとももう一つ物足りないところでもあります。
さて、今回のポイントは
- 揺るぎないホームでの勝利
- フェラーリの動揺
- クルサード引退
- 一貴、またもポイントゲット
といったところですか。
さて、何といっても今回はハミルトン。予選ポールこそ逃したものの、スタートで一気に前に出てそこからは独走。ライバル達が自滅していった面もありますけど、とにかくきっちり当たり前の作戦を無難にちゃんとやりきったことが素晴らしいし、それをきちっと出来るのはこんな大荒れのコンディションで、路面が渇いた方向に向かおうがヘビーウェットに向かおうがその中でベストな力をちゃんと出せるから。去年はポールを取りながら母国GPのプレッシャーに潰れた印象でしたが、今年は確実に成長しているところを見せました。うーん、やはりチャンピオンの器。コバライネンはピットインタイミングの不運はありましたけど、やっぱハミルトンとの力の差を見せつけられた形になりました。速さの差じゃないのよね。力の差。
そして、対照的にバタバタだったのがフェラーリ。マッサはもうどうしちゃったのかわからないぐらいにボロボロだし、ライコネンもハミルトンを追い詰めるだけのポテンシャルを持ちながら、結局は戦略面で失敗。表彰台にすら上がれない有様です。地上波の実況でも話題が出てましたけど、やはりジャン・トッドが抜けた影響がじわじわと出てきているんでしょうか。逆に戦略を味方につけてホンダを表彰台へ持っていったのがバリチェロ。フェラーリから移ったロス・ブラウンがホンダにいることを考えると、皮肉な結果です。
さて、ついにクルサードが引退を表明しました。クルサードは94年に起きたあのセナの事故で開いたシートを埋めて登場しました。ウィリアムズではデイモン・ヒル。マクラーレンに移ってからはミカ・ハッキネン、キミ・ライコネンと三人のチャンピオンと組み、無冠ながら評価の高いドライバー。英国人らしいフェアな振る舞いも印象的でした。シューマッハ専制時代の名脇役として長い開、F1の表舞台をしょって立つ男でした。残念ですね。ときに、最近は2輪のように複雑で派手なヘルメットを着用するドライバーが増える中、クルサードのようなシンプルで分かり易いヘルメットに愛着を覚えるのです。もっとも、ハミルトン(あれはセナのヘルメットがモチーフなんでしょう)やピケJrと一貴(二人とも父親と似たデザイン)のような「リバイバル」感のあるヘルメットも増えましたけど。
そんな、一貴君ですがそもそもウィリアムズの戦闘力が急降下中。今回はロズベルグがQ2突破に失敗ですから、かなり重症。そんな中、ファイナルラップで順位を落としたのは残念ながら8位に入りポイントをゲットしました。立派です。しかし、それよりも今回現地で解説の中嶋悟さんの親バカぶりが微笑ましかったですけど。放送席内で立ったり座ったりしてるらしく、マッチに「中嶋さん、落ち着いて」と放送中に言われてるのが情けない(笑)。やっぱり、息子の事が気になってしょうがないんですねえ。
さて、次戦はホッケンハイム。今度は一転してメルセデスとBMWに気合いが入ってくるはず。特に今回2位表彰台をゲットしたハイドフェルドに注目かな!
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