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ザ・マジックアワー

もはや、日本を代表するコメディ作家の巨匠とも言うべき、三谷幸喜の最新作です。観に行かないわけには行きますまい!さっそく、観てきました

さて、今回の「ザ・マジックアワー」も三谷さんのお得意のパターン。それも「幕が上がったら、芝居は待ってくれない」という舞台裏ものの黄金パターン。演劇の「ショウ・マスト・ゴウ・オン」、ラジオドラマの「ラジオの時間」、ミュージカルの「オケピ!」といろいろなパターンがありましたが、今回は映画。

ただし、ボスに「自分を狙った殺し屋を連れてこないと、お前を殺す」と言われたギャングが、映画の撮影だと騙して売れない役者を連れてきて役者とボスを両方騙すという、ひねくれた設定。そんなのうまくいくわけがないじゃんって?

だからおもしろいんじゃないですか!

とにかく笑った笑った。映画館で声あげて笑いっぱなし。周りのお客さんと一緒に爆笑できるのはいいですね。

それにしても、さすがにこのスタイルで長年やっているだけあって、今回の脚本はホント、カンペキ。よく、「観客がわかりやすいものを求めるようになって、三谷作品のようなウェルメイドなものがもてはやされる」と否定的に語られたりするんですが、なんのなんの。確かにウェルメイドで、最後は期待するところへ持っていってくれるんですが、仕掛けも複雑だしキャラの絡み合い方も絶妙。そして、その類い希なるサービス精神は、劇中で「そういえば、アレはどうなったんだろう?」と思ったところはすべて掬い上げてあります。もう、ラストのアレはストーリー上、不要なわけですよ。でも、わざわざ見せちゃう。その為の伏線にコレがつかわれるなんて、もう、なんてサービス過剰!

また、例によって今までの三谷作品に出てきた役者さん達が、沢山出てきます。カメオ的な出方をしてる人も沢山いますので、ちまちまとチェックすると楽しいです。「新撰組!」の局長も副長も出てたのが嬉しかったなあ。ついでに伊東甲子太郎もね!(笑)

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