F1GP#8 フランスGP
フランスGPがポールリカールからマニ・クールに移ったのは私がF1を見始めた頃のこと。昔から評判の悪いサーキットですけど、意外に長く続いてますね。近代サーキットのはしりのようなコースで、路面がなめらかで抜きづらく退屈なレースが多い印象です。振り返ってもマニ・クールの名レースって思い当たるものがありません。
さて、北米2連戦をハミルトンの連勝で終えて、戦いの舞台は再びヨーロッパ。夏の仏英2連戦です。さて、今回のポイントは
- 復活のライコネン
- ハミルトンの凄さ
- ホンダ復活の兆し
と言ったところでしょうか
今回、久しぶりにライコネンがマッサを破りました。予選順位通りでスタートして、マッサとの差をきっちりと詰め、給油時のプッシュでかわす横綱相撲。寄り切りで勝負あり。マッサが渋滞に掴まったという側面もあったようですが、ほぼ並んで走行していたので言い訳にはならないでしょう。ライコネンがこの調子で安定して来ればマッサを上回るのは時間の問題でしょうが、もともとライコネンは「ぶっちぎるか、壊すか」というタイプ。今のルールだと、これではチャンピオンに慣れないんですよね・・・・。もっとも、マッサも好不調の波が大きいタイプ。このチーム内の戦いは見物です。あとは、壊れていた風洞が直ったという噂のフェラーリの巻き返しにも期待です。コックピット前のあの後退翼はなんかかっこいいぞ。あれ、とがってて危ないのか、ピットではキャップがついているらしいです(笑)
そして、もはや騒がれなくなってしまいましたが、なんと未だに全戦表彰台のハミルトン。この安定感は異常です。そして、今回はそれだけじゃないところも見せました。ピットアウト直後にBMWのクビサの真後ろに入ってしまったハミルトンは、何とそのまま次のコーナーでクビサを抜き去ってしまったのです。ピットアウト直後はタイヤも冷えてますし、なかなかマシンの性能を100%出すことは出来ないものです。ピットアウト直後に同一周回のマシンの直前に入ったものの、タイヤが暖まらないうちに後ろから来た車に抜かれてしまうというドライバーは過去何度も見ましたが、アウトラップの最初のコーナーで前の車を抜いたなんてドライバーははじめてみました。特にアロンソが同じBMWのハイドフェルドを抜きあぐねて何度もアタックしている場面がそれまで散々放映されていただけに、「ハミルトン恐るべし」の印象が強く植え付けられました。ハミルトン君、只者じゃありません。もしくは、どんどん強いドライバーに急成長中という所でしょうか
さて、ホンダはバトンがなんとか今期初のポイントを取りました。どうしようもない車が、なんとか普通の車になったようです。ただし、何か狂っていたのを直したということなんでしょう。素性が良くないマシンが突如として速くなるなんてことは非常に稀(昔、フットワークの亜久里がマクラーレンからアクティブサスをもらったとたん、予選でセナに並んだなんてことはありましたけど)ですから、今期のマシンの実力というのはこんなものといったところですかね。でも、とりあえずはちゃんとしたテクニカルディレクターとデザイナーを掴まえてくることが出来なければ、来期以降も飛躍はなかなか難しそうです。
さて、連戦の今週末はイギリスGP、シルバーストーンです。ハミルトンの母国グランプリ。すごい騒ぎになりそうですね
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