F1GP #14 ベルギーGP
復活のベルギーGP。伝統のスパ・フランコルシャンです。スパといえば、名コース中の名コース。ドライバーの人気もピカイチ。ここで速いドライバーが、真に速いドライバーと言ってもいいぐらい。
例えば、あのミハエル・シューマッハのF1デビューは、91年のスパ。ピンチヒッターでデビューイヤーのジョーダンの車に乗り、いきなり予選8位に入って度肝を抜き、たった1戦でトップチームであるベネトンへ引き抜かれました。そして、ミハエルの初優勝も92年のベルギー。ここは、本当に速いドライバーがマシーンの性能差を覆して活躍できるコースなわけです。また、スパ・ウェザーと言われる変わりやすい天気でドラマが生まれやすいのもここの特徴。これまたミハエルが突然の大雨の中、クルサードに後ろから追突し、なぜかマクラーレンのピットに怒鳴り込んだりしてましたっけ(笑)
そして、そのスパの象徴ともいえるのが、オゥ・ルージュ。車載カメラからみるとここの登り坂はまさに壁。壁を駆け上がりながらの高速コーナーは、まさに度胸試し。
タイトな1コーナーのラ・ソウスからテール・トゥ・ノーズでオゥ・ルージュをかっ飛んで、ケメルストレートでスリップに入りレ・コンブへ2台並んでターンイン。燃えます。オゥ・ルージュをどれだけのスピードで抜けることが出来るかではっきりとドライバーの差が付きます。ここが最高のドライバーズ・コースと呼ばれる所以です。
・・・え?
V8エンジンだと、オゥ・ルージュは全開??
だいなしだ・・・。
というわけで、今やただの直線扱いになってしまったオゥ・ルージュ。期待したほど面白いグランプリにはなりませんでした。しかし、たった1週間でモンツァではぼろ負けだったフェラーリが復調。ここでは予選でもフロントローを独占。1-2フィニッシュで勝利。マッサくんも、なんとなくセカンドドライバーのポジションに収まってしまったようです。まあ、もうチャンピオンの目はないし、コンストラクターズは決まっちゃったしね
そう。コンストラクターズはフェラーリに決まってしまいました。例のマクラーレンのスパイ疑惑に裁定が下り、マクラーレンの今シーズンのコンストラクターズ・ポイント剥奪と、1億ドルの罰金が命じられたのです。いちおくどるって・・・あ、別に普通に払えるんですか、そうですか・・・。しかし、それにしても例外的なケースとは言え、毎度毎度FIAの気分次第でペナルティが決まるのはどうなんですかねえ。
ま、ドライバーズのポイントには影響なしということなんで、アロンソとハミルトンの熾烈なチャンピオン争いは続いていくわけです。しかし、ハンガリーGPのアロンソのハミルトンへのアタック妨害以来、流れはアロンソに来ているような気がします。やはり、チャンピオンたるもの、多少強引なところがないといかんのかもしれませんな。今回の1コーナーでの幅寄せもえげつなかったけど、でも、ハミルトンもしっかり生き残って並んでいくんだからたいしたものです。しかし、この流れで行くと、アロンソの3年連続チャンピオンが見えてきましたね。さて、ライコネンはどこまで食い下がることができるのか。
そして、コリン・マクレー事故死のニュースに涙です・・・。そんな・・・(T-T)
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