少女には向かない職業/桜庭一樹
桜庭さん、直木賞受賞おめでとうございます・・・ということで、初めて読みました。ラノベから一般書へ出世(?)していった作家として取り上げられることが多く、名前はよく目にしていたんですが、受賞会見を観るまで女性だということも知りませんでした(笑)
・・・うーん、ミステリーではないけどサスペンスな感じです。主人公が中学生の女の子で、それっぽいぐずぐずな文体で書いてあるので普通の小説だけを読んでいる人には違和感があるのかも知れませんが、今時こんなもん許容範囲でしょう。ラノベ読みに取っては、むしろふつーな感じ。
前半は、すごみが足りない「インストール」な感じで黄ばんだ青春ものですが、後半、尻上がりにテンションが上がります。後半はミステリーっぽい。ふむふむ。なるほど、ミステリー界に衝撃なんか与えないタイプ(笑)のエンターテイメント的なミステリーが巧そうに思えます。
「赤朽葉家の伝説」も読んでみたくなりました。
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