ミミズクと夜の王/紅玉いづき
ダ・ヴィンチのラノベ特集でも評判のよかったので、読んでみました。
あいた、あたたた、これはいかん。どこを評価していいか、わからん
今さら文庫まるまる1冊かけて「泣いた赤鬼」よまされたような気分です。序盤は結構良かったんです。主人公も魅力的。構成もしっかりしているし、描写もいい。心温まるいい話・・・なんだけど
どこもおかしなトコロがない
やはり、物語を物語るからには、何かどこか過剰であったり、不安定であったり、不条理であったりしないと作品に魅力がないと思うんです。ラノベってのは、本質的にキャラか世界観が過剰でなくてはいけないと思うんだけど、それもない。プロットにひねりもない。
うーん・・・、これを読んで感動して泣いちゃうような人は、ものごっつ歪んでるか、ものごっつ素直か、どっちかですな(笑)
まあ、童話だと思えば子供に読ませるのは構わないけど、賞とっていいようなレベルの本じゃないなあ。まいった。
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