F1#9 イギリスGP
伝統のシルバーストーンサーキット。デイモン・ヒル以来の英国人ウィナーの期待が高まってます。クルサードやバトンもすっかり影が薄くなっちゃってますが、魅せてくれるのか、ハミルトン。そんなイギリスGPの見所はこんなところでしょうか
- ハミルトンPP!でも、やっぱり人の子?
- 確信を秘めたライコネン。目覚めたの?
- 失意のトヨタ。でも本命は・・・
と書き出しておいてなんですが、オープニングの山田優いいですな。コメントもホントにF1のこと知っている感じだし、亜久里さんと話してる時も「カナダすごかったですね」とさらっと出てくる。今まであんなにF1の現場に溶け込んだタレントさんは居なかったと思います。好感度ウナギの滝登りです。
さて、ハミルトン。予選では華麗にPPを奪って(まあ、ライコネンがミスったってのもあるんだけど)、これはやはり違う星の元に産まれたのかと期待感を煽りましたが、結局は3位。くそ度胸でPPを獲りましたが、ピットで給油ノズルが外れる前にスタートしかかるというドジで数秒を失うあたり、やはり今回は完全に冷静というわけには行かなかったんでしょう。そりゃ、そうだよなあ。もっとも、あのミスがなくても今回は3位でキマリだったかもしれません。
ちなみに、連勝は前回で止まったわけですが連続表彰台記録は続いてます。今年初めからルーキーの連続表彰台記録として騒がれていたわけですが、なんと今回で9戦連続表彰台。F1 DataWebによれば、これは歴代3位タイ。1位はミハエルの19。2位はアロンソの15とバケモノの様な記録なんですが、その次はセナも実現していない9なのです。これはかなりすごいこと。ハミルトンがこんな記録を出せる一つの理由には、ここ数年、めっきりF1マシンが壊れなくなったことが上げられますが、それにしたってデビューから一度も表彰台を逃してないってのはすごい。今年はフェラーリとマクラーレンの実力が拮抗して両チームそれぞれのドライバー、計4人が優勝しているわけですが、この4人の中でびりっこになったら表彰台には上がれないんだからたいしたもの。ダントツのポイントリーダーの座も頷けるというものです。
さて、優勝は2戦連続のライコネン。今回は明らかにフェラーリがマクラーレンを上回っていたようです。マッサがスタートでトラブったためにライコネンとマッサの力比べは実現しませんでしたが、がっちりとハミルトンのテールに食らいつき、最初のピットストップで逆転。後はきっちりと風格漂うほどの横綱相撲でした。んー、これでライコネンは大丈夫なのかな。ポイントランキングもハミルトンはちと遠いものの、アロンソは見えてきましたね。
そして、今回の驚きは急に飛躍したトヨタ。どうしたのか明らかに一段レベルを上げて、BMWとルノーの次ぐらいの速さを見せました。これは格段の進歩。もともとエンジンはウィリアムズがそこそこの成績を上げる程には良かったわけで、がつんと何かが入った模様。ただし、今回はそのお陰で信頼性がなかったのか、2台全滅。しかし、本命は準ホームGPの次戦ドイツのハズ(トヨタチームのファクトリーはドイツのケルンにある)。今回仕込んだ弾を磨き込んで物量作戦に持ち込めば、表彰台ぐらいは狙えるんじゃないでしょうか。
さて、ストップ・ザ・ハミルトンはアロンソとライコネンが本来の力を見せることで実現してるようですが、このままハミルトンが3位をとり続けては逆転の目がありません。フェラーリ、マクラーレンに割ってはいる第三の勢力が待たれるところです。そう、BMWも次はホームグランプリですよね!
・・・あ、メルセデスもか
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