C++言語のカラクリ/επιστημη
επιστημηさんと言えば、その昔、「Cマガジン」で連載されていた印象が強いんです。ただ、あの頃、まるで連載の中身は理解できなかった覚えがあります。もちろん、C++も入門書ぐらいはちらちらと齧ってはみたんですが、全体を貫く思想がうまく見えない印象があって好きに慣れませんでした。その後のSTLなどの発展にはまるでついていってません。
そんな私がこの本を買ったのは、単なる郷愁。ちょっと懐かしかったんです。Amazonのレビューに、「面白いが雑誌の記事みたいで、それでこの値段は・・・」みたいな意見がありましたが、まさにそういうのが読みたかった(笑)。だって、今、コンピューター雑誌って「Web+DB Press」しか読んでませんよ。あの頃好きだった「ざべ」も「Cマガ」も「UNIX Magazine」も、ぜーんぶなくなっちゃいましたもの。
さて、中身ですが、最初は、なんでC++コンパイラを作るのにまず、Cで書いたC++インタプリタを書くところから始めるのかという「自己記述された処理系」の話。これは全然C++の話に限定されないので、ふむふむいいながら興味深く読みました。でも、ふむふむ言ったわりには多分、これは人には説明できないと思います(笑)
次に、C++でhallo.cppを書いたとき、coutはいつnewされたのかと言う話。いわゆるブートアップの仕組みの話ですね。ブートアップの話は無から有を生み出すための話なので、PC-ATも、Linuxも、Javaもどれも面白いですよね。ブートの話、大好きです。
この先、仮想関数の関数テーブルの話、テンプレートの実装の話と、ちょっとC++的にディープになって、最後にわんくま座談会です。こっぴどく理解しようと思わなければするすると読めて、2000円。まあ、びっくりするほど高くもないし、なんか懐かしかったです。別に読んだからといって、得られるのは雑学だけかもしんないけどね(笑)
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