F1#4 スペインGP
今では世界各国で開催されているF1GPですが、私が見始めた1991年当時、ヨーロッパ以外で行われていたGPはカナダ、ブラジル、メキシコ、オーストラリア、そして日本ぐらいのもので残り10数戦はヨーロッパ中をトラックで巡業しながら転戦していました。F1サーカスとは、よく言ったものです。今では、トルコ、中国、マレーシア、バーレーン、アメリカなどヨーロッパ以外で開催されるGPの数も増えましたが、それでもヨーロッパシリーズの開幕となると気分も違いますし、開幕の世界巡業には間に合わなかったモロモロもここで出そろってきます。昔は、開幕数戦を昨年型のマシンで戦い、ヨーロッパに戻ってから新車なんてチームもわりと珍しく無かったように思います。
というわけで、相変わらず前置きが長いですが、第二の開幕戦とも言うべき、スペインGP。バルセロナは冬暖かいこともあって、冬季テストでも多く使われることからどのチームも十分なデータを持ち、実力を十分に発揮出来る場所。つまり、このGPの差が、各チームの実力の差と言ってもいい場所です。玄人には、今年の勢力図が一番はっきりわかる注目レース。そして、素人目には、まったく波乱のない、つまんないレース。それがスペインGP。
ところが、今年は波乱だらけ。あっちで壊れ、こっちでミスしえらいことに・・・。というわけで注目のポイントは
- 1コーナー勝負に勝ったマッサと負けたアロンソ
- フロントウィングのトレンドと、マクラーレン
- いつの間にやらポイントリーダーだよ、ハミルトン
などなど、あるわけですが。
何といっても
スーパーアグリ、初ポイントゲット!
ですなぁ。いや、F1は出るだけでも大変(だって、どうやったら出られるのか、ルールをその都度、決めてるんだぜ?)だけど、そこでポイントを取るのは本当に大変。昔と違って8位までポイントが与えられるようになったけど、その分、昔より完走率が上がっている(気がする)のでやはりポイントを取るのは並大抵のことじゃないんです。凄いことです。
もっとも、このスーパーアグリの躍進もトヨタとホンダ(と、ついでにルノー)が今年、失敗コイてるというのが主な理由なわけで、うーむ、どうしたものかと思ってしまいます。なんせ、本来、スーパーアグリはホンダの上に行くことはあり得ないチームですからね。でも、こうやって夢を叶えていくチームってのも時代錯誤的でいいですねえ。もっと言えば、これで大喜びしちゃう佐藤琢磨ってのも、なんだか、いい奴だなあって感じです。だって、2年前はもっともっといい境遇で走ってたんですからね。本来はこのぐらいで喜んでちゃいけないはずなんだけど、まあいいかー
そして、化けるのか?化けるのか、マッサ!
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