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"文学少女"と月花を孕く水妖/野村美月

"文学少女"シリーズの6巻目は初の番外編。今回は泉鏡花の「夜叉ヶ池」です。

今回はこれまでこの世界の「ドラえもん」として機能してきた姫倉麻貴が影の主人公。ただ、それほど麻貴を魅力的なキャラにできているかというとそうでもなくて、結局は遠子と心葉の夏の思い出・・・ってな感じになってます。というか、こんな強烈な一夏の思い出があって、しかもかなり遠子の心葉への想いが匂わされているにもかかわらず、心葉のダメさ加減といったらないですな・・・。というか、ぶっちゃけこの話が5話の前に出ていたら、もうななせちゃんに勝ち目はまったくなかったでしょう(笑)

それにしても、登場人物が今回はかなりひねくれているので通じてどんな話だったのか、どこで誰と誰が関係して、何がどうなったのか、カラクリが難しいです。しかも、全体をラップする挿話が今回は自身を取り戻して作家として大人になった心葉の回想になっていて、この部分が次巻(そしてたぶん最終巻)、遠子が主役となって心葉との別れが書かれる話への伏線になってます。うーん、もう一回読まないとよくわからなーい。

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