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アース

街をぶらつきつつも眠かったので、何か心地よく眠れる映画はないかと選びました。

いやあ、まったく眠くならなかったです。すごい映像だ!

BBCのドキュメンタリーです。吹き替え版でナレーションは渡辺謙。北極から南極まで、地球各地の代表的な気候の地帯をたどりながらそこに生きる生物(ほとんどは大型哺乳類)の様子をドラマティックにたどります。

ホッキョクグマ、ダイナミックに形を変える北極の氷の山、タイガのヤマネコ、広葉樹の森の季節の移ろい、熱帯雨林、ゴクラクチョウの踊り、サバンナを移動するゾウの列、300万頭を超すヌーの大群、砂漠を湿地に変える大雨、何千キロも移動するザトウクジラ、巨大な竜巻、ヒマラヤに叩きつけられて出来る乱気流、立ち向かう渡り鳥達

自然スゲー。地球スゲー。

この地球で生きていながら、自分たちが地球の持つダイナミックさ、力強さ、不思議さ、美しさを何も知らないんだと思わされます。いや、知らないことはないな。本当の意味で初めて知ったという科学的事実はほとんどなかったと言ってもいいかも知れません。しかし、知識として知っていたとしても、素晴らしい音と映像が自分の知識と想像力が矮小に過ぎないことを思い知らせてくれます。まるで、どこか別の星や、ゲームの中でクリエイターが作り上げたかのような、見知らぬ光景です。圧倒されました。

最後に、夏、溶けた氷から陸地にたどり着き、空腹に耐えながらアザラシを狩ろうとするも失敗し、飢えて死んでいくホッキョクグマの映像を紹介した後にナレーション

「地球が温暖化している今、この様な最後を迎えるホッキョクグマが増えていくだろう。温暖化はホッキョクグマの足場を奪い、2030年までにホッキョクグマは絶滅する。(中略)私たちが果たす役割は、これまで以上に大きくなっている。だが、まだ間に合う・・・」

すいません。説得力ゼロです。今までの映像で人間には到底、力の及ばない自然の偉大さを思い知りました。人間ごときがどうこうしたところで、自然に何か影響を与えることができるなんて、これっぽっちも思えません!

・・・んー、この作品、しっぱいなのかな?

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Comments

みて~!
TVの特集で取上げられた時の映像だけでやられました。ホントに自然の力はとてつもないのではないのかと思うわけです。
「地球危うし!」って言葉も、人間視点でしかなく、人間を駆逐して自浄するくらいの力強いものなのではないかなぁと考えます。
実は、排出されるCO2が原因ではなく、実は、地球が温暖期へと向かっているだけだったりして…なんて空想をたまにしています。

Posted by: タコチン | February 14, 2008 12:51 AM

> 「地球危うし!」って言葉も、人間視点でしかなく、人間を駆逐して自浄するくらいの力強いものなのではないかなぁと考えます。

ですね。まったく同意見です。今の環境問題って「人類危うし!」なだけです。まあ、私は実は人類なので、それは困るのですが。別に、地球は何百万年単位で変動するので、人類が何をしでかそうが知ったこっちゃないと思いますわ

Posted by: Tambourine | February 14, 2008 02:02 AM

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