図書館革命/有川浩
大団円!
予想は裏切り、期待は裏切らない。素晴らしい。すっかり堂上班の面々もキャラが定まって、作者のコントロールの範囲を飛び出しかねない勢いで生き生きと跳ねまわります。そんな中で描かれるのは、やっぱり堂上と郁の恋模様。甘甘です。ド頭で、二人でハーブティデートです。でも、それがいい!
郁ちゃんカワユス!(>_<)
そして、図書隊とメディア良化委員会との抗争にも一応の筋道が付く最後にふさわしい大事件がおき、二人はそこで・・・
「お前、カミツレ欲しがってただろう。貸してやる。必ず返せ」
そして頭の上にぽんと手が乗った。
「大丈夫だ。お前はやれる」
感情のリミッターが振り切れた。
郁は堂上の襟首を掴み上げた。
そして、
なぜか舞台は大阪へ。
「ちょお、みんな! おもろいお客さん来はったで!」
「何や、あんた売り場違うやんか」
「あれっ、その人・・・」
「ええから! この人、大阪で一番目立たへんカッコにしたってや! このお嬢さんお金に糸目つけへん言わはったで! 気張り!」
張り切るおばはん軍団。クライマックスは・・・
せいぜい彼らの視線を引きつけて。
高らかに呼ばわれ。
「こちらは関東図書隊だ! あたしたちは、ここだ---------------------!」
叫びながら郁はビジネスバッグに手を突っ込み、短機関銃を取り出して空へ向けた。
燃える!
いやあ、途中はゲラゲラ笑ったし、最後はサスペンス調にがんがん盛り上げてくれたし。でも、最後はやっぱり甘甘だし。
堪能した~。是非是非オススメです
・・・で、これはやっぱりアニメよりドラマのほうがいいんじゃないのかぃ?
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